ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

『思草』講読会

2013-03-10 16:28:11 | 短歌
こんにちは(*^_^*)

今日は風が強いです。
近隣のお洗濯ものが飛んでいます。

昨日、東京歌会の前に中野サンプラザで
『思草』講読会が行われました。

講読会の前の空き時間を利用して、
12時半より茶話会もありました。
(つまりお部屋は12時半から17時まで
借りてありますのでもったいないのです)


М橋さんが差し入れのお菓子を
持ってきてくださって、まったりと
17ページにも及ぶ資料の
ホチキス止めをしたり、
アニミズムについてのお話をしたり。


沖ななもさんのお歌を
M橋さんが覚えていらしたので、
「は」と「が」の違い、
リフレインなどを味わいました。

東京歌会の緊張感もまた得難いものですが、
疑問や思ったことを思いのままに
話せるのも楽しいことです。

よろしければ皆さんも
ご参加くださいね。

講読会は代表のF島さんの
用意してくださった資料にそって、
初出「帝国文学」の「甲州游草」
一連より採られた歌6首について、
さらに推量の助動詞の働きを学びながら、
8首について、計13首。

今回は歌意についても考えました。

歌意はイメージのはっきりしなかったものが、
皆と話し合ううちに明確になってきて、
とても楽しかったです。

最高齢のМ原さんの
「新墾(にいはり)」のご説明で
見えなかった歌の背景が鮮明になり、
107「若葉かげ」は光でも影でもなく、
陰であることがはっきりしました。

なんてうれしいことでしょう。

老若男女そろって読むということも
大切なのですね。

文法的なこと、初出に当たること、
歌意を考えることは密接につながっていて、
どれが欠けても歌の鑑賞は不十分であることが
よくわかりました。

来月からはメンバーが好きな歌を選んで、
発表することになります。

何しろ、550首の内の
ようやく25首が終わったところです。

これから長い道のりになりますが、
ご一緒に楽しく読んでまいりましょう。

参加は一度だけでも大丈夫ですので、
東京歌会前の2時半にお時間ありましたら、
(途中参加、途中退出もOK)
お一人でも多くの参加をお待ちしております。

どうぞよろしくお願いします。

ラファエロ展@上野西洋美術館

2013-03-10 15:46:44 | 美術
ようやく美術展に行く余裕ができたので、
うれしいです❤

金曜日、午前中の用をすませ、
ダッシュで上野へ。

ラファエロ展。
日本初のラファエロ展だそうです。
グレコもそうでしたが、
有名であっても、
まとめて観られることはなかなかありません。


午前中から行ければよかったのですが、
まだ会期が始まったばかりですので、
そんなに混んでいなくて助かりました。


グレコ展で感じたことですが、
ランチタイムは空きます。


しかし、お腹も空きますので、
おむすびを公園のベンチで5分で頬張り、
12時半から展覧会を観ました。

ラファエロ・サンツィオ(1483-1520)
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並ぶ
ルネサンス期のイタリアの画家。
37歳の生涯、年長かつ長命あったダ・ヴィンチと
ほとんど同じ時期に亡くなっています。


「聖母の画家」といわれたラファエロですので、
メインの作品は「大公の聖母」(1505-6)

過去2点ずつしか公開されたことのないラファエロ、
油彩、素描合わせて約20点は多いと言うべきでしょうが、
なんとなく物足りない感じがしました。

今回の展覧会で面白かったのは以下の3点。

①「大公の聖母」の背景は
黒でなく、室内空間であった。
レントゲン撮影によると、
戸外に面した窓のある室内であったらしいが、
彼の死後、おそらく絵具が剥落したため
2度、黒い絵具が塗られている。
おそらく17世紀に流行した黒い背景にすることで、
絵画価値をあげる狙いであったと思われる。

②ラファエロの作品は版画、
また工芸品(マヨルカ陶器、装飾品)に
写されて普及した。
版画は当時普及しはじめた銅版画か。
(エングレーヴィング)
彼の作品が美の規範とされるのは、
人物の生命感、構図の巧みさはもちろんのこと、
この普及度も影響があるのではないか。
当時のメディアを上手く使ったと言える。

③1500年よりほぼ20年の絵画歴であったにも
かかわらず、作品数が多い。
これは50人という大規模な工房の力。
最後の12年はヴァチカンの宮廷画家としての
仕事であったのだが、
彼の下絵を織物やフレスコ画に仕上げるのは
職人、また工房の画家たちであった。

思ったより時間があまったので、
常設展も観ます。

常設展は見ごたえがあります。
撮影可なのもうれしいです。
昨年行ったジヴェルニーのモネの庭を
思い出させる一連よかったです。


たくさん咲いていた黄のアイリス。

 
あの幸せなお池♪

  
風や光を思い出しました。
なつかしいです(´;ω;‘)


これも大好きなセザンヌ。

 
ゴーギャンの日本趣味をうかがわせる扇型の画面。

 
中庭に面した彫刻の廊下。


ブールデルのセレネ。


ロダンとブールデル 選べと言われると
つらいかも・・どちらも好き。


以前見そこなったハンマースホイ。
後ろ向きの奥さんを
生活感のないお部屋に置いています。


実兄の描いた奥さん。
顔がわかると謎が消える・・。


ゴッホのバラ❤

 
上野は寒桜が満開でした。 


この暖かさで玄関の鉄砲百合が一斉に開きました。


カサブランカよりも優しい匂いです。


白いバラも最後でしょうか。