ノイバラ山荘

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「浮世絵から写真へ」と「金銀の系譜」展

2015-11-17 13:25:33 | 美術
にゃんこの寄り道的に展覧会2つ行ってまいりました。

まずは両国です。

「浮世絵から写真へ」展@江戸東京博物館。

幕末から明治時代にかけて
浮世絵から写真への過渡期がありました。
この時代はお互いに影響をうけ合っています。
浮世絵は写真の写実を学び、
写真は浮世絵の芸術性を学びます。

写真貼り付けガラス絵、写真油絵など
今では見られなくなった技法の作品も
展示してあり、興味深くみました。

鶏卵紙写真に浮世絵師が彩色したものが
たいそう美しいです。

写真油絵は裏側から油絵の具で緻密に彩色したもの。
特許まで取得されていたとは知りませんでした。

このあと、美術館の学習室で
「茂吉を語る会」の例会を聴講したのでした。

翌日は二子玉川です。

「金銀の系譜~宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」@静嘉堂文庫美術館

 
雨あがりの紅葉・黄葉の道を。

 
ここです。

  
ずっと鬱蒼とした木々の間を歩きます。

 
リニューアルオープン記念展だそうです。
あまり外観は変わっていないようです。

ノイバラおススメの作品です。

 
国宝の曜変天目、油滴天目が自然光の中で
一緒に見られます。


一番好きな抱一「波図屏風」。
波のとどろきが聞こえてくるようで、
すばらしかったです。


同じく抱一「絵手鑑」
自然の風物を描写した72点が綴じられています。
さまざまな技法を学んでいたことがわかります。

以前からの抱一のイメージはこちらでしたが、
波図の迫力には驚きました。


松花堂昭乗「勅撰集和歌屏風」
昭乗は書家。
勅撰集の巻頭歌を右隻に
巻末歌を左隻に書いてあります。
このアイデアにわくわくしながら書いたのでは・・。

ほかにも其一の作品が楽しかったです。

 
お庭見学は雨で滑りやすいので断念。

  
霊廟の上のうろこ雲。

  
木々の間を抜けます。

  
丸子川に注ぐ流れ。

 
街路樹の花水木の紅葉。

 
実も色づいています。
このあと、結社誌12月号の校正なのでした。





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