ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

コマンドー

2023-12-07 12:19:36 | 映画

悪い奴は許さない、それが俺の正義だ。

そんな叫びが画面から聴こえてきそうな映画、それが「コマンドー」だった。とにかく凄いぞ、この映画。娘を誘拐された主人公(アーノルド・シュワルツェネッガー)がただひたすらに暴走する。法も秩序も関係なく、利用できるものは何でも使う。

その戦闘場面は捧腹絶倒の面白さ。なにせ主人公が撃てば必ず敵は倒れる。一方、圧倒的多数派の敵の攻撃は一切主人公には当たらない。ご都合主義もここに極まれりなのだが、アメリカの映画館ならば、きっと観客は拍手喝采であったと思う。

なに、日本だって映画はヒットしたし、なによりもTVでの放送は飽きるほど繰り返された。あまりTVを観ないと自負している私でさえ、TVでの放送は4回は観ている。もしかしたら、それ以上かもしれない。ちなみにwikiの記載では、TV放送回数は2018年までで21回であり、これは歴代最多映画らしい。これはある程度視聴率をとれなければ不可能だと考えると、やっぱり日本人も好きなのね。

面白いのは、これだけ人気があったにもかかわらず、続編は製作されなかったことだ。一応、続編の企画はあったのだが、肝心のアーノルド・シュワルツェネッガーが興味を示さなかったためお蔵入りとなったらしい。

続編がなかったからこそ、この映画は繰り返しTV放送されたのかしらと思わないでもない。なんにせよ、大した予算もかけず、大々的な宣伝もなしでこれだけ売れた映画は珍しいと思いますね。

あぁ~、なんだか又視たくなってきた。

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アビス 完全版

2023-11-14 09:00:43 | 映画

医者からしばらくは映画館のような強い光が放たれる場所は避けるように云われて4年近くになる。

若いころに多量に服用したステロイド剤の副作用からきた症状なので、なかなか治りが遅くて参ったが、この間に映画はもっぱらDVDからスカパーの配信だけ観ていた。

なかでも鬼才ジェームズ・キャメロンの失敗作とも云われた「アビス」の完全版をレンタルで観たのが記憶に残っている。

劇場公開された「アビス」は、深海という閉ざされた空間を舞台にした上に、よく分からん元夫婦のこじれやら、精神をやられた軍人の迷走などもあり、最後まで重い閉塞感から逃れられない駄作であったことで知られている。

なにせ当時としては破格の製作費7000万ドルであり、「エイリアン2」の四倍であるにも関わらず興行収入は9000万ドルであり、映画館側への分配、広告宣伝費などを考えると大赤字であった。

ただ当時から噂されたのが上映時間140分は大幅カットされたもので、完全版が存在することであった。ただ180分近い長時間が、なかなか観る気を起こさせなかった。だがコロナ禍が幸いして、自宅でじっくりと観ることが出来た。

この完全版を観て、ようやく終盤の意味が分かったが、逆にその必然性に戸惑った。これは推測だが、おそらく実際のシナリオは更に長かったと思う。そうでないとエイリアンの意味が不透明に過ぎる。それを映画化のため、あるいは予算の枠の制約などで端折らざるを得なかったのだろう。

だから完全版でさえ、完全ではない。その意味で、まさにジェームズ・キャメロンの失敗作だとの評は正しいと思う。だが、この映画作成で得たノウハウは、のちの映画作りに役立つことになった。それを証明したのが、「タイタニック」であり「アバター」であったのだから、やはりすごい監督だと思います。

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スペースバンパイア

2023-11-09 09:25:20 | 映画

ヒロインに完敗としか言いようがない。

スペースバンパイアを演じたマチルダ・メイの登場時間は、おそらく10分を切る。にもかかわらず、そのインパクトは凄まじく作品全体のイメージを代表してしまった。

この映画、私が大学生の頃に公開されたのだけど、当時は人気がなく大赤字の失敗作とされたが、私のような馬鹿な男どもはマチルダの美貌見たさに映画館に行ったものだ。だからそのインパクトも覚えているのだが、実はそれほどつまらないとは思わなかった。

私がSF好きという贔屓目があったのは事実だが、それほどの駄作とは思えなかった。実際、後年どこのレンタルビデオ屋、レンタルDVD屋に行っても、この作品は必ず置いてあった。貸し出し中のことが多かったから人気作だったと思う。

驚くべきことに現在ではB級ホラーの傑作とされていることだ。よくよく調べると、監督、脚本家など制作に関わった人たちが後の有名人ばかりで、改めて再評価されたからだそうだ。

でも、私にとってはそんなこと、どうでも良い。若かった私の目を釘付けにしたマチルダ・メイの美貌を鑑賞できるだけで十分だ。

ちなみに当時、一緒に観に行った彼女に「胸の豊かさはM子のほうが上だ」と褒めたつもりで声に出したら、褒め方がおかしいと怒られたのは間違いなく私の黒歴史だ。

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ゴーストシャーク

2023-10-04 13:03:22 | 映画

これだからB級映画はやめられない。

一応、サメ映画である。当然にモンスターパニック映画である。はっきり言えば、サメが暴れちゃうだけである。しかも安っぽいCG技術を使っているので、B級感丸出しである上にシナリオは陳腐である。だからB級映画好きの私もお勧めはしない。

いやB級ではなくC級の駄作ではないかとの意見が出ても異論は認める。でも白状しますと、私はDVD鑑賞中、ニヤニヤ、ゲラゲラと笑いっぱなし。こんなB級映画、そうそうありませんぜ。

あぁ~言いたいことは数多ある。でも言わないもんね。この気持ちは観たものしか分からない。でも、それでいい。なにせお化けのサメである。水さえあればどこにでも出没する。そしてジメジメした恨み言も変質的な執着もなく、ただただ人間を食い散らかしたいだけの潔さ。サメとはかくあるべきである。

なお流血ダメ、サメに食われるシーンなんて絶対見たくない人は観てはなりませぬ。サメ映画にドキドキしたい人限定の映画です。まぁ私、ドキドキはせずに楽しみましたけどね。

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MEGザ・モンスター

2023-09-15 09:12:37 | 映画

無機質な目、これが怖い。

なにが怖いってサメである。海で出くわしたくない魚の不動のチャンピオンである。ちなみに海の最強チャンピオンはサメではなくシャチである。シャチにかかれば、サメなんて玩具同然に弄ばれて殺されてしまう。

体のサイズにもよるがイルカもサメを恐れない。特にバンドウイルカの成獣ともなると、サメは子イルカの敵とみなしてあっという間に突き倒してしまう。映像でみたが、高速で突っ込んで、サメのどてっぱらを突いて、逃げ惑うサメを徹底的に痛めつけて追い払う。哀れサメはふらふらになって海底に沈んでいく。

しかし、古代において最強の怪物として君臨していた巨大サメ、いや巨大怪獣メガロドンとなると話が違う。とにかくデカい。現在、地球最大の哺乳類であるシロナガスクジラをもはるかに上回る巨体で海を跋扈していた。

私も博物館でメガロドンの口の骨(レプリカ)をみたことがあるが、デカい、とにかくデカい。私が立って歩いて口の中に入れるほどにデカい。こんな怪獣が太古の海を泳いでいたのだから恐ろしい。そしてこのメガロドンを映画のネタにしたのが表題の作品。

まだコロナ騒動が起こる前、映画館のポスターで見て是非とも観たいものだと思っていたが、果たせなかった映画である。映画館のデカいスクリーンでこそ楽しみたいモンスターパニック映画であるからして、論理的矛盾だとか細かい点を突っ込んではいけない。

ただ、ただメガロドンの暴れっぷりを楽しめば良い。はい、私この手のおバカ映画が大好きです。DVDでの鑑賞であったのが唯一の悔いですが、まぁ楽しかったから良しとしましょう。でも、2作目はどうしようかな?無理に観る必要はないことは分かるのですがね。

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