ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

闇夜のカラス

2011-06-03 12:09:00 | 日記
考えて服を着て欲しい。

3月ほどではないが、最近は街灯の明かりも少しは明るくなってきた。ネオンも再び点灯するようになり、街にも明るさが戻ってきた。

されど、少し郊外に出ると相変わらず暗い。とりわけ深夜ともなると、高速はもとより国道でもけっこう薄暗い。ここしばらく、交通違反の貧乏神様に祟られているようなので、安全運転を心がけているが、それでもヒヤっとすることがある。

それが夜道の自転車だ。先月のことだが、神奈川の秦野周辺の道路を深夜に走っていたときのことだ。市街地から離れていることもあって、この辺りは真っ暗に近い。

片側一車線の県道を、制限速度内の40キロたらずに快調に走っていた。交差点が見えてきたので、アクセルを戻してエンジンブレーキで徐々にスピードを落としていた時だった。

ふと気がつくと、車のすぐ左斜め先、ほんの3メートルくらいのところで人影を見つけた。いや、自転車を漕ぐ人影だと分った。慌ててブレーキを踏むと同時に反対車線側に大きくはみ出して、かろうじてやり過ごした。

気がつくのが後、コンマ数秒遅れていたら、絶対接触して事故になったと思う。

気づくのが遅れた原因は、その自転車の御仁が真っ黒な服装をしていたことだ。おまけに自転車そのものも黒っぽい色だった。反射鏡は小さく、前の車輪の脇に据えられたライトは小さすぎる。

自転車は、おそらく数十万はするとみられる外国製のスタイリッシュな奴だ。街路灯の下で見ると、なかなかに格好良いが、その自転車の色に揃えたと思える服装も、明るいところならば目立つダークな色彩だ。

でもね、場所と時間を考えろ。夜中であり、しかもいつもよりも街路灯は暗いのだぞ。せめて大き目の反射鏡を付けるとか、点灯式のライトを身にまとえ!危なくて仕方が無い。

いや、本来ならば一番危険な思いをしたのは、当の自転車乗りであるはず。普通なら車に向かって怒鳴りつけてきても不思議ではない。私なら、そうする。

ところが、交差点で並んだ時も、こちらに顔を向けることさえしない。変に思って、よくよく注視してみると、なんとこの馬鹿、iPadで音楽を聴いているらしく、自分が危ない目にあったことも気づいていない様子。

呆れてものが言えない。

お洒落音痴な私でも、その自転車乗りがお洒落であることは、なんとなく分った。金のかかっている自転車に合わせたファッションであることも、なんとなく分る。

だけど、どこか抜けているぞ。自分の安全はどうでもいいのかいな?

深夜であり、連れもいたのでそのままやり過ごしたが、本当は一言二言文句も言いたかった。もし、事故になったら、いかに相手が悪かろうが、自転車よりも自動車のほうが悪く思われるのが実情だ。すくなくても、道路交通法及び司法はそのようになっている。

まァ、保険会社はいささか違う見解を出しているようだが、それでも人身事故であることには変わりは無い。人命に及ぶことも十分考えられる。

多分、私は幸運だったのだろう。それでも言いたい、暗い夜道で黒い服装をするな。自転車で走りながら音楽聴くな。危なくて仕方ないぞ。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする