ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ビンタ40発の体罰?

2013-01-17 12:09:00 | 社会・政治・一般
体罰に賛成の私でも呆れ果ててしまう。

大阪の高校生が自殺した。バスケ部のキャプテンでもあった彼は顧問の教師から、みんなの前で四十数発のビンタをくらい、翌朝自殺しているのが発見された。

指導に熱心なコーチであり、立派な実績もあるらしい。体罰は常習的であったようだが、それでも長年コーチとしてバスケ部を率いてきたようだ。

新聞などで得たのは、この程度の知識だ。これだけで断じるのは、いささか情報不足ではあるが、体罰賛成派の私でさえ、このコーチには疑問を呈さぜるを得ない。

人前で四〇発を超えるビンタを食らうことが、どんなものだかわかっているのか、この教師は。

これは体罰ではない。

悪いことをしたからこその体罰だ。その自覚があったからこそ、私は体罰を認めている。体罰をする教師は、私が悪いことをしたからこそ叱っているのだと分かっていた。

私はヒネクレ者で、説教なんざ聴いているふりして聞き流すのは得意中の得意だった。だからいくら正しい説教であろうと、長々と話している教師の云う事なんて、まるで聴いていなかった。長いだよ、話が。もう飽きたから早く開放してくれや。

しかし、拳骨一発で叱られれば、あっさりと反省した。やっぱ、俺悪かったよな・・・と。同じ悪さで叱られても、かくも差が生じてしまう。だから私は適切な体罰を支持している。

ただし、ここで一点、重要なことがある。悪いことをして叱られるのは仕方ない。でも、教師が管理者として怒りをぶつけてくるのは筋違いだ。

これが分かっていない教師(あるいは親もだ)が多い。

この大阪の教師、四〇発を超えるビンタだと。

これは明らかに教師の個人的な感情の発露だろう。自分の思うとおりにならないチームに対する苛立ちが、キャプテンに対する見せしめ的ビンタになったであろうことは容易に分かる。叱るのと怒るのはべつものなんだぞ。

これは体罰ではない。単なる暴力教師のわがままである。こんな教師をかばう校長や教育委員会がいることが教育不信、学校不信につながるのだ。

それと、このニュースで気になるのはマスコミの報道の在り方だ。

一年前、大津市のいじめを放置した上に、一緒になって自殺した生徒を攻撃していた担任教師はどうした。率直に云えば、この担任のほうがはるかに悪質だ。私が知る限り、この担任に直接取材を試みたのは写真週刊誌のFLASHだけだ。

このバスケ部顧問の教師をやたらと取り上げるのは、大津市と異なり、橋下・大阪市長がいるからではないのか?このバスケ部キャプテンの自殺事件の取り上げ方をみていると、そう思えてならない。

いい気になって体罰教師を取り上げるのは結構だが、どこか視点がずれているぞ、マスコミ様はよ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする