意外と書いたらファンの方には心外だろうが、正直驚いた。
原作のTVドラマは、私が子供の頃に大ヒットしており、今でもオープニングの歌はそらで歌えるぐらいだ。でも近年再びアニメ化されたり、TVで実写版が放送されたりしていたことも聞き及んでいたが、さすがに観る気はしなかった。
ところが、この年末年始の休みに、たまたま付き合いで実写版の映画化された作品を観る機会があった。私としては暇つぶしであり、つまらなければ即時冬眠に入るつもりであったぐらい期待していなかった。
最初は白髪ロン毛のイケメンのベムに違和感を抱いた程度の感慨しかなかった。ところが話が進むにつれて、眠気は消え去った。私が子供の頃にみた妖怪人間ベムとは別作品だと思ったが、別物として観ると、なかなかに見応えがあった。
なかでも今回のヒロイン役といっていい観月ありさの好演には感心した。20代の病気療養中にTVの「みなさんのおかげです」でとんねるずに生意気な態度をとる美少女であったことは覚えていたが、まさかこんなイイ女になっているとは驚いた。
そして終盤のベムに驚いた。私の知っていたベムとは、まるで別物だが決して悪くない。こんなベムなら十分許せる。いや認めるぞ。
まったく期待しないで映画館に入ったので、本当に驚かされました。
それにしても最近、私が感心した日本映画って、ほとんどが漫画もしくはアニメが原作のものばかり。これこそ日本の文化の実態なのでしょうかね。日本文学どうしたと云いたいですよ。