ヌマンタの書斎

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名探偵コナン 青山剛昌

2013-05-13 12:48:00 | 

今どきの子供にとって名探偵といえばコナンであるそうだ。

初めてその名前を聞いた時は思わず、コナンは作者で名探偵はホームズだぞと口にしたら、「なに、それ~、知らない~」と笑われてしまった。

笑われてすぐに週刊少年サンデーに連載されている漫画があったことを思い出した。まったく読んでいなかった漫画なので分からなかったが、TVアニメで放送されていることぐらいは知っていたし、映画化されていることも知っていた。

それでも、やっぱり私にとって名探偵といえばホームズである。これは初めて読んだ推理小説がアーサー・コナン・ドイルの「バスカビル家の犬」であったからだ。私はこれ一作でミステリーにはまった。

ただし、当時小学校3年生であったので、子供向けに抄訳されたものであった。これはこれで十分面白かった。ただ、先生から出された宿題は、偉人の伝記を読めであったので、名探偵ホームズを実在の人だと勘違いしたため先生に叱られた。

ちゃんと教えない先生が悪いと逆切れした私は、以降むきになって推理小説に傾倒した。もっとも当時の小学校の図書室では、推理小説はあまり置いてなく、仕方なく祖父に頼んで古本屋で大人向けの文庫本を買ってもらった。

私が辞書を引くことを覚えたのは、この時の大人向けの文庫本を読むためであったから、随分と勉強になったと思う。ただ、男女の情理の絡み合いなどは理解の範疇を超えていたので、再読してみると印象が大きく変わることもある。まァ、これはこれで再読の楽しみだと考えている。

ところで、今どきの子供が初めて触れるミステリーが名探偵コナンらしい。それも漫画よりもアニメであるようだ。アニメから読書の世界へ行くことは希だと思うので、ますます本離れが進むのではと心配してしまう。

それはともかく、週刊少年サンデーで90年代に連載が始まり、単行本も70巻を超える超大作となっている人気作品だ。そのせいか、一向にコナンを小児化させた謎の組織の核心に話が進まない。それどころか、コナンは永遠の小学生のままで、殺人ラブコメ的漫画になってしまっている。

人気作を終わらせたくない出版社の経営的事情も分かるが、そろそろ話を進めて欲しいものです。まァ、4巻くらいまでしか読んでいない私が言うのもなんですがね。

コメント (4)
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