やや、ネタバレの観は否めないが、この映画はグロが苦手な方は観ない方がイイと思う。
原作は週刊ヤングマガジン誌に連載されていた漫画である。その連載は読んでいたが、漫画の実写版としては悪くない出来だと思う。特に漫画では表現が難しい効果音と音楽の使い方で、より作品が奥深くなっている。
だが、詰めが甘いというか、あの長さの漫画を映画に合わせて短縮したせいか、いささかシナリオに綻びがあったように思う。これは原作との差異ではなく、映画のシナリオあるいは編集上のミスではないかと思われる。
ケチばかり付けているが、正直言えば原作の漫画よりも分かりやく構成されている。事実、ほぼ忘れかけていた程度の原作を、鮮やかに甦らせてくれた。だから、けっこう集中して映画を鑑賞できた。
それだけにシナリオの瑕疵が殊更気になってしまうのが残念だ。まさか続編があるのかと思わせるようなエンディングも余計だ。純粋にこの映画だけで完結することを目指したほうが良かった。
文句あれども、私はけっこう気に入りました。ただ、グロテスクが苦手な方は止めたほうがいいでしょう。かなりグロいですから。