北京政府が如何に焦っているかが分かるニュースであった。
先週初めのことだが、北京政府が日本の空軍機が妨害弾を発射して中国空軍の邪魔をしたと,広報担当者が顔色を赤らめて批難していた。
私はニュースを聞きながら、吹き出してしまった。馬鹿か、こいつは。
妨害弾というのは、相手の戦闘機からロックオンされた場合に、撃墜されるのを避ける目的で発射される。熱源探査式のミサイルに対応するのがフレアで、レーダー照射型のミサイルに対応するのがチャフである。
つまり、日本の空軍機が妨害弾を発射したということは、中国空軍の戦闘機に攻撃目標とされ、レーダーを照射されたことを意味している。語るに落ちるというか、先制攻撃をしようとしたのは、中国側であることを自白している。
あまりにおバカなニュースなので、大騒ぎにはなっていないが、この事から、現在の北京政府の焦りが強く匂ってくるではないか。
焦りの原因は、なんといってもトランプ時期アメリカ大統領である。南シナ海のシナの基地を非難したばかりでなく、あろうことか「一つの中国」の大原則を非難したトランプは絶対に許せない。
しかし、今アメリカと軍事的に対決する段階でないことも分かっている。さりとて、弱気の姿勢を自国民に見せる訳にはいかない。だからこそ、高飛車に叱りつけられる日本を攻め立てる。如何にもシナが強国であるかのように、自国民に見せられる。
だが、ある程度、軍事知識のある人ならば妨害弾が、どのような場合に発射されるか分かっている。皮肉な話だが、日本国民よりもシナの国民のほうが軍事的な知識はある。
だから、自国内でその対応を見透かされる始末である。それでも北京政府は強くあらねばならない。そうでなければ、国内をまとめることが出来ないからだ。
困ったことに、トランプは既に日本の安倍首相と友好関係を築きつつある。ロシアさえプーチン大統領自らが日本に足を運ぶ有り様である。領土問題は解決しないであろうが、プーチンの目的が経済支援と、シナへの牽制であることも明白である。
焦らざるを得ないのが北京政府の今の立場である。こんな時のシナ人は浮「。なんらかの事件を演出する可能性は高い。それが軍事的な緊張感を高めるものかもしれない。
その当て馬役に、日本を充てる可能性は決して低くない。よくよく気を付けるべきだ。シナの戦争は対外問題だけで起こる訳ではない。シナの内政問題、とりわけ政府内部の権力闘争の一環として、対外戦争が発生することもある。
必死で権力を握りしめようとする習主席と、その失脚を狙う政権内部の魑魅魍魎相食む時、シナは大きく動くと思います。
追記 この記事を書いたのは先週半ばでしたが、その後週末にひと波乱ありました。アメリカ海軍の無人偵察用潜水艇を奪い去り、アメリカとの間で緊張が走りました。もっとも、すぐに返却に応じる腰抜けぶりではありますが、まったく油断も隙もない面唐ネ国です。
下記の映像は、フレア弾を撒いて敵のミサイルを回避するF15です。