食材は無駄にしたくない。
だからこそ困るのが、ブロッコリーの茎の部分。よく買う野菜なのだが、茎の部分だけは食べずらくて困っていた。
過去に試したのは、ポタージュ、チャーハンの具などなのだが、茎自体は淡白な味わい故に、積極的に食べたい部分ではない。
昨年のことだが、セレンディビティさんのブログに、このブロッコリーの茎を使ったペペロンチィーノの記事があった。なるほど~!と思った。
オリーブオイルでニンニクを炒めて香りづけし、塩と赤唐辛子での味付けだけのシンプルなレシピに感心した。これ、読んだだけで美味しいと分る。しかも、これなら私にも作れるかな・・・
しかし、困った。辛い物が苦手な私にとって赤唐辛子は、買い揃えたことがない食材である。はて?どうしようか。
そこで思い出したのが冷蔵庫に常備している桃屋の「辛くない食べる辣油」である。私は小腹が空いた時に、冷奴にこれを乗せて食べたりしている。オムレツに使ったり、チャーハンに入れたりもしている便利な調味料である。
ところが、これがどうも微妙に美味くない。あれこれ試したが、どうもオリーブオイルとの相性が悪いようだ。そこで開き直って、最初のオリーブオイルとニンニクを炒める部分を省き、最初からこの「辛くない食べる辣油」で細切りしたブロッコリーの茎を炒めてみた。塩は最後に一振りするだけ。
もはやペペロンチィーノとは程遠く、むしろ中華料理そのものなのだが、しゃきしゃきした茎の噛みごたえと、ほのかな塩味があり、十分にオカズになる一品となりました。
なお注意点ですけれど、ブロッコリーの茎のうち表皮の部分は外したほうが美味しいです。セレンさんは最初から剥いて料理しています。私はもったいないと思って、剥かずに料理して失敗しました。この薄い緑色の表皮は、少し苦みがあって炒めても美味しくならないのです。