ここ最近、ニュースを見ると豪雪に見舞われた映像ばかりが目立ちます。東京では雪こそ積もりませんが、近年まれに見る厳しい寒さです。
暖冬予想が外れたことはともかく、これも異常気象といっていいのかもしれません。CO2など温室効果のあるガスの排出による、地球温暖化が言われるようになり随分たちます。
でも私は若干疑問を持っています。この一世紀の地球平均気温は、たしかに上昇傾向を示しています。二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果もまた事実でしょう。これだけ大量に化石燃料を費消している影響が、まったく無いとは思えません。
しかし、地質学的にみると、現在の温暖化はそれほど際立ったものとは言えないとの見方もあるのです。南極の氷の層を深く採掘して、その氷の層に含まれる大気の組成の検出結果や、地球平均気温の変異などを、数千万年単位で調べるといろんな事が分かります。いつの時代でも温度の変動はあったし、現在のものより遥かに激しい温暖化が何度もあったことが判明しています。
たしかに二酸化炭素の排出量は、桁違いに増えています。熱帯雨林の消失による影響も当然あるでしょう。しかし、二酸化炭素はその大半が海に溶けるものであるはずです。どのくらい溶けるのか、植物による二酸化炭素の吸収は、どの程度なのか。地球規模での科学的算定は、いまだ推測の域をでません。現状の科学では、大気の循環、深海海水層の循環といった変動要素について、地球レベルでの正確なシュミレーションは、いまだ確立していません。もちろんスーパーコンピューターを駆使しての実験は何度もされています。しかし、その実験をしている科学者自身も、その計算結果が反証に耐えうるものでないことを、非公式ながら認めているのが現状です。
私はエネルギー効率の向上等の視点から、環境対策は今後もやるべきだと考えていますが、さりとて現在の環境問題の有り様には、いささか冷静さを欠いている感がしてなりません。いわんや、排出権の売買ビジネスなんて、先走りというより詐欺に近い印象を持っています。まあ、詐欺は言い過ぎにしても、少なくともこれが環境対策になるとは思えないのです。真に受けて、大金払っている日本企業の鴨ネギぶりが気になる今日この頃です。
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