見栄っ張り、その一言に尽きる。
まだバブルの残照が残っていた頃だが、S先生の指示である年配の税理士さんの仕事を手伝ったことがある。南コリアの大使館がある街にある、某飲食店の決算の手伝いであった。
件の税理士さんは、既に80代半ばの方で、手が若干不自由なので、コンピューター入力を奥様にさせていた。その奥様が、入院してしまい旧知のS先生に相談して、私が手伝うことになった。
別に難しい仕事ではなかったが、出来上がった試算表をみて私は訝った。なんだ、この内容は。売上がせいぜい一千万前後なのに、なんで1千万の資産、それも車が計上されているのだ?飲食店だぞ・・・
よくよく資産台帳をみると、車は某ドイツ車であった。これでは、減価償却だけで赤字だよ・・・厨房設備か店内内装なら分かるけど、なんで高級外車なんだ?
気になって尋ねてみると、その税理士さんは「南コリアの人は見栄っ張りなんだよ。社長である以上、某ドイツ車に乗らないといけないそうだ」と苦笑していた。よくローンが通ったものだと思うが、聞きなれない金融機関であった。どうやら民族系の金貸し業者から借りたようだ。
短期の仕事であったので、その後のことは知らないが、数年後その街を訪れた時、気になってお店を覗いてみたが、既に別のお店となっていた。経営者が同じがどうかは分からないが、多分違うのだろう。
ネットのニュースを閲覧していたら、南コリアが軽空母もしくは7万トン級の空母を欲しがっているとの記事を読み、思い出したのが冒頭の高級外車の件であった。
まったく同じ思考なので、笑ってしまう。
そもそも南コリアの国防に空母は戦略的に必要ない。にも関わらず、いきなり空母が必要だと言い出したのは、日本がヘリ空母(加賀といずも)をF35Bが搭載できる軽空母に改装すると発表してからだ。
つまり日本が空母を持つのだから、当然自分たちにも同程度あるいはそれ以上の空母が必要だとのことらしい。
もっとも軽空母も満足に作れない南コリアである。独島と云う名の軽空母(一応強襲揚陸艦だが)を持っているが、武器の設置場所を間違えたり、発電機が炎上したりと、まともに運用できていない。使われるのは、政治的イベントの時だけである。
愛国心の強い同国のマスコミからも「イベント艦」だと揶揄されている始末である。もっとも現在は、修理が未だ終わらず(毎度のことだ)に、ドッグで眠っている。本当はあと二隻、同型艦を作る予定であったが、賢明にも計画は中止している。まぁ、ぶっちゃけ予算がないだけだが。
ちなみにヘリコプター専用艦であったため、F35Bのジェット噴射に耐えらえる耐熱甲板を製造する方法が分からず、アメリカに泣きつき、ダメ出しを出されている。
私に言わせれば、まず搭載されるはずだった国産ヘリコプターの故障を直して、使えるようにするほうが先だと思う。ちなみにアメリカ議会は、未だ最先端兵器であるF35Bの輸出許可を出していない。現時点では日本と英国だけだ。
要するに一から十まで、全てコリアの願望だけである。
ちなみに今年度の予算では、軍の希望額の百分の一以下しか認めていない。多分、その予算はウリ式空母のコンピューターグラフィックの製作費ではないかと思われる。
分かっているんだか、ないんだか分からない人たちですこと・・・
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