正直驚いた。
いや、映画の内容ではない。友人夫婦とそのお子さんたちと見に行った映画である。先月末だが、友人と山裾の温泉宿に泊まった。この繁忙期の疲れをとるための温泉行きであり、大人たちは満足であった。でも、子供たちにはひなびた温泉は退屈そのものだったのだろう。
不満たらたらのお子さんたちのリクエストに応えての、ドラえもん映画である。あたしゃ、付き合いと思って、映画館で仮眠するつもりであった。でも、結局最後まで観ちゃいましたけどね。
子供向け映画に、とやかくケチはつけません。第一、お子さんたちは満足してましたしね。
でも、私が驚いたのは映画ではなく、観客のほう。お子さん連れの若夫婦や、お孫さん連れの中高年はわかる。意外であったのは、どうみても十代半ばから二十歳前後の若者が、けっこういたことだ。
どう考えても、青少年向けのアニメ映画ではないと思う。少なくても十代の頃の私なら、他の映画を選択したはず。別にケチをつける気もないが、いささか悩んでしまった。
大人になれない若者たちなのか、あるいは子供の気持ちを失わずにいる若者なのはは不明だが、楽しそうであったのは確かだ。
実を言えば私は、ドラえもんに夢中になったことがない。藤子不二雄漫画は相当に読んでいるが、ドラえもんだけを特別扱いしたことはない。そのせいか、大人になる前、思春期の頃には忘れ去ったキャラクターであり、今も思い入れは皆無に近い。
だから、若者たちがドラえもんに抱く気持ちを理解できずいる。まァ、中高年と云われる年になっても、私は相変わらずの怪獣好き、SF好きなので、子供心はそれなりに理解しているつもりなのだが、それでも「なんだかなぁ~」と感じてしまった。
まァ、冷静にみれば、大同小異なのだろうけどね。
長年、用いてきたアブダビのハンドルを訳あって変えたいと思います。
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