入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (1)

2019年11月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 きょうから冬ごもり。これから5か月、時には牧場以外のことにも触れて、古来稀なる年齢を過ぎた者の冬ごもりの心境や、心象を呟いていきたい。
 
 朝5時起床、そんなに早く起きる必要は全くないのに目が覚めて、布団の中にいるのが鬱陶しくなって起き出す。ストーブだけでまだ炬燵を用意してないため、寒さが身にこたえた。朝風呂を立て、朝飯の支度をして、少しづつ里の生活に身を慣らすべく努力することに。午後用事で街に出たが、信号機や、運転の下手な車の多さに血圧を上げた。街は暮らしにくい。(11月20日記)



 冬ごもり二日目、早朝一番で入浴。いや、ビールを飲んだのはその前か後か。多分その後だと思うがはっきりしない。その後もう1本を追加したせいもあるが、これは入浴後とはっきりしている。こんな一日の始め方は例外、念のため。
 上に行かないようになって一番の仕事は3回の食事だろうか。今までは、大分コンビニの世話にもなったが、これからはそういうことはしたくない。できたら2食にして、夜は米を食べないようにすることを考えている。炬燵は用意した。7か月、放ったらかしの陋屋やその周囲、少しづつできることから始めるしかない。(11月21日記)

 実は昨日、夕暮れの入笠に上がった。どころか、きょうも行く。これではとても冬ごもりとは言えないかも知れないが、冬季の自主営業を自ら買って出ている身、こういうこともある。
 本当の山好きには初冬のいまこそ、落葉した後の雑木林の静けさを味わってほしい。人気のない山の中の孤独感とともに、ひんやりとした大気を吸い込むように、深い山気を識るだろう。入笠が一番いいのはこの時季だと言ってもいいくらいで、だから早く山支度を済ませ、酒と美味い物を忘れずにやってこい(これは重要)、と言いたいくらいだ。
 それを串田孫一的世界、と言ってもいいかも知れないが、例えば先日のK君のように、二つある法華道を下りと登りに使って歩いてみるのもいい。彼はその後、本家御所平峠から高座岩、そしてテイ沢を往復して帰ってきた。このくらいはぜひ、"歌う心"でやってもらいたい。
 なお、付言すれば、若いころはお洒落な串田的山に抵抗を感じて彼の本は読まなかった。歳を取った今も、まだその気持ちを引きづっている。
 
 アラスカの荒野を長旅していた「オヤジ」も、無事帰ってきた。いずれ時代遅れの山小屋で、土産話を聞くことになっている。楽しみだ。

 冬季営業の案内はもう少しお待ちください。
コメント
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