入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「秋」(26)

2022年09月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 午前7時、曇天。どこかで牛の啼く声がする。餌とか塩を求めるような声とは違う。群から離れてしまった牛が、心細くなって啼いたのだろう。一度聞こえて来ただけで、あとは電気牧柵の単調な脈動のような音がするだけで、鳥の声も、虫の声もしない。
 あれあれ、ホルスの一群が囲いの中へ入ってきた。先程の声はこの群れの中の1頭が、仲間を誘った合図だったのかも知れない。多分そうだろう。ホルスは和牛を避けるように朝囲いへ来て、和牛の方は大体が夕暮れ時に来る。
 どちらの群れも、どこに寝ているかは分からない。明るくなれば、すぐに草を食べ始めるから、囲い以外の場所では、反芻の時を省けば牛たちの寝ている姿を見たことがない。



 小入笠へ登る途中でヌメリカラマツタケを見付けた。5,6個あったが、雨でかなり痛んでいたのでそのままにしてきた。
 きょうは午前中は天気が回復しそうだから、またしても発生した電牧の不良問題を解決したら、いつもの林へ出掛けてみようか。

 一昨日は電気牧柵に問題はなかった。ところが昨日、小入笠の頭で電圧を計ったら計測器が全く反応しない。落胆、途方に暮れた。登ってきながらの点検では、リボンワイヤーやアルミ線に切断された箇所もなければ、不良個所もなかったのだ。
 頭数確認を済ませて、弁天様の近くで計測してみれば、ナント8000ボルトは優にある。ところが、横線と縦線の交わるところでは、計測器は小入笠の頭と同じく反応しない。小入笠の頭を頂点にして、三角形の底辺の一部、たった数百㍍の間でそれだけの電気が、どこかで失われてしまっていることになる。電気が流れなければ、早晩鹿に切られるか、悪くすれば牛たちの脱柵にも繋がりかねない。
 ようやく昨日の夕方遅く、スパークしている所を一箇所見付けておいた。きょうはまずその部分を何メートルか、リボンワイヤーを取り換えてみようと思っている。電流が流れなければ電圧は計れない、しかし流れていては電線に触れることができない。電気を切ったり入れたりしながら、数百㍍の距離をきょうも何度となく往復を繰り返すことになる。

 もうとっくに晴れ間だ出ても良さそうなものだが、相変わらずの曇り空。週末のキャンプの予約は、台風11号の影響を心配してか、予約は取り消された。仕方ない。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。

 
コメント
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