きょうも好天、牛たちは牧を去る日がすでに1週間を切ってしまったことも知らず、やわらかな秋の日の光を浴びて思いおもいに憩う姿が見える。この眺めからは、台風の接近など考えられない。
予報通りであれば、台風の影響を受けて21日の下牧に備えた20日の牛集めは、かなり手を焼くことになるかも知れない。恐らく和牛は呼べば確実に来るだろうが、乳牛の方は分からない。昨日給塩の際も、乳牛はジャージー牛が1頭来ただけで、他は姿を見せなかった。いつも横暴、我儘な和牛に塩を独占されて、このごろでは分け前にありつけないと諦めているのかも分からない。
さてその乳牛たち、どこにいるのだろうか。いつの間にか、囲いの中の和牛も姿を消してしまった。いや、1頭だけ、多分「考える牛27番」だろうが、丘の上で動きを止めてまた何か考えに耽っているようだ。
因みにウエザーニュース「大型台風14号は強い勢力に発達 三連休に接近・上陸し日本列島は大荒れ」と予報している。すでにその予報を信じ、従い、キャンプの予約が何件か取り消されている。用心に越したことはないから、これはいい。
しかし、前にも呟いたが、こうした台風情報を耳にして、一体われわれはどんな備えができるのだろうか。というよりか、できることなど知れている、と思う。せいぜいが懐中電灯や携帯電話、若干の食料と水などに加え、雨具長靴などの避難具を用意し、屋内外の風雨対策をするくらいか。
これで果たして「河川の氾濫」、「低い土地への浸水」、「土砂の崩落」などなどへの対策になるとは、とても思えない。こうした自然災害に対して個人のできることは、避難勧告、同指示に従い避難所へ逃げることぐらいで、家を移動したり、氾濫する川の水を堰き止め、土砂の崩落を止めることなど、とても手に負えるわけがない。
災害予測地図は結構だが、これも多くは行政が対処することばかりで、個人にとってはどうしようもないことが多く、せいぜいが住んでいる場所の安全度に一喜一憂するぐらいだろう。
台風が発生すると、いつも遠い南の島々の荒れ模様の天気やヤシの木が折れただの、道路が雨で冠水したなど、刻々とその様子が1週間近く映像で伝えられる。そして当の台風は1日程度で過ぎていく。その上、予想が外れることだってままある。
さらにもっと正確な予報ができるようになるまでは、われわれは何日も前から気休め程度の対策をして、怯えながら暮らすしかないのだろう。
明朝は4時半起き、た・ま・ら・な・い。
キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
本日はこの辺で。