入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    山小屋「農協ハウス」とキャンプ場のご案内

2014年09月05日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 入笠牧場へは、関東方面からは富士見からゴンドラ利用が便利ですが、沢入駐車場から歩いて登ることもできます。車の場合は、検問所で入笠牧場の宿泊施設利用者であることを伝え、規制の解除を受けてください。帰りは牧場側から、宿泊施設を利用したことを明かす紙片を出します。不正防止のためです。他に、茅野経由杖突峠―千代田湖―入笠牧場という来方もあります。
 中京、関西方面からは、伊那―高遠―千代田湖・・・の他に、高遠―荊口―芝平―大ダオ(芝平峠)・・・という方法があります。しかし現在、間伐や工事の大型トラックが頻繁に行き来しているため、富士見経由をお勧めします。人気の高い戸台からのコースは、森林伐採などのため、完全通行止めです。

 ―少し時代遅れの山小屋「農協ハウス」―

  料金:2500円(1名1泊)。
  寝具、食器、ガス、水道、冷凍冷蔵庫あり、宿泊者は自由に使用できます。食べ物、飲み物さえあれば大丈夫ですが、  後片付けは使用者責任となっています。シュラフ、紙製容器などあれば面倒を省けます。

 ―広いキャンプ場―

  料金:700円(1名1泊)。タープ使用の場合別途(1000円位、サイズによる)。
  定められた場所での直火可。キャンプ場内に水道、トイレがあります。キャンプ地は当ブログで紹介してますが、A、  B、C、Dの4か所があります。 

 ーお勧め―
 
  登山(届出が必要ですが、牧場管理の登山道から入笠山山頂に登れます)。
  天体観測(長野県下最高の観測条件を誇ります)。牧場見学(軽トラックで素晴らしい景色を堪能し、運が良ければ   牛さんとの出会いも)。その他、森林浴、川遊び、野鳥・野草の観察、写真・絵画、野外教室、コマーシャル撮影な   ど。

 ―申し込み及び問い合わせ―

  JA上伊那東部支所組合員課(TEL:0265-94-2473)、当ブログのコメント欄、あるいは昼と夕方(5時ご   ろ)には管理棟(TEL:0266-62-4122)までお願いします。
 
 *文字を削り、写真まで落としても、意図通りの文字配列になりません。読みづらい点はご容赦ください。

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    鹿と蛭の奇妙な関係

2014年09月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 科学作家・竹内薫の科学に関する該博な知識には、教えられることが多い。今日、某週刊誌に毎週掲載されている氏のコラムでは、「自然もモラルも荒れたキャンプ場」というタイトルで、東丹沢での愉快ではない体験を書いている。
 蛭の大量発生と若者たちの野放図な振る舞いを取り上げ、最初に前者を説明する理由として、科学作家は生態系の変化を挙げる。
 その氏の説明によれば、蛭の大量発生と鹿には驚くべき関係があるのだ。まず鹿の増大の原因には、オオカミがいなくなったことを挙げ、次に、温暖化のために越冬できる鹿の頭数が増えたことを指摘する。その一方、森の荒廃が進み餌が不足してくると、頭数の増えた鹿は人間の生活圏にも進出せざるを得なくなってきた。ナントその鹿の蹄に寄生していたのが蛭なのだ。それがくっついたまま運ばれてきて、大量発生に繋がったというのだ。へー。


 「しっかりしろよ、誇り高い和牛だぞ」「ガンバリマス」
 
 
 鹿もキャンプ場も牧場管理人には大いに関係がある。氏の不快な体験には同情を禁じ得ないが、いつの世にもこういうモラルを欠いた若者はいる。当キャンプ場は、そういう輩は即消えてもらうことにしている。
 
 鹿の増えた原因に関しては、氏の説明の他に、林野行政も関係していると思う。戦後林業の振興が計られ原生林が一時期広範囲にわたり切り払われた。その後入笠山周辺は成長の早い落葉松が植林されたのだが、それでも木がある程度育つまでは、かつては陽の射さなかった森の跡地に草が茂り、鹿の繁殖や生育を助けたということがある。
 よくマスコミは鹿の増えたのはハンターの高齢化や、竹内氏と同じようにオオカミの絶滅を理由にするが、実はわれわれ人間も少なからずその責を負う立場にある、ということを知るべきだ。
 いまや外材の方が安価なため、先人があれほど努力して植林した広大な人工林や山野は、皮肉なことに鹿や蛭を大量増殖させただけでなく、その将来についても楽観視することはできない。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。N君、こんなもんで、ご協力に感謝!Oさん、再訪されることを楽しみに。FUJIさん、また。名古屋さん、五領丸さん多謝。

 
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    山は山らしくあれ

2014年09月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 何日か前、信濃毎日新聞の「斜面」で、19年前から開催されているという涸沢音楽祭に触れた記事を読んだ。音楽祭に出演を要請された飯沼敏郎という人は、こんな素晴らしいところに下界の音楽をもちこんじゃいけない、ここに合うのは風の音だけです、と言って最初は拒否しようとしたという。しかし結局は説得され、断り切れず出演したそうだ。
 飯沼氏のような考えを持つ人もいれば、他方で昨今、山を何だかやたらと商売にしたがる人もいる。他にもイベントの類が、ここであると耳にしたこともある。山に場違いな文化・文明なぞが要るだろうか。



 初めてここを訪れたのは高校生だった。秋だったが、涸沢のテント場には某女子大のテントが一張りあっただけで、夜はテント越しに合唱した。その後涸沢へは何度となく行ったが、このときの記憶は心地よく、懐かしい。
 涸沢は変貌した。山も人も変わった。いまさらもう、穂高はおろか涸沢にも、ましてや屏風や滝谷なぞ、いくことはないと決めている。けれども、なんの未練も不足もない。
 確かに、あそこでシンフォニーが聞けたとしたら、それは素晴らしいだろう。分かる。しかし、あそこはそういうところとは違う。山は山らしくしておくべきだと思う。岩の圏谷、石ころ道、ハエマツ、風、霧、抜けるような青い空・・・。「下界の音楽」なぞに、いつから穂高は手を借りねばならなくなったのか。それにあそこは、その気になれば極上の音楽が、いくらでも心の中に聞こえてくるはずだ。その音色に耳を澄ますだけで、充分ではないのか。


 HALとキク、久しぶりの入笠にハシャグ

 天気予報は晴天の先送りだけ。山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。


 
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     まき場もやっと晴れ

2014年09月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 -架空の会話ー
「昨日のブログ長かったですね」
「そうかもね、だけど字数はいつもと同じくらいだけど」
「ふーん、一般の人にはあまり関係なかったからかもしれませんね。趣旨がよく分からなかったけど」
「ああ確かに、肝心なところは削除してしまったから」
「肝心なことって何なんです」
「いや、それをここで言ったら削除した意味がないじゃない」
「・・・」

 で、今日は久しぶりに晴れたから、言葉は最大抑えることにして、主役は牛。




   またアナグマ、いつものようにリリースした

   人気のチビも元気

   覗いているのか、フフ

 また牛が本日3頭入牧。トラックから降ろし、3人が1頭づつ第1牧区まで300メートルくらいを引っ張ったが、大した抵抗もせずうまくいった。

「あっ、短い!言葉がもっとなければ面白くない」
「またそんなことを、ならば明日は毒でも吐こうか」

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9、13日のブログをご覧ください。近々にこの案内も更新します。

 
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  雨の管理棟で

2014年09月01日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

  アップに耐えられぬはずなのに

 登ってくるときは天気は回復するかと期待を持たせたが、正午少し過ぎた現在、ドシャ降りの雨は気温を14度に下げた。
 この仕事を始めて8年になるが、最初のころは放牧頭数が200頭に近かった。和牛の雄牛を置いて自然交配を目的にした撒き牛牧区(この漢字でよいか?)と、単純放牧だけの牧区があり、それぞれに100頭近い牛がいた。これだけの頭数になると、牛は幾つかの群れをつくり、各所に分散する。日々その牛の状態を見たり、頭数を確認することが牛守の仕事で、2万歩以上の歩行が求められた。今日のようなドシャ降りの日に限って、牛が脱柵したり、電気牧柵が不調をきたすということがよくあった。
 脱柵は癖になる。牛などに縁なき人生を来た者が、森の中や隣の牧区へ出てしまった憎き牛奴を、柵の中へ追い戻すのである。大変である。緊張する。この年、牛が里へ下りてから、全牧柵の本格的修理を決意した。
 その後5年ほどかけて修復した牧柵も、残念ながら今は方針が決まらず、使用中の牧区以外は昔しに戻りつつある。




 電気牧柵は第1、3,4牧区にあった。電気牧柵を施設するのは、確かに有刺鉄線の通常牧柵よりも楽かもしれない。しかし、この牧場はそれに安易に頼りすぎて、それを保守・維持することの労苦が分かっていなかった。信じられないような場所にまで張られていたが、維持することができなかったようで、もう取り払ってしまった。
 鹿は電気牧柵にとっては大敵で、断線不調の大方の原因と見てよい。この修復作業中に誤って感電したことも何度となくある。一瞬、身体中の筋肉が緊縛されたような感覚になる。収縮するのだろうか。

 それにしても、雨はひたすら一途に降り続けるばかりだ。牛の様子を見にいっていましがた戻ってきたところだが、群れは大きく散っていても、元気で変わりなく、濡れた姿で全頭が集まってきてくれた。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に営業に関しましては、7月9,13日のブログをご覧ください。
 
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