塩くれ場で笛を吹いても、どこにいるのか牛は姿を見せない。今日は待望久しい秋日和で、牛もノロノロしているのだろう。三角点のある丘までいったら、いたいた。
今度は笛でなく、声を出して呼んでみた。すると、たちまち群れは崩れ、牛はこちらに向かって一目散に駆けてくる。今日に限ってなぜ笛に反応しなかったのだろう、勿体ぶって、バカ奴。
お師匠に電話したら、ナント!師は北海道にいらっしゃった。娘さんとお孫さん二人に連れられて、ご夫婦で秋の北海道旅行を楽しんでおいでなのだと。イヤー幸福なお人だ。存分に旅を満喫してきてください。
どうもここ二日ばかり変なことに拘っていたが、これが最後。どうやら山桜とツタウルシの紅葉の時期は、大差ない、という結論に落ち着いた。しかも、どちらもすでに赤く色付き始めているのを確認した。ただしこうなると、ツタウルシは紅葉するのは早いが、短命である。
そこへいくと落葉松、これは長い。すでに水揚げを止めてしまったのか、緑の葉の色は早くも褪色気味に見える。ということは、これから1シーズンをかけてゆっくりと色を変え、そして森の落葉の最後を飾るということになるのだろうか。
晩秋というのか初冬というのか、そのころの夜の山道では、金色に染まった針のような細い葉が、サーチライトの光の中にキラキラと舞って、一日の仕事を終えて帰る者の気持ちを癒し、ねぎらってくれる。
しかしもちろん、いまからそんな時期を待っているわけだはない。秋は長ければ長いほどいい。
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