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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「世界名作の旅」に出る 1-9 アラビアン・ナイト 2

2008-04-17 | _よむ__

アンドレ・ジイドは 人間を二種類に分けた。
すなわち、
『アラビアン・ナイト』を読んで感動する人びとと、
この名作を閉ざし、何の関心も示さぬ人びととに。

この回の著者が こんな風にジイドの言葉を紹介している。
学生街の(喫茶店…ではなくて)古本屋から
文庫版の「千夜一夜物語」第1巻(バートン版)を買ってきたはいいが(2月28日)、
さっぱり読み進んでいない私は どちらに混ぜてもらえるだろうか…。

『アリ・ババと四十人の盗賊』
『アラジンと魔法のランプ』
『船乗りシンドバッドの冒険』・・・
この回の著者が 次々と『アラビアン・ナイト』の中の物語を紹介しているが、
題名は知っていても あらすじをちゃんと再現できるものがないんだな、私、と
変な再確認をすることになった。

そもそも
「妃の不貞を憤った王様が 毎日処女をめとって翌朝になると殺し、
 それを三年続けていた。」から始まる話だったとは!
「国中に乙女がいなくなり・・・、最後の娘・才媛シャーラザードは
 王様のもとに行き、夜話をはじめる。」それが あまりにも面白く、
「話はついに千一夜に及ぶのである。」…そうだ。

ジイドが 聖書とともに この『アラビアン・ナイト』を熱愛したように
この回の著者も この物語にとりつかれ、
飛んで(イスタンブール…ではなくて)バグダッドへ向かっている。

(新聞に連載されたのは 昭和40年前後のようなので
 その当時のイラクに飛んでいるわけだが、
 さて 1965年あたりのイラクって どういう国だったのだろう。

 イラク 歴史 と検索すると
 長~い Wikipediaの項目が 検索の上の方に出てきた。
 1958年に イラク共和国が誕生しているが
 1961年には クウェートが独立し・・・、
 ムリダ、なんとも複雑な歴史の流れで
 「読んでみる」だけでも ついていけない。           )

現地の記者と会った この回の著者が
相手と交わした 挨拶の言葉を記している。

「あなたの上に平和がありますように」「あなたの上にも平和がありますように」
「おお、とうとぶべき私の友人よ!」「おお、私の親しき友よ!」

かの国の言葉をほとんど知らない私には
萩尾望都の作品の中の台詞のように 心地よく響くのだった。
ついでに
「開け、ゴマ」と唱えれば
目の前に シャーラザードと妹のドニアザードが現れ出でて
夜な夜な物語ってくれれば(←ぐうたら者デス) 楽チンなのだが。
いやはや、
この頃 目がショボショボしていて
楽なほうへ楽なほうへ と 流れてしまいます。

 

[2012/10/18 編集]

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