“自分の 積読文庫群 の中から 「明暗」新潮文庫版 も引っ張り出してきてみた。”
この文庫版の注が特別なのか、私が気にし過ぎなのか
とにかく
とっても丁寧(過ぎる)な注を時々見つつ
「明暗」新潮文庫版(昭和62年版)を読んでいる。
さて。ときは春。ドラマ見繋がっているタイトルも落ち着きだし。
「リコカツ」と「大豆田とわ子と三人の元夫」と「明暗」が
同じまな板の上にのっかって、見たり読んだりの春。
コメディと
「濃密な人間ドラマの中にエゴイズムのゆくすえを描いて、日本近代小説の最高峰」(←ってジャケットカバーに書いてある。)と
同じまな板に載せちゃう荒業の先に強く光り出す言葉は、エゴイズム。
「明暗」の時々に2つのドラマを再生すれば、
両ドラマの住民はともに 正直村に住んでいるのだな、と感じ入ったりしています。
で、「明暗」。ラストまで行き着けるでしょうか。