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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「明暗」「続 明暗」

2021-05-30 | _よむ・漱石__

“で、「明暗」。ラストまで行き着けるでしょうか。”

「明暗」を読んだ。
「明暗」新潮文庫版(昭和62年版)、最後まで行き着くと

―未 完―

と表記されていて、
そこに行き着くころには 心のドキドキはどんどん強くなり、
別に 未完でなくてもいいような、この形で完でもいいような
とにかく読み手としては、感極まる世界に来てしまった。

登場人物のもしやすべての人の中に自分を見てしまった。
と言うことはです、津田小林はもちろん、吉川夫人の中にまでもなのである。
えらいこっちゃ。

“とっても丁寧(過ぎる)な注を時々見つつ”
そうだったのだ、途中までは。
その途中までは、上げ膳据え膳過ぎるんちゃう?この注。
と辟易としていたのですが、ある注で
「え?そういう意味だったの!?」と 自分の思い込みはき違え読み取りに気付くこととなり、
そこから後は「注って役に立つ。」と 小さくなりつつ読みました。

“自分の 積読文庫群 の中から 「明暗」新潮文庫版 も引っ張り出してきてみた。”
積読文庫群 「明暗」の隣には、「続 明暗」水村美苗 新潮文庫版 も あった。
「続 明暗」の冒頭は、「明暗」最終章の再掲から始まっている。当たり前だが 本当に 続 なのだ。
ジャケットカバーの背景色は 流れのままに 正編の明にして 続編の暗である。
このまま読み継ごうか。それとも。。。

 

 

コメント
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