「小沼丹推理短篇集 古い画の家」 中公文庫 2022
を読んだ。(おぬまたんすいりたんぺんしゅう ふるいえのいえ)
江戸川乱歩の慫慂を受け「宝石」に発表した表題作ほか、…
ジャケットカバーの内容紹介文には上のような文で始まっている。
しょうよう慫慂 おおっ、変換された。
初対面漢字・慫慂 の意味を聞きに漢和辞典に行ったり(その活字の小さいこと。要虫眼鏡だわ。。。)
大橋トリオ心地よく聞いていた割には江戸川乱歩チンプンカンプン現在なので
とりあえず大衆文化研究センターなるところの動画ちょっと見に行ってみたり(紹介動画、約10分。ナレーションの中の言葉、「乱歩は整理魔でした。」「貼雑年譜はりまぜねんぷ(スクラップブック)」が気になった。)
しながら読んだ。(推理モノに弱い〔←文字通り〕。ドキドキしてしまい、困るのだ。)
読み慣れているとは言い難い推理モノで、且つ短編。
登場人物や場面設定をずいぶん言い切っているように聞こえてくるが、かと言って付いていくのに嫌な気はしない。お見立ての確かな柔和なお医者のアドバイスの下にどんどん深みにはまっていくような、そんな感覚までやってきて、のんびりと切ない。何だこりゃ。つまりは面白かった。