動画サイトを次へ次へと関連飛びしていたら
ポンと現れ出た三浦祐太朗。少し前の事だけれど。
歌を歌っていた。
松山千春の歌だった。
友和でも百恵ちゃんでもないのに 懐かし映像でもないのに
その若者は 友和に見える次の瞬間 百恵ちゃんになり
また次の瞬間 友和になり
時間の枠はどこにもなくて
見つめるこちら側だけに 時は重石のように積み重なっていて
バンドデビューしたと 芸能ニュースに見たときは
ああ、似ているもんだな と 次世代の人と 受け取っていたのに
千春の曲を まっすぐな視線で口にしている若者は
彼と彼女とその時代と
繰り返すけれども そのままの 何も変わらないそのままの…
その祐太朗くんがトーク番組に出る、と気付き 録画をしてみた。
父親に添っているかのような語り口の その落ち着きの向こうに
TVこちら側で
あまりにも平等に時の流れを背負って 興味深くその若者を見つめている人々の
浮足立つ思い、
そんなことまで感じながらの 真夜中録画再生。
♪ …
いつの間にか 振り出した雨
窓の外は 銀の雨が降る