<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

僕の表情は明るくなって頬が緩んだ

2016年04月21日 17時38分23秒 | Weblog

雨もすっかり止んで夕暮れ。そろそろ暗くなる。僕は一日の大半を読書して過ごした。うつらうつら居眠りもした。一眠りの後で、駅裏の小さな道の駅へ行った。平莢隠元豆の種を買いに。ほかに客がいない。店員さんが勧めるので6個入りところてんも買った。みんな突く道具で突いてもらって持ち帰ってきた。そして台所でその6分の1ほどをつるつる啜った。酢醤油を垂らし胡麻をたっぷりたっぷりかけて。これがお八つだった。その後で家内においしい珈琲も淹れてもらった。それから後はものも言わず熱心にしばらく僕のお楽しみをやった。なんのお楽しみだったかは秘密。ある調べもの。これを丁寧に書き取って記録した。楽しかった。僕の表情は明るくなって頬が緩んだ。

明日からまたちょっとした旅に出たいな。旅心が動いている。でも、被災者のことを思うとブレーキが掛かる。旅に出るなんてそんな贅沢をしていいのかなと思う。後ろめたくて二の足を踏んでしまう。でもちょっとならいいだろうなんて思う。ちょっともそっとも同じだ。明日からの天気次第だが、お天気になったらもう一度考えよう。旅に出る前に仕事が残っている。トマト苗も6株まだ植え付けていないのがある。菊の苗も4株ある。今日小さな小さな道の駅で買って来た平莢隠元豆の種蒔きをし終えたい。そんなこんなしていたら、ふふふ、結局日没を迎えてしまうかも知れないね。

 

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あんなに叩き付けて怒り散らしていたのに

2016年04月21日 13時17分23秒 | Weblog

雨は小止みになってきた。あんなに叩き付けて怒り散らしていたのに。もう狂気はおさまったのだろうか。いまは振り乱していた髪を梳っているところかもしれない。まあこれは人にもある。もっとも丸坊主のさぶろうには振り乱すだけの髪もないけれども。大地の凹みに水たまりが出来ている。さっき便所に行ったら、朝方小窓の桟に乗って嵐を避けていた青蛙も、はや雨宿りを解いたようだ。さぶろうはちょっとそわそわしだしている。外に出掛けたくなっている。といって行くべきところがない。訪ねたい人も居なければ待つ人も居ない。この男、待ちたいほどの魅力はこれっぽちも持ち合わせてはいないのだから、それは致し方がないのだが。背振連山に立ちのぼる霧の、気まぐれな行方でも眺めてくるとするか。

気紛れな霧なり気紛れな我なればそを眺めそを我としている   李白黄

 

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横殴りの雨が降っている

2016年04月21日 10時20分36秒 | Weblog

情報発信するようなバリュアブル情報は何も持っていない。従って受信された側が得になることもない、残念ながら。

横殴りの雨が降っている。叩き付けているといった方がいいかもしれない。雨量も多い。熊本大分地方で避難所暮らしをされている方は、こんな大雨の中で難儀をされておられることだろう。

昨日はスーパーの入り口2箇所で大学生の方が6人ずつ被災者支援の募金活動をしておられた。多くの買い物客がこれに応じておられた。熊本出身の方だったのだろう。いてもたってもいられないだろう。こちらからも応援の部隊が派遣されているようだ。縁者の消防士さんもこれに加わった。

僕はなんにもしていない。勇気を起こしていない。現地に行って支援するような活動はできない。できないことを申し訳なく思うだけだ。起死を祈り回生を祈るだけしか出来ない。

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孤独の峯の王者

2016年04月21日 08時37分13秒 | Weblog

雨音が高い。さぶろう、お前、今日をどうして暮らす? よおし。武雄楼門の湯にでも浸かるか。武雄は遠いぞ。遠い。じゃ、どうする? 閉門して逼塞だ。なんだまた穴籠もりか。土曜までに図書館に返却しなければならぬ本がまだ未読了だ。どうして暮らすかなどと満喫自由に背を向けたよう老人のように言うな。時を潰すために長生きして生きているのではないはずだ。雨音を聞いたらそこで一篇の詩を為せ。詩を為してどうする? 唯我独尊せよ。孤独の峯の王者となれ。

「四月の雨」

雨がおまえにどうして降ると思うか/雨は降らないでもよかったのだ/それを降っているのだ/おまえに降らなくてもよかったのだ/それを降っているのだ/若葉の四月を雨が濡らしている/若葉の四月に/こころが濡れるために/それだけのために/ここに一人の人間がいて/しっかりと目を覚ましている/

 

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雨が若葉をみどりする間に

2016年04月21日 08時04分09秒 | Weblog

軒下を借りてのんびりする蛙 雨が若葉をみどりする間に    李白黄

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雨がしとしと降っている朝

2016年04月21日 07時36分40秒 | Weblog

雨。しとしと降っている。隣家の瓦屋根が濡れて夜明けの光に静かに光っている。紅葉の若葉が水滴の新緑をしたたらせている。空は鉛色だ。

鉛色の空に横並びして僕も不機嫌にしている。一晩目覚めの悪い夢を見ていたのだ。うんざりする夢を。これでもかこれでもかという具合に責め立ててくる夢だった。如何に自分がつまらない人間をして生きて来たかを思い知らせて来た。目を覚まして「もういい、もういい」「もう見たくない」と零すのだが目を閉じるとまた続きを見た。成仏しない過去がよじ登って来て、「おれはやるせない、どうにかしてくれ」とすがりついてきた。その場その場の不都合を払い落としてどうにかやり過ごしてきたと思っていたのだが、どっこい、そいつらは枯れヤエムグラのようにズボンにぺたりと張り付いて来たのだった。

ご不浄に行って小窓を開けたら窓の桟に青蛙が丸くなっていた。穴籠もりを抜け出して間もない割には痩せてはいない。ふっくらして顎で息をしているのが見えた。家の内でグリーグの「ペールギュント 朝」がおごそかに鳴っているのをおごそかに聞いているふうだった。「おおい」「おはよう」「きみは一晩ここで過ごしていたのか」僕は声を掛けた。彼は片方の小さな涼しい眼で「おはよう」を返してきた。僕の不機嫌はこれで治った。

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