雨もすっかり止んで夕暮れ。そろそろ暗くなる。僕は一日の大半を読書して過ごした。うつらうつら居眠りもした。一眠りの後で、駅裏の小さな道の駅へ行った。平莢隠元豆の種を買いに。ほかに客がいない。店員さんが勧めるので6個入りところてんも買った。みんな突く道具で突いてもらって持ち帰ってきた。そして台所でその6分の1ほどをつるつる啜った。酢醤油を垂らし胡麻をたっぷりたっぷりかけて。これがお八つだった。その後で家内においしい珈琲も淹れてもらった。それから後はものも言わず熱心にしばらく僕のお楽しみをやった。なんのお楽しみだったかは秘密。ある調べもの。これを丁寧に書き取って記録した。楽しかった。僕の表情は明るくなって頬が緩んだ。
明日からまたちょっとした旅に出たいな。旅心が動いている。でも、被災者のことを思うとブレーキが掛かる。旅に出るなんてそんな贅沢をしていいのかなと思う。後ろめたくて二の足を踏んでしまう。でもちょっとならいいだろうなんて思う。ちょっともそっとも同じだ。明日からの天気次第だが、お天気になったらもう一度考えよう。旅に出る前に仕事が残っている。トマト苗も6株まだ植え付けていないのがある。菊の苗も4株ある。今日小さな小さな道の駅で買って来た平莢隠元豆の種蒔きをし終えたい。そんなこんなしていたら、ふふふ、結局日没を迎えてしまうかも知れないね。