市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【安中市庁舎建替え問題】安中市が7/13発表の市民アンケート結果最終報告…安高跡地に未練タップリ!

2021-07-15 22:58:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■安中市庁舎建替え問題に取り組んでいる市内の4市民団体は、6月25日に合同で、茂木英子・安中市長に要望書、報告書等を手渡しました。その後、半月が経過した7月13日、安中市はホームページに「『安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート』調査結果を報告します」と題する記事を掲載していたことが同15日までにわかりました。さっそく報告書の内容を見てみましょう。
※市民アンケート調査結果(最終報告) URL↓
https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/kikaku_keiei/chousha_questionnaire01.html

安中市HPの当該スクリーンショット

 安中市では、令和3年4月5日から30日までの期間、「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」を実施し、前回、集計結果の一部を中間報告しましたが、集計作業が完了したとして、この度、最終報告内容を公表したものです。そして、安中市は「アンケートの結果を受けまして、更に検討を進めてまいります」と宣言しています。

 この件に関するこれまでの経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html
○2021年6月27日:【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3336.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■詳しくは安中市のHPに掲載されている市民アンケート調査結果報告(最終報告)をご覧いただきたいのですが、先日6月25日に、当会はじめ市内の4市民団体が合同で茂木英子・安中市長に手渡した要望書、報告書等で要請した「現在地」と「旧安中高校跡地」に関する分析結果についての修正は、完全に黙殺されたことがわかります。

 「問9」の集計結果に関して安中市の最終報告には次のとおり記載されています。



 上記のとおり、我々市民4団体の申入れ、すなわち、「無回答」と「無効」はカウントせずに、有効なアンケート結果の合計を母数として、それに対して、各候補地ごとの割合を示すべきであり、「現在の旧庁舎・中庁舎を耐震補強するのが良い」とする項目は、「現在の本庁舎の場所に建て替えるのが良い」とする項目と併せて、候補地ごとの割合に反映させるべきである、という市民団体からの申入れは、安中市によって完璧に無視にされてしまいました。

■さらに、驚くべきごまかしがあります。問8の集計結果に関して安中市の最終報告には次のとおり、記載されているからです。



 上記のとおり安中市は、「※次いで『現在地』選択者は、『費用を抑えられること』、『ゆとりある空間の確保』の順で多く、『旧安中高校跡地』選択者では、順番が入れ替わるがいずれも上位となっている」と分析結果についてコメントを加えています。

 「用地の取得や仮移転などの費用を抑えることができる場所」としては、「現在地」のほうが有利であることは明らかです。ところが、安中市は、アンケートの際、費用について正確な情報を回答者に与えなかったため、明らかに費用面で不利な「旧安中高校跡地」の選択者もこの項目にチェックマークを入れものと思われますが、安中市はこれ幸いに、「旧安中高校跡地」も費用が抑えられると評価する市民が存在する、と言いたいようです。

 そもそも、安中市は「現在地」選択者として、「現在の旧庁舎・中庁舎を耐震補強するのが良い」選択者を除外してしまいました。なんとしてでも、「現在地」選択者の数を意図的に少なく見せかけようとする、市の姑息な意図がうかがえます。

 筆者は「順位が入れ替わるがいずれも上位となっている」という記載の意味が最初、ピンときませんでした。なぜなら、3番目に多いのはどちらも「車などの利便性・アクセスが良い場所」だからです。したがって、「現在地」の選択者は、「ゆとりある空間の確保」は重視しておらず、「旧安中高校跡」の選択者は、「ではなく「費用が抑えられること」は重視していません。なのに、安中市は、双方とも同じ項目を市民が重視しているかのように誤解させる表現でコメントしています。

 また、「現在地」と「旧安中高校跡地」の回答数をそれぞれの回答項目で比較させていますが、この意図が図り知れません。なぜなら、問8では複数の回答も可としており、回答者の総数(無回答・無効含む)が1940人のところ、「現在地」(ただし、既存の旧庁舎・中庁舎の耐震補強は含まず)の回答総数が2015、「旧安中高校跡地」の回答総数が2512となっており、各回答項目の内訳比率ではともかく、これらをそのまま数として対比させることは意味がないからです。

■そして、極めつけは、「市庁舎の整備の考え方について」の問6から問11までの各設問で、問8以外では、年代別集計による結果分析がそれぞれなされていますが、問10に限っては、年代別集計に加えて、居住地区別集計が追加で添えられています。





 以上のとおり、年代別集計結果で、「現在地」と「旧安中高校跡地」をことさらに対比させて、これから合併特例債など、市が借り入れた場合の返済を負わされる50歳代の世代が「現在地」を希望しているのに、60歳代以上が「旧安中高校跡地」を「一番多く」望んでいて「現在地」との差が「4.1ポイントもある」と強調していることからも、安中市が「旧安中高校跡地」に執拗にこだわっていることは明らかです。

 さらに居住地区別集計では、ご丁寧にも、市内の各個別地区ごとに集計した結果さえ、掲載しているほどです。





 このように報告書には、「安中地区と松井田地区に分けて松井田地区で『旧安中高校跡地』が1位だ」と誇らしげに記してあります。しかしながら、既存の旧庁舎・中庁舎の耐震補強分を「現在地」に加えれば松井田地区でも「現在地」が1位なのです。

■以上のとおり、今回の最終報告書では、何が目的の報告書なのかわからないくらい細分化した統計を市が出してきています。安中市が、アンケートの結果を涙ぐましいまでにいじくりまわして、とにかく局部的にも「旧安中高校跡地」が1位に選ばれている項目がひとつでも多くあるのだ、とする印象を市民に植え付けようと腐心する様子がにじみ出ています。しかし懸命な市民の皆さんは、「現在地」が1位であるという現実を、なるべくイメージ的に薄めようとするための安中市のいつもの小細工だというふうに見なすことでしょう。

 安中市は、なんとしてでも「旧安中高校跡地」に新庁舎を建て替えようと、市民アンケート結果の分析をできる限り自らの都合に合わせようとするあまり、結果的に、このような意味不明の、ページだけはとびぬけて多い報告書を発表しました。

 しかし、報告書にある問6の「その他の記述欄」の21番、問8の「その他の記述欄」の36番、そして問12の「自由意見欄」の325番、383番、457番に、安中市が現在も背負い続ける土地開発公社を巡る不祥事件による巨額かつ長期に亘る負債について、懸念する意見が出されています。事件発覚から26年が経過したとはいえ、50歳代以上の市民の多くは、いまだに当時の無責任な市政の体たらくを記憶に刻んでいます。

 安中市は財政事情が厳しいのに、土地開発公社が元職員から毎月1万円しか返済をもとめていないことを容認し、他方で、土地開発公社が群馬銀行に毎年2000万円を支払うために、あと81年間、連帯保証人として債務保証を続けるつもりでいます。

 このように、市に多大な損害を与えた元職員には特別待遇をし、その他の市民納税者には、厳しく税を取り立てて、過大な予算で新市庁舎を旧安中高校跡地にしゃにむに建設しようとする安中市の対応は、とうていまともではありません。安中市庁舎の建て替えは「現在地」で行い、隣接する元職員の親族が保有する土地を取得して駐車スペースをさらに確保し、建て替え費用は元職員およびその関係者から取り立てて充当するように、当会は引き続き安中市に申し入れて参ります。

【7月16日追記】
 この日午後4時ごろ、安中市の市庁舎建替えの市民アンケート結果最終報告の内容について、秘書政策課の田中秀人課長に疑問点についてコメントをお願いしようとしたところ、担当部署である財政課資産活用係に案内され、担当係長と面談したところ、財務課の大溝泰彦課長が出てきて、おふたりを相手に質問や提案等の話をしました。市側の反応は次のとおりです。

①先日、市内4団体が共同して本件について提案を書面で申入れたが、なにも最終悔過報告に反映されていない。市民の意見や提案を無視する理由は?
⇒前回のは中間報告で、今回はそれに肉付けをしたもの。なので、そのまま、今回分析結果やアンケート記載の市民からの意見を追加記載しただけ。

②それにしては、問8や9にもみられるとおり、ずいぶん「旧安高跡地」の選択について、第1位にこだわるあまり、非常に細かく分析結果を掲載している。これほど旧安高跡地にこだわる理由は、県から払い下げを受けるときに、利用目的として群馬県に対して「市庁舎の建て替え候補地とする」などとする約束を何らかの形でしているのか?
⇒それはない。群馬県から跡地の払い下げの際の取り決めでは、使用目的として「市庁舎建替え等」としており、「等」があるので、市庁舎建替え以外の目的で使用しても、なんらペナルティになることはない。

③県から買い取る場合にも、その前に市の幹部らが各地の事例見学結果などを含め、市庁舎建替えを検討して結果をまとめた報告書でも、旧安高跡地が候補地に相応しいなどと、伏線を貼ってあった。議会でも、依然として旧安高跡地に拘る一団がある。絶対に旧安中跡地を移転先にしなければならないという、市民に言えない背景が何かあるはず。ぶっちゃけて話してくれないか?
⇒そうしたことは断じてない。

④誰が見ても「現在地」での建て替えを市民が望んでいるのは明らか。それを未練がましく、「旧安高跡地」をことさわに際立てて、市民の間に2つの案が以前として存在するというシナリオをいまだに作り上げようとする市側の意図はありあり。今回の最終結果報告をたたき台に、これからまた熟考を重ねるようだが、時間とコストが無駄なので、直ちに「現在地」で最小限の予算で建て替えるよう決断して、市民に発表してはどうか?
⇒自分らの一存ではできない。本件の方針は上層部が決定することなので、自分たちでは答えられない。

⑤「現在地」では駐車場のスペースが足りないというデメリットが最終報告にも記載されている。以前から提案してきたとおり、元職員の親族が所有する市庁舎の目の前の宅地を、51億円事件を起こした元職員に対する債権である22億円余りと遅延損害金の返済の一部として元職員とその親族から提供してもらえばこのデメリットは容易に解消するし、庁舎建て直し費用についても十二分にカバーできる。そうするためにも、当会に元職員に対する債権回収のための委任状を当会に交付して欲しいと長年にわたり申し入れているが、未だに確答が得られない。ぜひ早期に決断してほしい。
⇒そうしたことは上層部が決定することなので、自分たちではどうしようもない。

 以上のように安中市は、今後も無駄な時間(公務)と費用(公金)を、旧安高跡地への移転を実現させるためのあがきに投入するつもりのようです。
 引き続き、市の専横に釘を刺し続ける必要があると思われます。

【ひらく会事務局より】

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【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出

2021-06-27 23:29:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■安中市庁舎建替え問題に取り組んでいる市内4つの市民団体は、6月25日に合同で、茂木英子・安中市長に要望書、報告書等を手渡しました。残念ながら時間はわずか30分しか許されませんでしたので、市民団体側では提出資料の説明をざっとしただけで、肝心の意見交換等は出来ませんでした。

 合同で資料を提出したのは、当会のほか、安中市庁舎建設を考える市民の会(小川光・代表)、安中まちづくりワンワンチーム(吉永真・代表)、庁舎建設の方向性を考える会(嶋村楓太郎・代表)で、4会を代表して嶋村代表が1か月前からアポイントを市側に申し入れていたものですが、ようやくこの日実現したものです。

 市側の出席者は、茂木英子・安中市長、町田博幸・企画経営部長、大溝泰彦・企画経営部財政課長です。田中秀人・企画経営部秘書政策課長の顔も見えましたが最初だけで居なくなり実質的には3名でした。またマスコミから上毛新聞、東京新聞、毎日新聞がきて取材をしていました。マスコミにはこの問題についてのこれまでの経緯と論点をまとめた資料を配布しました。


松井田庁舎。ここの議場は物置になっているが、ここに市議会の議場、議会事務局、正副議長関及び会議室をそっくり移転すれば、20議席でもOKで、傍聴人も40名は入れる。仮設ではなく恒久的に移転すれば市庁舎建設費用が50億円から10億円へと大幅に節約できる。出典:安中市庁舎建設を考える市民の会FB。

 この経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html#readmore

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■当日、安中市長に提出した文書は次のとおりです。

*****6/25市長への要望書*****ZIP ⇒ 20210625sapgv.zip

            要 望 書
安中市長 茂木英子様
庁舎建設等特別委員会委員長 田中伸一様
                          令和3年6月25日
                  庁舎建設の方向性を考える会 嶋村楓太郎

  市民アンケートの結果を踏まえた安中市庁舎建設に関する要望書

 安中市役所の旧庁舎・中庁舎は、平成19年2月23日に、(財)群馬県建設技術センターより耐震診断の判定結果通知が出て、旧庁舎は、「耐震性能は非常に低く大規模な改修が必要」、中庁舎は、「耐震性能は低く補強が必要」と結論づけられております。それからはや13年の歳月が経ち、市役所を訪れる市民にも危険な状態が続いております。4月に配布され5月に集計された「庁舎整備等に関する市民アンケート」の結果に基づいて市庁舎建設の方向性を決定出来るものと拝察いたします。
 そこで、是非とも市民や市職員の生命の安全を最優先にして、早急に仮設庁舎への移転に対処されるよう要望いたします。
 なお、庁舎整備等に関する市民アンケート集計中間報告書の現状のまとめ方では判りにくいので、市民の意向が明確に判るよう下記および次頁にデーターを整理し直した結果を添付いたしますのでご高覧いただきますようお願い申し上げます。

【具体的要望項目】
・旧庁舎、中庁舎に在籍する部署を人命尊重のため仮設庁舎に移転する。
 議会関係は松井田庁舎に、その他は、谷津庁舎、安高格技場、法務局跡など既存施設を使用する。
・現在地の用途地域指定の変更を早急に手続きする。
 第1種住居地域の延床面積制限3000㎡を越える建物も可能にする。
・旧庁舎・中庁舎跡に建設する建物には西庁舎の機能も含むこと。
 西庁舎は撤去して駐車スペースを拡げる。

【庁舎整備等に関する市民アンケート集計中間報告書より「問9の結果」】

建設場所の意見として見れば、耐震補強票も現在地である。現在地は、43.4%+3.9%=47.3%


※問9を無回答と無効を除外して再計算すると現在地と安高跡地の割合は明白になります。


【市民アンケート問9の結果まとめ】
建替える場所;1位 現在地(50.6%)、2位 安高跡地(43.2%)
       1位、2位は、上毛新聞が書いたような拮抗では無く、1位(現在地)が過半数を獲得。

*****6/25市民団体による民間アンケート結果報告*****ZIP ⇒ 20210625apg.zip
                           令和3年6月25日
安中市長 茂木英子様
                    安中市庁舎建設を考える4団体共同

  新聞折込による「安中市庁舎建設に関するアンケート」の結果報告

下記日程にて新聞折込にアンケートはがきを組み込んだチラシを配布してアンケート調査を行いました。
新聞折込日;令和3年4月25日、折り込み部数6000部(松井田地区、磯部、東横野地区)
16歳以上の安中市民を対象 期間;4月25日~5月2日 ハガキ回収日;5月6日
アンケートは集計の正確さを期すため、追跡出来るよう氏名・住所・連絡先記入の記名アンケートとしました。
                     (別紙添付のアンケートチラシ参照)
【設問】
○質問1:建替える庁舎の規模
 ①一極集中の大型庁舎(市の行使貴案9500㎡)
 ②老朽化した庁舎のみを建て替える。(旧庁舎、中庁舎約3600㎡)
 ③わからない。
○質問2:建替え場所について
 ①現在の場所
 ②安高跡地
 ③それ以外の場所
 ④わからない
○質問3:市庁舎建設費用はどこまで許容?
 ①20億円台
 ②30億円台
 ③40億円台
 ④50億円以上

【届いたアンケート葉書】
切手代負担にもかかわらず予想以上の返信をいただきました。



【市庁舎建設に関する民間アンケート集計結果】
                          令和3年5月12日




【安中市庁舎建設を考える4団体共同調査結果の内訳】


【アンケート調査結果まとめ】
市庁舎の規模;1位 老朽化庁舎のみ建て替える(88%)
建替える場所;1位 現在地(82%)
       2位 安高跡地(7%)
建設費用;  1位 20億円台(83%)
       2位 30億円台(8%)
       3位 50億円以上(5%)

備考; 必要であれば、安中市全域に折り込むことも考慮します。

*****6/25マスコミ配布資料*****ZIP ⇒ 20210625ve.zip
                令和3年6月25日記者会見補足説明資料
新聞社 各位

       安中市庁舎に関するこれまでの経緯と論点

安中市役所本庁の庁舎は、4棟の建物で構成されています。
(入口側から新庁舎、旧庁舎、中庁舎、保健センター)

古い順に、旧庁舎、1959年竣工(築62年)、中庁舎、1969年竣工
(築52年)、保健センター、昭和61年竣工(築35年)、新庁舎、平成13年竣工(築20年)となっています。
耐震診断の結果、旧庁舎と中庁舎に問題があります。特に旧庁舎は、耐震性能は大変低く大規模な改修を必要としています。

【年月と主な経緯】
●平成19年2月23日<市長:岡田義弘>
  (財)群馬県建設技術センターより耐震診断の判定結果通知が出る。
  旧庁舎;「本建築物の耐震性能は非常に低く、大規模な改修が必要です。」耐震性能ランクD1 PH階はD3
  中庁舎;「本建築物の耐震性能は低く、補強が必要です。」耐震性能ランクC2(1次判定D1)

●平成20年9月<市長:岡田義弘>
  安中市耐震改修基本計画を策定し、学校、保育園、病院の建て替え及び耐震補強に順次着手(市庁舎は後回しになる。)
●平成27年5月22日<これ以降の市長:茂木英子>
  第1回庁内事前準備組織による検討会議、以後平成29年6月28日まで8回の会議を開催
●平成29年9月26日
  庁内事前準備組織より「庁舎建替に関する報告書」を市長に提出
  報告書の結論(これが現在の安中市の公式案)
  ・庁舎建設場所について  安中高校跡地
  ・規模について 全ての部署を新たな庁舎に集中させるのが理想、現在の新庁舎・旧庁舎・中庁舎・保健センター・松井田支所内に所属する部署が入ることを前提とし、9,500 ㎡規模の庁舎を建設する。
  ・建設費  49億3530万円 (暫定金額)校舎撤去費用等は含まず。

●令和2年6月23日~令和2年10月26日
  ・安中市庁舎に関わる市民懇談会を開催
  ・メンバーは、公募市民5名、市が選定13名の計18名で5ヶ月間に5回の会議を行い提言書をまとめる。
  【市民懇談会設置要綱】
  第2条 懇談会は、次に掲げる事項について調査・検討し、市長に提案するものとする。
  (1)庁舎に関わる基本的事項に関すること。
  (2)庁舎の位置に関すること。
  (3)庁舎の規模及び施設計画に関すること。
●令和2年11月24日
  ・市民懇談会の提言書を市長に提出。
  ・提言書の中身は、庁舎の位置は3カ所が並記、庁舎の規模に関することも意見の羅列に終治し方向性を決める提言書としては役に立たない。
●令和3年4月5日~令和3年4月30日
  ・市民懇談会で方向性を出せなかったため「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」を実施
  ・満16歳以上の住民基本台帳から無作為抽出した市民4,000人を対象
●令和3年5月19日
  ・「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」の結果中間報告公開
●市民アンケートと同時に広報あんなか4月1日号で募集していた市ホームページやFAXや郵送による市民の意見については、現時点では未公開。

【論点のポイント】
・市役所の現在地で老朽化した庁舎のみを建て替えれば建設費は約20億円で済む。
・安高跡地に移転して市庁舎を新設すれば建設費は50億円を超える。差額は30億円以上
・市役所に30億円も余分に費やすよりもインフラ整備や市民のために使ってもらいたい。
・一極集中型庁舎では、地域全体の持続的な発展に役立たない。

**********

■タゴ51億円事件で元職員タゴに対して、民事訴訟勝訴により22億円+遅延損害金=約61億円の債権をもつ安中市土地開発公社の連帯保証人をしている安中市ですが、この債権を行使すれば、タダで市役所庁舎建て替えが出来、予算がすべて市民サービスに充当できるのに、それをまったく実行しようとしない安中市は、いったい誰のための行政なのでしょうか。

 当会は引き続き、他の市民団体とともに、市庁舎建替えに際して、最小のコストで最大の効果を発揮できるようなかたちでの計画実現に向けて、市政を監視してまいります。

【市政をひらく安中市民の会事務局からの報告】

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【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く

2021-06-06 22:23:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■5月19日までに安中市がホームページに掲載した安中市庁舎建替え問題に関する官製アンケートの中間報告について、とりわけ注目を集めた「問9」の設問では、「どのような庁舎整備が良いと思いますが?(☑は1つ)」に対して、選択肢回答法として「現在の本庁舎の場所に建て替えるのが良い」「旧安中高校跡地に建て替えるのがよい」「その他の場所に建て替えるのが良い」「現在の旧庁舎・中庁舎を耐震補強するのが良い」「その他(自由意見)」が提示されました。

 その回答結果として、安中市は、上記の設問項目以外にも「無回答」と「無効」を含めてカウントし、なんと※印の注釈で「『無回答』(5.4%)が3位」などと記しています。このため、市民の間では、現在の本庁舎の場所で建替えたいという安中市民の声を捻じ曲げて、あたかも僅差であるかのようなコメントを加えることにより、「なんとかして旧安中高校跡地で建替えたい」とする安中市の本音が垣間見えるとして、当会に通報がありました。

 そこで当会は、5月31日に安中市役所を訪れて、企画経営部の町田部長と同部秘書政策課の田中課長に面談し、次の内容の公開質問状を提出しました。
*****5/31安中市長あて公開質問状*****ZIP ⇒ j.zip
                          令和3年5月31日
〒379-0192
群馬県安中市安中一丁目23-13
安中市役所
市長 茂木英子 様
                   〒379-0114 安中市野殿980
                   小川 賢
                   TEL:090-5302-8312
                   FAX:027-381-0364

       庁舎整備等に関する市民アンケート集計
       中間報告書の内容について(公開質問)

拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、安中市本庁舎のうち、市の業務に使用されている旧庁舎、中庁舎が老朽化していることから、安中市は2015年5月頃より、庁内事前準備組織を立ち上げて、新庁舎建設に向け、検討課題の洗い出しを始め、2017年9月に「庁舎建設に関する報告書」をまとめ、市長に提出しました。
 その後、安中市は、令和元年12月に「庁舎に関わる市民懇談会」の委員を募集し、令和2年3月に同委員を選出して委噸し、同年6月から10月にかけて5回に亘り「安中市庁舎に関わる市民懇談会」が開催され、その結果をまとめた提言書が同年11月に市長に提出されました。
 それを受けて安中市は、令和3年4月5日から同30日までの期間、「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」を実施しました。そして集計作業を進めた結果、同5月19日までに中間報告が市のホームページに掲載されました。
 ところがこの中間報告の内容について、住民からいくつか疑問点や不明点が提起されています。
 そのため、こうした事項について、当該自治体としてのご見解を確かめたく、下記のとおり質問をさせていただきます。
                                 敬具

                  記

【質問1】
 アンケートの送付対象者を4,000人とした根拠について教えてください。

【質問2】
 抽出した世代ごとの割合は、基礎とした世代別人口統計の数値が定かではありません。今回のアンケートに際して、安中市が使用した人口統計の出典元と、各世代(10歳未満、10歳代、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳代、80歳以上)の数字を教えてください。

【質問3】
 弊職が、ネットで入手できる資料をもとに試算してみると、20歳代から70歳代に対して市が送付対象者として抽出した送付対象者の割合が8.1~8.5%の範囲にあることが分かります。ところが、80歳代以上は6.0%、10歳代は4.3%となっております。10歳代については、今回アンケート対象を16歳以上としたことから、10歳から15歳までが対象から除外されたため、約半数になっているのではないかと推察されます。この推察に間違いはありませんか。

【質問4】
 一方、後期高齢者は全員を対象とした場合に比べて2~3割少ない割合でアンケートを配布したことになります。無作為抽出であればこのような差異は世代ごとで起こるはずがありません。なぜこのようになったのでしょうか。認知症や、寝たきりの市民は、なんらかの基準で、抽出対象から漏れたのでしょうか。わかりやすく説明してください。

【質問5】
 アンケートの場合、回答結果については、無回答や無効に分類される項目がどうしても生じます。今回の回答結果の週間(ママ)報告に際して、無回答と無効は、合計に入れているものといないものが混在しています。唯一、(☑は1つ)とされている「問9」に限り、無回答と無効がともに合計に加算されています。この理由はどのような根拠に基づくものでしょうか。分かり易く説明してください。

【質問6】
 本来であれば、他の複数選択の設問と同様に、合計は、無回答と無効を除外した形で集計しなければならないはずです。さもないと市民の皆様に、無用な誤解を与えかねません。このような懸念を払拭すべく、安中市は、アンケートの中間報告について、ホームページや広報で訂正する予定でしょうか。それとも、最終報告書で訂正するつもりでしょうか。あるいは、このままシレッと黙止されるおつもりでしょうか。

 以上、質問1~6に対して、貴殿のご見解を回答賜りたくよろしくお願いします。なお、ご回答については、大変勝手ながら、書面で2021年6月4日(金)までに郵送あるいはFAXにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。
 なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。
                                以 上
**********

■回答期限日の6月4日金曜日の午前10時過ぎに、市役所からFAXで回答書が送られてきました。さっそく見てみましょう。



 FAX送信票とともに届いた回答書の内容は次のとおりです。ついでに当会の感想コメントを赤字で付記してみました。

*****6/4安中市長からの回答FAX*****ZIP ⇒ 20210604sfaxisj.zip
21-06-04;10:09 ;発信元:安中市役所 行政課  送信先:0273810364 ;0273810503 #2/4

      (公 印 省 略)
                        令和3年6月4日 
安中市野殿980
 小川 賢 様
                     安中市長 茂木 英子
                     ( 企画経営部財政課 )

          公開質問状に対する回答について

 令和3年5月31日付けで小川賢様よりご提出のありました「庁舎整備等に関する市民アンケート集計中間報告書の内容について(公開質問)」について、次のとおり回答します。

【質問1】
 アンケートの送付対象者を4,000人とした根拠について教えてください。

回答:全ての市民の方から回答を得ることは困難である中で、全ての市民の方から回答を得た場合との誤差について、統計上、95%の信頼度〈100回アンクートを実施しても95回は同じ誤差の範囲内におさまること。)において、誤差が±3%
(有効回答数:約1,100件)~±5%(有効回答数:約400件)以内であれば、アンケート結呆として有効とされています。この考えから、有効回答数1,100件を目標とした上で、アンケート回収率を30%程度と想定した結果、送付対象者数を4,000人とすることにしました。
(←当会注:結果的に、今回のアンケートでは回収率が48.5%となり、標本数が1940件だったことから誤差は±1.5%となる)

【質問2】
 抽出した世代ごとの割合は、基礎とした世代別人口統計の数値が定かではありません。今回のアンケートに際して、安中市が使用した人口統計の出典元と、各世代(10歳来満、10歳代、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳代.80歳以上)の数字を教えてください。

回答:住民基本台帳等の情報を記録している庁内システムの機能を使用し、自動 生成したものであるため、人口統計は使用しておりません。(←当会注:各○○歳代の数字を質問したのに、なぜか具体的な数字を出さずに「(住基台帳等の情報を使っているが)人口統計は使用しておりません」などと、理解不能な回答をしている。やはり住基台帳等に記された市民の具体的な数字を示すと何か不都合があるらしい)

【質問3】
 弊職が、ネットで入手できる資料をもとに試算してみると20歳代から70歳代に対して市が送付対象者として抽出した送付対象者の割合が8.1~8.5%の範囲にあることが分かります。ところが、80歳代以上は6.0%、10歳代は4.3%となっております。10歳代については、今回アンケート対象を16歳以上としたことから、10歳から15歳までが対象から除外されたため、約半数になっているのではないかと推察されます。この推察に問違いはあり寄せんか。

回答:お考えのとおり対象者の年齢を16歳以上としたことから、10歳代のうち、一部の方のみを対象としております。(←当会注:「間違いありません」と答えればよいものを、なぜ言い回しを変えたがるのだろうか)

【質問4】
 一方、後期高齢者は全貝を対象とした場合に比べて2~3割少ない割合でアンケートを配布したこと1こなります。無作為抽出であればこのような差異は世代ごとで起こるはずがありません。なぜこのようになったのでしようか。認知症や、寝たきりの市民は、なんらかの基準で抽出対象から漏れたのでしょつか。わかりやすく説明してください。

回答:なるべく多くの方からご回答いただきたいと苓え、また回答へのご負担を考慮し、特別養護老人ホーム等の施設に入居されている方や、80歳代以上のご高齢の方について、配慮させていたださました。(←当会注:やはり無作為の抽出ではなく、恣意的に抽出したことが、これではっきりしました)

【質問5】
 アンケートの場合、回答詰果については無回答や無効に分類される項目がどうしても生じます。今回の回答結果の中間報告に際して、無回答と無効は、合計に入れているものといないものが混在しています。唯一、(☑は1つ)とされている「問9」に限り、無回答と無効がともに合計に加算されています。この理由はどのような根拠に基づくものでしょうか。分かり易く説明してください。

回答:問9の設問においては、「無回答」は一種の意思表示の1つとしての側面もあると考えられたため、順位にも加えております。また「無効」は他の設問のうち1つのみ選択する設問と同様に、合計と割合のみ入れています。
  なお、設問全体を通して、選択肢から1つのみ選択する設問については、無回答と無効は合計と割合に入れ、選択肢から2つ以上を選択する設問については、回答者により選択数が星なるため、無回答と無効を含めて比較することが難しいため、合計、割合、順位には入れておりません。
(←当会注:問9と同じく1つのみ選択する設問である問1では「無回答」を順位に入れていない。また、問9の設問には「その他」として自由意見を記載するようになっており、問1のような単純な単数回答法にはなっていない。無回答の中には、標本として提示された調査対象が実際に見つからない場合や、設問の内容自体を理解できない=わからないという場合などが想定され、さらに無効としては、複数回答をした市民もいるのかもしれない。旧安中高校についても、壊さずに耐震補強をすればよいのではないか、という市民もいるかもしれないが、その場合は「その他」に記せばよい。したがって市が、この設問で「無回答」を市民の意向として第3位に位置づけたことは、このアンケートが特定の意向を前提に実施されたことを強く疑わせる)

【質問6】
 本来であれば、他の複数選択の設問と同様に、合計は、無回答と無効を除外した形で集計しなければならないはずです。さもないと市民の皆様に、無用な誤解を与えかねません.このような懸念を払拭すべく、安中市は、アンケートの中間報告について、ホームページや広報で訂正する予定でしょうか。それとも最終報告書で訂正するつもりでしょうか。あるいは、このままシレッと黙止されるおつもりでしょうか。

回答:質問5の回答の理由によるものですので、現状は訂正する予定はございません。(←当会注:正直に「このままシレッと黙止するつもりです」と答えればよいものを、「質問5の回答の理由によるもの」として、しっかりと答えようとする姿勢がみられない)
**********

■さて、今回、標本数が約2000であったことから、サンプリング誤差は、次の表(信頼度=95%)によれば、回答率が40%~50%にかけては、いずれも約2.2%であることを示しています。



 今回、「無回答」や「無効」さえも合計に含めて、しかも、「現在の本庁舎の場所で建て替えるのが良い」と「現在の旧庁舎・中庁舎を耐震補強するのが良い」などと設問を二重にするなど、市は姑息な手段を講じて、旧安中高校跡地への建て替えを必死に誘導しました。

 その甲斐あって、今回のアンケートの中間報告を見ると、1位の現在の本庁舎の場所が43.4%で、2位の旧安中高校跡地が40.5%とあり、その差は僅か2.9ポイントであり、それぞれ±2.2%の誤差を勘案すると、はっきりとした際がみられない、という結論が導かれることになります。

 安中市が上毛新聞に「僅差」として報道させたのも、まさにこの思惑があったのだと見る市民の方は多い事でしょう。(下図参照)



 しかし、分析力の優れた市民を煙に巻くことはできません。「無回答」と「無効」を除外したうえで、回答率を計算し直した結果を公表した市民もいらっしゃいます。その結果を見ると、1位の現在の本庁舎の場所が46.4%で、2位の旧安中高校跡地が43.2%となり、その差は3.2ポイントとなります。しかし、これでも、それぞれ±2.2%の誤差を勘案すると、「依然としてはっきりとした際がみられない」などと結論付けて、市側が高笑いするサマが目に浮かびます。



 しかし、上記のように、「現在地に建て替え」と「旧・中庁舎を耐震補強」を足せば、現在の市庁舎の場所を選んだ市民は50.6%と過半数を超え、2位の旧安中高校跡地との差は、7.4ポイントとなり、完全に市民は現在の本庁舎のある場所での建て替えなり耐震補強による長寿命化なりを希望していることが確定します。

 おそらく安中市ではいまごろ、「その他の場所記述欄」や「その他記述欄」の集計作業という名目で、なにやらどんでん返しの策略を練っているかもしれません。

■他方、別途安中市に対して官製アンケートについて4月はじめに質問をしていた市民に対して、先週、次の回答が為されたことがわかりました。

~~~~~~~~~~~~~
お世話になっております。
お問合せの件につきまして、回答申し上げます。
以下インラインにて失礼いたします。

> Q1.アンケート送付の時期はいつ頃でしょうか?

A1.令和3年4月5日に発送し、同月30日までを回答期間としております。

> Q2.無作為に4000人を抽出とのことですが、どのようにして無作為にするのでしょうか?地区別の分布や年齢別の分布などは考慮されるのでしょうか?無作為に抽出した場合、市の関係者(職員や市議)が含まれる場合も考えられると思いますが、関係者は除外されるのでしょうか?

A2.住民基本台帳等の情報を記録している庁内システムの機能を使用し、自動生成しております。市の関係者(職員や市議)は除外しておりません。

> Q3.アンケートの位置づけについて アンケートの結果は単なる参考でしょうか?あるいは、庁舎建設の方向性がアンケートの意見の多数決で決まるのでしょうか?

A3.庁舎建設の方向性につきましては、アンケート結果の多数決において決定するものではございませんが、結果を十分に参考にさせていただきながら、今後検討を進めてまいります。

> Q4.多数意見で方向性を決めるのだとしたら4000人は少なすぎませんか?

A4.前述の回答のとおり、多数意見において方向性を決定するものではございません。

> Q5.アンケートの集計は、選挙管理のように厳密に行われるのでしょうか?
集計作業に立会人は居ますか?

A5.市職員のみにおいて適正に集計作業を行い、立会人等は居ません。

以上を回答とさせていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。
 (作成:財政課資産活用係)
~~~~~~~~~~

■市の上記回答のうち、とりわけ回答A3によれば、「アンケートの結の多数決において決定するものではないが、結果を十分に参考にして、今後検討を進めたい」としていることから、今後市側に対して、今回、血税を使って大勢の市民に協力を要請した結果、得られたこの官製アンケート結果を十二分に尊重することが、安中市に求められています。

 しかし、これまでも市側にとって都合の悪い結果となったアンケート結果に従わず、勝手に施策を進めた前例が安中市にはあるのです。平成の大合併で「安中市が合併相手を選ぶとしたら、どこを選びますか」というアンケートで、高崎市を合併希望相手として選んだ安中市民が多く、アンケート結果は結局公表されませんでした。

 なので、今後とも、安中市に、アンケート結果をきちんと受け止めさせて、尊重させるように仕向けるためにも、納税者市民としては、怪しげな施策の気配がしたら公開質問状で確認するほか、市が今回の結果を尊重し、決してブレないよう要望書や意見書を出し続けることが重要だと考えます。

【市政をひらく安中市民の会事務局からの報告】

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【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告

2021-05-20 22:22:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題

市庁舎建替え場所として市民が選択した現在の市庁舎のある場所。横領犯タゴの親族が保有する土地の提供交渉について、安中市幹部は当会に対し「検討する」としているが、果たしてその本気度は?

■5月19日、安中市のHPに「『安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート』の結果を中間報告します」と題する記事が掲載されました。それによると、安中市では、令和3年4月5日から30日までの期間、以下の要領で「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」を実施し、現在集計作業を進めていて、今回、その一部を中間報告し、最終報告は、集計作業が完了し次第、改めてホームページ等で公表予定だとしています。
 ・実施期間:令和3年4月5日から同月30日まで
 ・対象者:満16歳以上(令和3年3月25日時点)の住民基本台帳から無作為抽出した市民4,000人
 ・集計数:1,940/4,000件(令和3年5月1日消印分まで有効)
 ・回収率:48.5%
 さっそく安中市による“官製”アンケート集計中間報告書の中身を見てみましょう。
※安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート集計中間報告書 ZIP ⇒ chousha_chuukanhoukoku.zip
※安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート回答票 ZIP ⇒ chousha_questionaire.zip
※アンケート添付資料 ZIP ⇒ tenpusiryou.zip

■はじめに送付対象者(4,000人)抽出情報を見てみます。

● 送付対象者(4,000人)抽出情報

① 対象者年代


②対象者のお住まいの地区


● 設問ごとの回答数、割合結果
1 はじめに、あなたご自身のことについてお伺いします。
 あなたの年代、職業、お住まい、及び居住年数を教えてください。
 (当てはまる内容の先頭の□にチェック☑(レの字を記入)をつけてください)






2 あなたが市役所を訪れたときのことについてお伺いします。
問1 あなたは、過去1年間に何回、安中市役所(本庁舎または松井田庁舎)を訪れましたか?(☑は1つ)



問2 あなたは、主にどのような交通手段で訪れましたか?(該当するもの全てに☑ )


問3 どのような用件で訪れましたか(本庁舎、松井田庁舎以外の施設を含む)?
(該当するもの全てに☑ )



問4 これまでに市役所本庁舎を訪れて、施設面や環境面で困ったことはありましたか?
(該当するもの全てに☑ )



問5 これまでに市役所本庁舎を訪れて、施設面や環境面で良かったことはありましたか?
(該当するもの全てに☑ )



問6 あなたが、市役所庁舎に求める役割や機能として重要視することは何ですか?
(該当するもの全てに☑ )



問7 市役所庁舎に、「一緒にあるとよい施設(機能)」があれば選んでください。
(該当するもの全てに☑ )



問8 新たに庁舎を建て替える場合、「建設場所」として重視することは何ですか?
(該当するもの全てに☑ )



問9 市民懇談会の提言書においては、「耐震性や利便性等の観点から、少なくとも旧庁舎・中庁舎は取り壊すことがふさわしい」とされていますが、どのような庁舎整備が良いと思いますか?(☑ は1つ)


問10 (問9で「現在の本庁舎の場所」、「その他の場所」、「耐震補強」を選んだ方のみ回答)旧安中高校跡地はどのような利活用が望ましいと思いますか?(☑ は2つまで)


問11 (問9で「旧安中高校跡地」、「その他の場所」を選んだ方のみ回答)現在の本庁舎の場所は、現在の新庁舎・保健センターの建物の活用を含め、どのような利活用が望ましいと思いますか?(☑ は2つまで)


問12 自由意見(庁舎の整備に関し、資金面や建設時期などを含めご意見、ご提案などがあればお書きください。)
(集計中)
                                  以上
**********

■かつて平成の大合併の際、旧安中市は、2006年(平成18年)3月18日の旧松井田町との合併に先立ち、市民にアンケートをしました。しかし、圧倒的に合併先を高崎市とする市民が多いことが判明し、結果の公表をしませんでした。このように市側の都合の悪い情報を隠したり、細工したりするのがこれまでの安中市の体質です。

 なので、今回のアンケートも市側が何らかのかたちで民意を操作することが懸念されるため、当会ではまず、①の送付対象者(4,000人)抽出情報を精査してみました。安中市が今回、アンケートに際して、市民4000人を無作為抽出したと言っていることから、本当にきちんと「無作為」かどうかを確認する必要があるためです。

 安中市が保有する最新の住基情報を使って「無作為」に市民を抽出したとしていることから、今回発表された世代別の配布割合が、実際の統計の人口割合と合致していれば、「無作為」に抽出したことが確認できると考えた当会では、2015年当時における2020年の人口予測のデータをもとに、試算してみました。
※参考データ ZIP ⇒ qnss5nkl.zip

本来は安中市の最新人口統計情報を使えればよいわけですが、次善の策としてやむなく参照した上記の参考データによれば、安中市では70歳代の人口が8942人と最も多く、次いで60歳代が8374人、50歳代が7446人、40歳代が7296人で、その次が80歳代以上の6749人、そして、30歳代4860人、20歳代4207人、10歳代4547人、10歳未満3373人となっています。

 このうち、20歳代から70歳代に対して安中市が無作為抽出でアンケートを送った市民の割合は8.1~8.5%の範囲であることが計算をすると分かります。これを見る限り、「無作為」に抽出したことが分かります。

 ところが、80歳代以上は6.0%、10歳代は4.3%となっております。10歳代については、今回アンケート対象を16歳以上としたことから、10歳から15歳までが対象から除外されたため、約半数になっていることは理解できます。しかし、後期高齢者は2~3割少ない割合でアンケートを配布したことになります。無作為抽出であればこのような差異は世代ごとで起こるはずがなく、なぜこのようになったのか、安中市による説明が必要だと考えます

 また、安中市民が市役所を訪れる頻度について、2か月に1回以上市役所に行く市民は全体の2割程度であることが、アンケートからうかがえます。

■そして、最も注目される項目である市庁舎建替え場所について、「現在の本庁舎の場所に建て替えるのが良い」が43.4%、「旧安中高校跡地」が40.5%となっています。

 2位の安高跡地との間で大差にならなかったのは、具体的な金額を示さないでイメージで誘導する市の手法が功を奏したものと分析できます。

 他方、安中市が場所ごとの建替えに必要な金額をわざと隠した誘導尋問満載の“官製”アンケートにもかかわらず、市民が「旧安中高校跡地」より「現在の本庁舎の場所に建て替えるのが良い」と判断したことは、安中市民の良識が示されたものと評価したいと思います。

 仮に、安中市がそれぞれの建替え場所での市庁舎建設コストの試算を明記したうえで、アンケートを行っていれば、大半の市民は現在の本庁舎の場所での建て替えを選択したことでしょう。

■中間報告段階とはいえ、安中市はこの結果を尊重し、コストを掛けずに、安中市民への負担を最小限にした上で、最大の建て替え効果が図れるプランを市民に示さなければなりません。

 安中市がどのようなアンケートの最終報告結果を公表するのか、市民の皆様と共に引き続き注目してまいりたいと存じます。

【市政をひらく安中市民の会事務局からの報告】

※関連情報:「拮抗」を強調する地元御用新聞の記事
*********上毛新聞2021年05月21日06:00
現在地と旧安中高が拮抗 安中市庁舎建て替え候補地 市民アンケート中間報告
 
 群馬県安中市が検討を進めている市庁舎の整備について、同市が、市民を対象に行ったアンケートの中間報告書が20日までにまとまった。市庁舎の建て替え候補地について「現在地」と「旧安中高跡地」を支持する割合が共に4割程度で拮抗(きっこう)していることが分かった。
 同市庁舎は1959年に完成した旧庁舎部分などが老朽化し、耐震性も懸念されていることから、建て替えが検討されている。アンケートは今後の方向性を決める参考にしようと、無作為に抽出した市民4千人を対象に実施。10代から80代以上の市民1940人が市役所の利用状況、施設面や機能面での要望などを回答した。
 建て替え場所の候補地についての回答状況は、43.4%が「現在地」、「旧安中高跡地」40.5%、「無回答」5.4%、「その他の場所」は3.0%。「旧庁舎・中庁舎の耐震補強」は3.9%だった。
(田島孝朗)
**********

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【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布

2021-04-27 23:31:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■現在、安中市は、市庁舎建替えに向けて、市の思惑に沿った官製アンケートを市民4000人を対象に4月5日に郵送し、4月30日締め切りで提出を求めています。このため、市民の目線でこれに対抗すべく、緊急に4月11日、市内の市民団体「まちづくりワンワンチーム」のチラシが旧安中市内主体に新聞朝刊折込みされて、市民に、官製アンケートに惑わされないように警鐘を鳴らしました。そして、官製アンケートの締切りが迫る4月26日に、今度は、第2弾の対抗策として市民目線のアンケートを実施すべく、新聞折込みのかたちでアンケート葉書を松井田地区全域と一部安中地区に計6000部を折り込みました。

ZIP ⇒ 202104261sapgpb5_apg.zip

ZIP ⇒ 202104262sapgpb5_t.zip
4月26日に松井田地区を中心に新聞折込されたアンケート兼用チラシ

 松井田地区は、2006年3月18日の旧安中市との合併への反感が強かった地区であり、どのようなアンケート結果の傾向が示されるか注目されます。アンケート葉書兼用チラシにはQRコードを載せてありますが、既にかなりのアクセス件数が記録されているようです。なにより重要なのは、住民の皆様が、いま、何が市役所で起きているのか、を知っていただくことにあります。

 安中市は、築60年以上経過したとして安中市が現在の庁舎の建て替えを計画しています。安中市では、市民懇談会の提言だとして、「耐震性や利便性等の観点から、少なくとも旧庁舎・中庁舎は取り壊すことが相応しい」との提言)を受けて、「現在地」、「旧安中高校跡地」、「その他の場所」の3つの市庁舎の整備候補地を比較検討している、としていますが、初めから旧安中高校跡地に狙いを絞って、手続きを誘導していることは見え見えです。

 この思惑は、市議会における一般質問への答弁や、保守系会派の市議が安高跡地移転に賛意を示していることからもうかがえますが、市の広報紙「広報あんなか」4月1日号を読むとさらに安中市の思惑を強く感じることができます。そして、はやくも4月5日に安中市の思惑を色濃くにじませた“官製”アンケートが市民4000人対象に郵送されました。既に回答した市民もいることから、前述のとおり緊急に4月11日、市内の市民団体「まちづくりワンワンチーム」のチラシが旧安中市内主体に新聞朝刊折込みされて、市民に、感染アンケートに惑わされないように警鐘を鳴らしました。

 この経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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