市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

知的障害者通所施設清涼園の虐待疑惑に関する情報公開請求について高崎市から不可思議な問合せ

2015-11-05 12:36:00 | 高崎市の行政問題
■清涼園の元施設従事者から今年6月に当会に報告のあった高崎市の清涼園における利用者虐待問題に関して、当会は10月22日付で高崎市長あてに行政文書公開請求書を郵送で提出しました。このため、高崎市は受領した日の翌日から数えて2週間以内に開示、不開示等に関する通知をする必要があります。こうした中、11月2日午前9時42分に、高崎市障害福祉課の担当職員から、電話で連絡がありました。

 電話連絡の内容によると、「平成26年6月、同27年2月及び3月に通報があったというが、そのことに関してのみでよいか?」という趣旨でした。

■市側担当職員いわく、「3回の通報では、聞き取りメモを作成したが、それだけでよいのかどうか。もし、それ以上のことを開示請求するというのであれば、補正をお願いすることになる」というのです。

 最初は何のことが分かりませんでしたが、連絡内容の趣旨について都度確認したところ、どうやら、故意に当会の情報開示請求内容を狭義に解釈して、なるべく開示対象の情報量を絞っておきたい、という意図と、「補正命令」を出すことによって、開示の時期をできるだけ遅らせて、時間を稼ぎたいという意図が透けて見えてきました。

 当会の開示請求内容は、「虐待防止法に基づく通報を受けて、貴市の関連部署が清涼園に対して行った調査、指導等に係る一切の情報(調査結果を記した報告書類、施設関係者、利用者からの聞き取り内容情報、虐待にかかる有無、類型、態様等についての判断の過程を結果などが分かる情報を含む)」という趣旨ですので、とくに判断に迷う内容ではない筈です。

 おそらく、今週末か、来週早々、「補正命令」が高崎市から送られて来て、情報開示の時期をかなり遅く再設定される公算が大きいと懸念されます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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大同スラグ問題を斬る!…更に更に更に、そして更に崩壊が進む上武国道(その4)

2015-11-05 10:29:00 | スラグ不法投棄問題
■大同スラグの特徴である有害性と膨張性のうち、後者の「膨張する」という物性が醸し出す物理的なトラブルにも、各方面から次第に焦点を当てられている観があります。先日、検索サービスでスラグの膨張に関する検索結果を見ていたところ、国会議員が渋川市半田を視察している記事を見かけました。こちらです。↓
http://www.shiokawa-tetsuya.jp/modules/nissi/index.php?id=1301

 そのブログの一部を見てみましょう。次の記述があります。

**********
 大同特殊鋼の鉄鋼スラグは、道路などの路盤材として大量に使用されていました。フッ素など基準値を超える有害物質が検出されています。渋川市内の国道では立体交差部分の擁壁が膨張して上部が反り返るようになっていました。


写真:塩川議員のブログから。
 大同特殊鋼と国に対して、鉄鋼スラグの使用場所の全容解明、鉄鋼スラグの除去と原状回復、その費用負担は原因者である大同特殊鋼が責任を負うことを求めます。
**********

■同ブログには上記の通り、「渋川市内の国道では立体交差部分の擁壁が膨張して上部が反り返るようになっていました。」とあります。スラグの膨張といえばリットン調査団! この物性による構築物への悪影響については、当会も逸早くリットン調査団に調査を依頼していました。まずは、渋川市半田・半田改良の現場の1年3か月ほど前の様子を参照ください。
○2014年8月15日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・公共事業(その2)国道17号線渋川半田信号
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1372.html


昨年2014年8月の調査時点では、「渋川市半田その4」の補強土壁(テールアルメ)の膨張の値は18cmでした。

 当会では、同じ現場でその後の追跡調査をリットン調査団に依頼しました。

*****リットン調査団の現況報告*****
 こちらはリットン調査団。レポートを続けます(^^)/


半田信号の歩道脇で久しぶりに「下げフリ」を使いましたが、「半田その4改良現場」の補強土壁があれから、どれくらい膨張が進んだか見てみましょう。上から「下げフリ」を下げています。


下げフリが下がってくる途中には、補強土壁からサビ水が流れた跡が見えます。


だんだん下がってきました。下げフリの揺れが収まるのを待って測定します。


34cm。今回は補強土壁の高さ方向で中ほどの箇所が外側へ最も膨張していて、下げフリを吊るす糸が擦りそうだったので、10cmあけて測定したので、実際は24cmの膨張!ということになります。前回が18cmだから、この1年あまりで6cmも更に膨張したことになります。膨張による擁壁の反り返りが6cmも成長したのです。
************

■この結果、この補強土壁という垂直の壁は、1年余りの間に6cmもさらに膨張していることが分かりました。この反り返りは成長し続けています。元々は垂直な壁だったわけですから、このまま放置しておけば、いずれ遠くないうちに崩壊を招き、コンクリートが下の車道めがけて落ちてくるのです。もしそのようなことが起きれば、死亡事故にもつながりかねない、大惨事を引き起こすことでしょう。

 この膨張の原因は、ブラック佐藤建設工業による盛り土のなかに不法投棄された有害スラグなのです。

 ですが、国土交通省は佐藤建設工業に責任を取らせることなく、新たな盛り土を納入させ続けています。そこにはスラグマネーによる癒着があるとしか思えません。

 当会は、“きれいな群馬ちゃん”や“安全な群馬ちゃん”を取り戻すため、微力ながら活動を傾注し続けてまいります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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