市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

三分咲きのサクラの中で開催された東邦亜鉛安中製錬所第33回工場視察会の一部始終(後編)

2024-04-14 19:11:54 | 東邦亜鉛カドミウム公害問題


■毎年恒例の東邦亜鉛安中製錬所の第33回工場視察会は、現場視察を終えて、参加者は午前10時55分までに、事務棟前に戻りました。





 その後、事務棟2階の会議室に全員が集まり、しばし、休息した後、午前11時から意見情報交換会が始まりました。当会からは、予め用意した東邦亜鉛安中製錬所から排出される降下煤塵を群馬県環境保全課が月例で測定したデータをまとめた資料を、会社側も含めて参加者25名全員に配布しました。





司会:ご視察大変ご苦労様でございました。本日のスケジュールによりますと、この後、11時から10分間、休憩というふうに記載があるんですが、(大地を守る会事務局長の)白石さんに相談いただいて「このまま続ける」ということでお話をいただきましたので、再開をさせていただきたいと思います。本日のこの工場視察会につきましては、終了予定を12時ということで、用意しておりますので、ご協力のほう、よろしくお願い申し上げます。では、意見情報交換会のほうを進めさせていただきたいと思います。意見情報交換会で会社側の司会を引き続き務めさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。それでは、令和5年度の経過と、令和6年度の設備改善計画につきまして、所長の森田よりご報告をさせていただきます。

所長:まずは工場視察、大変ご苦労様でございました。それでは令和5年度の設備改善経過と、令和6年度の改善計画の内容につきまして、ご説明させていただきます。まず、2023年度、令和5年度でございますが、大きな工事案件としては、一番目に、キルンの修理、函体ですね、の第2支点、全部で3つ支点がございましてその第2支点の受けローラーの製作、それから第2支点の受けローラーの、こちらは交換を行いました。これはすべて夏の定修期間中でございます。で、2番目としましては、電解工場、電解工程の第3電解、アノードクリーナーというのがございまして、まあ、陽極板のアノードでございますけど、それを工場の中で、ある一定の時間が経過しましたら、抜いてですね、これをクリーニングするという工程がございます。ここの設備を、以前は1台で全部、2系列を賄っていたのですが、それを1台ずつにしたということで、一つクリーナーを増設してラインのほうに設置しました、ということでございます。で、3番目としましては、第1集水池の西側の、まあ、集水地のですね。だいぶ古くなってきておりまので、これをきれいにコンクリート替えをしまして、補強工事を行った。これは大きな工事の内容でありまして、昨年ご報告いたしました計画はすべて実行して完工しております。続きまして、24年度、今年でございますが、大きな工事としましては、同じく1番目として、キルン工程の第2エプロン・コンベアの交換工事ということで、キルンから排出されますK砕を高いところまで持ち運ぶコンベアでありまして、これがだいぶ老朽化しておりますので、これを新しくするという工事。これが一つでございます。2番目としましては、共沈脱鉄、No.3の撹拌機の交換です。共沈脱鉄というのは、いわゆるキルンで回収されました酸化亜鉛を溶解するんですが、どうしても鉄の成分があるということで、それを落とす工程でございまして、そこの酸化亜鉛槽の撹拌機が老朽化しましたので、その為交換するということでございます。
(当会注:「共沈脱鉄」とは、工業排水から重金属を除去する際の、鉄の水酸化物による共同沈殿法の糊塗と思われます。工業排水に硫酸鉄(FeSO4)を入れて、水中に多量のFe2+を溶存させて、これにアンモニア水や水酸化ナトリウムを添加してアルカリ性に保ってやれば、FeO(OH)のコロイドができます。このとき、溶存する微量な金属元素も水酸化物や酸化物の難溶性の超微粒子を形成します。多量のFeO(OH)コロイドは、他元素の水酸化物微粒子を巻き込んで沈殿〔共同沈殿=共沈〕します。この沈殿を回収すれば、工業排水から重金属を効率的に除去することができる、ということのようです)
3番目としましては、第3の集水池、一番東側のですね、浄水工程、その西側の集水池、これもだいぶ老朽化しているということで、コンクリートを打ち直しまして補強工事を行うということで、これらもすべて昨年同様、夏期定修、7月、8月の期間に、工事を完工するという計画で進めております。その他、持続可能な亜鉛製錬所として鋭意改良を進めておりまして、製錬所内設備も休止設備も撤去を進めて、空地づくりのほう、現在展開しております。一方、公害防止設備をはじめ各設備は計画的に更新して日々公害防止に努めております。これからも地元の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いしたいと申し上げます。まあ、以上でございますが、引き続きましては、中島のほうから懸案事項等、ご説明を進めさせていただきたいというふうに思っています。よろしくお願いします。

司会:続きまして、環境問題等、懸案事項に関して、課題につきまして、環境管理室の中島、私のほうから報告をさせていただきます。最初にですね、公特事業の進捗につきまして、ご報告を申し上げます。岩井畑地区の碓氷川流域農用地土壌汚染対策事業。こちらでございますけれども、ご承知のとおり、令和5年の3月で完了をしたということでございます。令和5年から7年にかけて指定地解除をすべく、解除前の試験を実施するということになっているということで、県のほうに確認をしました。県に確認をしたところ、令和5年、昨年ですね、につきましては3箇所で陸稲を栽培したということでございました。その結果なんですけれども、県に問い合わせをしたんですが、「現在、効果を確認中」ということで、まだ、報告がいただけておりません。今日視察会ということでしたので、「できれば3月中に」というお願いをしていたのですが、すいません、残念ながら、まだ報告をいただけていないという状況でございます。野殿地区の公特事業ですけれども、こちら令和6年度、今年度ですね。境界確認を完了していく、という予定であるというふうにお伺いをしております。以上が、公特事業に関する実施状況、情報等でございます。今後も県と市ですね、情報交換をしながら進めていきたい、というふうに考えております。こちらについては皆様のほうが情報をお持ちかなというふうに思いますので、情報共有等できればと思います。次に、令和5年度産米のカドミウムについてですが、令和5年度産米のカドミウム濃度の調査結果につきましては、安中市で行った検査結果については「特に問題ない」ということでご報告いただきました。また高崎市の検査結果についても「異常なし」ということでご報告を頂いております。以上が、会社が把握しています令和5年度の情報等でございます。詳細部分につきましては、ご質問にお答えするかたちということで、ご理解を賜りたいというふうに思いますのでよろしくお願いをいたします。では以降の進行につきましては、高坂先生のほうにお願いをしたいと思います。高坂先生宜しくお願いをいたします。

弁護団長:皆様どうもお疲れ様でした。それでは、これから、質疑応答の時間ということで皆様のほうから、ご質問やご意見を出していただいて、会社側にお答えしていただくというかたちで進めていきたいと思います。それでは、先ほどの視察の結果でも結構ですし、普段思っている事でも結構ですけども、ご質問ありましたら皆さんのほうからお願いします。はい、どうぞ。

当会:はい。いつもお世話になります。小川です。

司会:小川さん、ちょっとマイクのほう。

当会:声でかいから、いつものとおり。あ、届かないのか。ああそうか、届かないのか。もう(声)入ってますよね。テスト、テスト。はい。野殿の小川です、いつもお世話になっています。いくつか事前に考えたのがあるんですけど、えーと、すいません。順不同で申し上げたいと思います。まず先ほど中島次長のほうから、昨年の産米の結果について問題なしというふうにレポート頂きました。安中市の場合、本当に問題ないというふうに会社側に報告があったんですよね?

会社側:・・・(頷く)。

当会:はい、ここはあらためて確認します。齟齬があるようなので。で、続きまして、先ほどというか、打合せ前に皆様の前にお配りしました、毎年、毎回恒例の、最近これ2年間くらいに亘っている降下煤塵。降下煤塵というのは、今日も、TCAという一番上のところにある排ガス塔から吹き出るのをメインとして周辺に降り注ぐ煤塵のことですね。で、当然、東邦亜鉛さんは、鉱石で亜鉛鉱石を取り扱っていますから。ただし亜鉛鉱石の中には亜鉛以外のいろんな成分が混じっております。亜鉛と類似した金属の、原子周期律表。難しい言葉になるんですが、まあ、カドミウムとか鉛とか、そういうやつが当然混じってくるわけですね。で、これについて、スラグという形で前々から鉱石中に含まれる亜鉛分を除いたやつ。硫黄については今、小名浜で除去しているたやつをここに運んできているということですが、そうするとカドミウム、鉛、砒素、水銀もあるようですけど、あと銀とか有用な成分もあるようですが、この降下煤塵で、そうした成分が混じっているということは昔から言われておりまして、このデータを、群馬県が毎月そこにお手元になるように計測し続けております。で、黄色く着色したのは、私が勝手にそれぞれの閾値を設定して、それを上まわっているものを着色しております。で、これを見ますと、確かに、令和4年の3月までに焙焼炉の休止、稼働の休止。それと併せて、操業量の減少ということですね。今日朝、バスの中で鈴木製造部長が申し上げておられましたけれども、本来だと、14、15万ドンくらいの、なんというか、製造能力を経産省に申請して認定されているわけですけれども。で、大体11万とか12万トンずつ今まで、つまり令和3年頃までやって来ていたんですけど令和4年4月頃からは、今言ったように小名浜で硫黄を飛ばした、いわゆる焼鉱、焼いた鉱石というやつを、タンク車という、安中貨物と呼ばれる、毎日夕方、こう(列車で)来ますよね。これで運び込んでいるやつです。それで、減産をしているんですよね、4割くらい減産をしている。で、まあ、そういうことを背景としてみてきますと、トータルで当然処理量が、製錬量が減っているわけですから、黄色の着色もそれに応じて4割減くらいだという会社側の公表値ですが、でもそれにしてはまだしぶとく残っているんですよね。これはやはり問題だと。1年経つとやっぱりこれだけの分量。これミリグラムでわずかではあるんですが、鉛とかカドミウムはとくに猛毒ですから、これがやっぱりきちっとゼロに近づけてほしいということで、今までも何度もお願いしているわけです。で、スラグの問題につきまして、大気中に周辺に拡散する、排ガスを37mの塔の、先ほど見ましたけど、ここから空気中に放出されるやつのほかに、スラグという固形物として、会社の外に排出される副産物がございます。これについては今日拝見させていただいて、バスの中でも第1班の人には声が届いたと思うんですが、えーと、なんと昔使っていたものがまた稼働中だと。で、数年前に鳴り物入りで、設置をした、群馬県の手続きを取ってね、防塵対策の、これは許可が必要ですから、届出か。これを使っていないということで、これ、恒久的なものかそれとも、仮の、ある一定時期かと思って、その後、最後に案内されたところは、昔の第1電解工場というところ、これもその前に撤去した跡地なんですけれどもね。ここに移すという話で、これは会社側として「まだ決定ではない」と、こういうご説明でした。すいません、説明の前段が長くなってしまったが、このスラグの取扱いについては、これ、報道でも為されたんですが非常に杜撰な取り扱いがされて、これが有価物かどうかということで、会社側にも私も以前からモニタリングしてきたんですけどね。現在は産業廃棄物だということで所定の場所に引き取ってもらうというか、管理型の最終処分場というんですけども、どうもその辺がハッキリしません。で、これに絡めてですね。何回か前の席上で、このスラグについて、県内の各地区、特に西毛地区にいろいろ路盤材とか、埋め土材として、使っていたわけですよね。とくに、岡田興業とか、これは群馬町にあるんですけれども、岡田興業とか、その兄ちゃんがやっている岡田工務店、ここに大量に出してたんです。あとは前橋市の土建屋さんとか太平洋セメントとかね、部出していたんですけれども、とくに、ビックリしたのは、県に会社が届けた120数カ所のうち、安中市に、安中市に埋め立てた、そういう場所があるのかどうかということで、で、会社側のほうに聞いても「みんな行政側に報告しているから」ということで、群馬県に3年半くらい前に情報開示請求をしました。その結果、開示しないというか、もう不開示で真っ黒け同然のやつがきて、これはいかがなものか、ということで審査請求をずっとしてまいりましたところ、昨年秋に、ようやく2年8カ月ぶりに開示されました。しかし、肝心の安中市に2か所あるということが判明したんです。だけど、その黒塗りになっている、それ以外は、現場の写真も含めて真っ黒塗りなんですよ。で、その報告をしたのが1か所は東邦亜鉛で、もう1カ所が東邦亜鉛以外の業者。東邦亜鉛の名前は出ているんですが、それ以外の業者は、つまり下請けの業者の名前は出てきません。ということで安中市に「東邦亜鉛から改めてこの情報を取ってくれ」と、「群馬県じゃなくて今度は安中市で摂ってくれ」ということで取ってもらったんですが、やはり群馬県と調整したんでしょうね。同じようなモノしか出てこないんです。これやはりね、開示してもらいたいんですけれども、東邦亜鉛さんは「行政に聞け」というが、行政はそういうことで(東邦亜鉛に)忖度しているわけですね。で、安中市で2か所、実際に東邦亜鉛の有害スラグが、まあ有毒スラグと言ってもいいですが、使われたんですよ。これやはりきちんと、もう少し、安中市内のどこなのかくらい、岩野谷地区なのか、旧安中なのか、磯部なのかね、原市なのか、秋間なのか教えてもらえませんかね。これ後でお願いしますよ。それから・・・。まあ、とりあえずそれくらいかな。

弁護団長:小川さん。

当会:長くなってすいません。もうお仕舞いにします。ありがとうございます。

弁護団長:要点を絞ってご質問をお願いします。

当会:ではまず、お願いしたいのは、安中市から昨年の産米のデータについて問題なしということについては、「そうだ」というお答えを頂いたので、それは間違いないですよね?

司会:・・・はい、安中市のほうからは、そういうふうにうかがっております。
(当会注:当会が、この確認にこだわった理由は、令和5年度産米で、地元北野殿地区の谷津田で実際に稲を栽培していた農家のかたが、初めて玄米中カドミウム含有量検査を申請されました。ご本人は、毎年収穫した自家米を食べていたのですが、検査の結果、基準値を超過した場合、影響が広範囲に及ぶのを懸念されて、敢えて「飼料米」として検査申請しました。この結果、心配した通り、カドミウム含有量が基準値0.4ppmを大幅に超過する0.73ppmも検出されました。後日、安中市農林課に確認したところ、「東邦亜鉛には、食用米として申請された玄米のカドミウム含有量検査のみ通知した」ということが判明しました。したがって、東邦亜鉛側が、今回の工場視察会で発表した結果は、安中市から連絡のあった範囲内での内容であることが確認できました。しかし、実態は、やはり、北野殿地区の農地は、ことほど左様に重金属汚染されていることが明白に確認されたことになります。一刻も早い、汚染土壌除去のための公害防除特別土地改良事業の推進が必須であることのは変わりありません)

当会:で、先ほどのそのスラグの使用が市内に2箇所あったと、いうことは、県のあれ(開示資料)にあるんですが、市内の2か所は、あまり番地まではとは言わないが、どういう経路で、いつ、それが使われたかということを、今、ご説明頂けるとありがたいですね。

弁護団長:その点どうですか?どうぞ。

司会:えー、すいません、こちらにつきましては、えー、・・・まあ、毎度毎度で申しわけないですが、あのう、うーんと、所有者様はもちろんですけど、行政のほうにもご報告させていただいております。具体的な場所、それと経緯等につきましては、回答を控えさせていただきたいというふうに思っております。申し訳ありません。よろしくお願い申し上げます。

当会:排出者責任の認識を、もう少しきちっとお願いしたいと思います。ではすいません、時間もないんでね。簡潔に言います。その他について、いくつか申し上げたいんですけども、昨年岩井地区の排土、排客土工事で出た排土が、御社の所有する、あの農免道路のすぐ西側のわき、あそこに埋め立ててありまして、これが一昨年11月に土壌調査を、これは群馬県の環境保全課のほうから、任意で所有者である東邦亜鉛さんのほうにね、「測定してはどうか」というか、「測定してみてくれ」とこういう形らしいんですけれども。その結果、これは1昨年の5月ね、半年後に11月に業者を呼んで。あそこで土壌汚染対策法に基づく調査をしました。その結果が昨年1月までに群馬県に出されたんですけども。そこで、3箇所、というか3項目、群馬県ははっきり言わないんですが、カドミウムと鉛と砒素、これが土壌基準、土対法の基準を超えたということで、いろいろ騒ぎが今、起きているわけですけれども。これについて、群馬県は「任意でお願いした」んですけども、東邦亜鉛のほうは、これ、どういうふうな認識で、測定したんですか?群馬県から命令があったんですか?それともやはり任意で、と思うんですけどね。これなぜ測定したんですか?

弁護団長:土捨て場?排土?

当会:はい、排土、土捨て場です。

弁護団長:では、会社のほう、どうですか?

司会:えー、これは前回も多分お聞きになったようですが、えー、まず、えーと群馬県から調査依頼について、どういう位置づけがあったのか、という質問かと思いますが、えーと、命令ではございませんでした。

当会:うん。

司会:はい。ただ、そうは言えども、群馬県さんから、公文書を頂いたものですから、なかなかお断りもできずにですね、えーと、結果的には調査をした、という経緯でございます。

当会:うん、だからすいません。ありがとうございます。「任意で測ったから公表しない」と、こういうスタンスなんですね。でも3種類(重金属が)出たということは、これはやっぱり重大な影響があると思うんですけど、これについて、行政も、県も市も、まあ、市は関係ないか、県は出さないんですよ。依然として情報開示請求に対して不開示なんですね。これは審査請求しております。ありがとうございました。引き続き開示の努力をお願いします。最後にもう一つ、今日もお願いしたんですが。最初にも触れましたが、スラグ置場をなぜ、前使っていて、ああいう、その、ただ穴を掘っただけのようなところだったので、きちんと床とか、壁、それから防塵の為に、スプレーを施した塀付きの広大なところを整備したにもかかわらず、また、一時的とはいえ、あのような昔のところを、今、お使いになっているわけですよね。で、あれ、ちゃんと対策していらっしゃいます。で、いつまで、あのような状況をやっているんですか?きちんと群馬県には、防塵施設として、届けて、認可、認可かどうか知りませんけど、届出だけかもしれませんが、許可というかOKをもらっているんですか。お願いします。

弁護団長:旧スラグ置場ですね。

司会:そうですね、今日一番最初に見ていただいたスラグ置場。

当会:そうそう。

弁護団長:昔、使用した場所ですか?

当会:そうそう、そのとおりです。

司会:えーと、届出の件ですね?

当会:変更、はい。

司会:はい。こちらについては、ですね。もともと使っていた時に、一般粉塵発生施設としての届出をしておりました。これはあのう、鉱山法で管理をしていたときの続きで、一般法に移った時に、大気汚染防止法の一般粉塵発生施設の届出をしておりました。今回ですね、今日ご覧いただいたように散水の方法を今までと変えたものですから、えー、この辺についての変更届を、提出をさせていただきました。

当会:はい。で、施設的に、その、直接、土壌に触れないような、側壁も含めてね。そういった配慮はした上で、再使用したんですか?

司会:そうですね、まず、床面については今回、きちっと整理するために、コンクリートを、追加を一応しました。打設をしました。壁についてはですね、今日も小川さん、見ていただき、ご指摘もあったとおり、大分、頑張ったんですが、あれ以上、重機、大きいのを入れてやったんですけど、あれ以上はもう取れないんので、あそこまで、ということになっております。

当会:取れないというか、せめて遮水シートとかね、そういうやつを設置すべきだし、散水後の水の処理は、以前と同じように、排水処理施設に導いているんですか?

司会:えー、はい。今日ご覧いただいた散水したあとの水ですね。えー、こちらについてはですね、えーと、まあ、あのこの製錬所を大きく排水が3系統に分かれているんですが、まあ、真ん中の中央系統といわれる排水のところに入って、ですね。第2集水地。今日、ご覧いただい集水地ですね、そのあと、排水処理にかかると、こういうことになっております。

司会:はい、大体以上なんですが、最後に要望。今、県と市と情報共有をして、これからも公特事業について進めたいと、最後には「地元にいろいろお世話になる」という話が有ったんですが、私のほうも情報共有、最近ちょっと怠っているんですけれどもね、会社のほうとは、行政と負けないほど情報共有しながら、一刻も早くこの事業の着工に向けて進めさせていただきたいと、思いますので、これは要望なので、よろしくお願いしますね。お願いしますよ!本社のほうも。はい、どうもありがとうございます。

弁護団長:はい、他の方でご質問、ご意見、ございますか?

場内:・・・。



弁護団長:先ほどの、繰り返しで申し訳ないんですが、先ほどの小川さんの質問に関連してなんですけど、あのう、第1電解工場の跡地を今度新しく、スラグの置場とか出荷場にされるということで、あそこはちゃんとコンクリートを打ってあるところですよね。だから、あそこのところを、使えるようにしてから、新しい、今、これまで使っていたところから、直に移すとよかったのではないかな、という気がするんですけれども。要するに、旧(スラグ置場)を復活させるのではなくて、新しいところを作って、直にそちらへ移すと、何の懸念もないような、と思われるんですけど。

司会:・・・はい、あのう、そうですね。えーと、もともと「東」が、今日、カラになったところをご覧いただいたK砕出荷場から、旧第1電解工場の、今日、最後にご覧いただいたところ、これに直接移すという、お話だと思うんですが、コスト的に見てこちらの方が間違いなく・・・あの、えーとですね、以前使っていたとはいえ、そのまま使えないので、当然、先ほど申し上げたように整理をしましたので、当然コストも、設備対応もしてますので、当然、その分もコストがかかっております。という意味では、本来であれば、今、高坂先生のおっしゃったようにですね、直接というのが、ということもなかったわけではないんですが、とりあえず、こちらにつくるのに、ですね。えーと、土壌調査をしたり、えーと、コンベアの設計をしたり、えー、とにかくいろいろな時間が結構かかるもんですね。で、すぐにと、いうわけにはなかなかいかないものですから、「ちょっと早めに空けろ」という指示もございまして、すいません。真ん中で一回、仮に使わせしていただいて、最終的には移すという計画でございます。

当会(つぶやき):どうしようもないね・・・。

弁護団長:あの、新しい事業については、何かご説明はしていただけるのですか?要するに、私たちは、会社の経営に何か口を挟むということはできませんが、それが公害、あるいは、周辺への排出に影響するのかどうかというのは、やっぱり、知っておくべき事柄だと思いますので、はい。

司会:今日、ご披露できるような情報があったら、と思うのですが、現段階ではまだご説明できるようなレベルではないようです。すいません、詳細は私のほうもわかりません。ということで、申し訳ないんですが、もうちょっと具体的になったところで、あの、この前も、協議会のなかでも先生からご指摘いただきましたように、ですね、内容を把握できましたところで、まあ、時期的に、あの、協議会なり、視察会の時期でなければ、臨時でご報告ということにもできようかと思いますので、その時はお時間を作っていただいて申し訳ないですが、そんな形でご報告できれば、と思いますが、よろしくお願いいたします。

弁護団長:あのう、ちょっと司会があんまり発言してまことに申し訳ないですが。

当会:いえいえ、いいですよ。

弁護団長:新しい、今、中止になった、スラグ置場、出荷場。会社が、あれを作るときに、やっぱり大地の会に、あまりご説明がなくて、大きな問題になって、「これからそういうことが無いように」ということで文書で取り交わしをしたんですね。ですから、まあ、かなり大きな計画の変更だと思いますので、そういうことが繰り返されないように、できるだけ早く、あのう、大地の会をはじめ、住民のかたに、ですね、ご説明の協議の場をお願いしたいと思います。

司会:はい、大丈夫です。はい、そうしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

弁護団長:えー、皆さんのほうでご質問、ご意見ございます?

場内:・・・。

弁護団長:じゃあ、よろしいでしょうか?じゃ、ここまでで。

司会:高坂先生、ありがとうございました。ここでですね、協定書の調印。こちらを行いたい、というふうに思います。協定書につきましては、3年ごとに更新ということになってございます。前回は令和3年の第30回視察会の際に調印をしていただいております。今年で3年目が経過したので、協定書に調印ということでお願いしたいと思います。安中緑の大地を守る会を代表しまして、大塚会長。会社を代表しまして、常務の森田。立会人としまして、高坂先生。調印のほうをお願いしたいというふうに思います。なお、協定書につきましては2通作成をして、ですね。安中緑の大地を守る会と会社、それぞれが保管、ということになっております。それではお三方、前のほうにお願いしたいというふうに思います。



 午前11時36分に、協定書調印式が開始されました。そして、同11時42分に調印式が無事に終了しました。

※当会注:協定書の内容は、参加者に公表されていませんが、1991年に締結された最初の協定書の内容は以下のとおりです。おそらく、この内容のまま3年毎に更新されているものと思われます。

=====最初の協定書=====
               協定書
 緑の大地を守る会(以下甲という)と東邦亜鉛株式会社(以下乙という)とは、下記の目的のために、次のとおり協議会及び工場視察会をもつことに合意した。
                記
1 目的
 ⑴周辺住民と会社との隣人同士の信頼関係の維持拡大
 ⑵公害防止に関する継続的な努力及び相互理解
 ⑶畑地土壌改良問題に関する意見並びに情報交換
2 協議会
 ⑴年2回(3月及び9月)、定期協議会を開く。
 ⑵必要に応じ随時的な協議会を開く。
 ⑶参加者
  ①甲のメンバーのうち旧安中公害原告団及びその家族の代表 5名程度
  ②安中公害弁護団                    5名程度
  ③乙(東邦亜鉛)                    7名程度
   第1項の目的に沿った意見・情報交換及び協議。
3 工場視察会
 ⑴年1回(4月)、工場視察会を実施する。
 ⑵参加者
  ①1項のメンバーのうち、旧安中公害原告団とその家族
  ②安中公害弁護団                   15名程度
  ③甲、乙が合意するオブザーバー             5名程度
 ⑶内容
  乙の案内、説明による安中製錬所の主な公害防止機器の視察
  視察後の意見・情報交換及び協議 
4 費用
 原則として各自の負担とする。
5 期間
 1991年9月23日以降3年間とする。
 本協定は、双方合意の上、更新することができる。

 以上の協定の証として本協定書2通を作成し、各自署名捺印の上、各1通を保有する。

  1991年4月14日
                  甲   緑の大地を守る会
                  乙   東邦亜鉛株式会社
                 立合人  安中公害弁護団
==========






司会:ありがとうございました。それではですね。大塚会長と森田所長と握手をして頂ければ、と思います。立っていただいて、はい。(拍手)すいませんありがとうございます。それでは1枚ずつ持っていただいて、高坂先生、横に入っていただいて、3人で写真を撮っていただいて。3人並んでお願いします。



司会:はい、ありがとございました。席にお戻りください。(拍手)

司会:調印式、ありがとうございました。視察会終了に当たり、代表者の挨拶を頂戴したいというふうに思います。安中緑の大地を守る会、副会長、茂木繁様。よろしくお願いいたします。



副会長:今日はお忙しい中、東邦亜鉛株式会社安中製錬所において第33回の工場視察ということで、大勢のかたがたにご参集いただきまして、本当にありがとうございました。場内を回りながら見て、そして説明を受けて、また思いを新たにされたことと、そんなふうに思っております。また、工場の皆様とですね、今回の視察にあたって、いろいろご配慮いただき本当にありがとうございます。これからも、会社と地域住民との理解がますます深まることを祈念致しまして、簡単ではありますが、締めの挨拶とします。どうもありがとうございました。(拍手)

司会:ありがとうございました。それでは私ども会社のほうから、常務執行役員総務本部長であります大久保よりご挨拶を申し上げます。



本社総務本部長:本社総務本部の大久保でございます。僭越ながら一言ご挨拶させていただきます。本日はお忙しい中、第33回安中工場視察会にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。冒頭の大塚会長のご挨拶、非常に胸に突き刺さりました。今後とも、安中製錬所、ならびにその家族従業員と家族ともども、どうぞよろしくお願いいたします。さて、ですね、昨日(4月5日)なんですけれども、当社から、臨時開示を行った事項がございました。それを若干紹介させていただきます。タイトルはですね、「当社持分法適用関連会社に対する債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ」というものでございます。タイトル名からしまして、ご覧になった方で驚かれた方もいらっしゃると思いますけれども、詳しい内容につきましてはですね、当社のホームページに掲載しておりますので、その事実部分をご覧になっていただければと存じます。(注⇒  https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/ednr/20240405S100T86S/?msockid=0d30a971a2cf60df214cba37a325612b
内容的にはですね、当社が40%の権益を保有しておりますオーストラリアに所在するアブラ鉱山がですね、アブラという鉱山が、当初計画に比べて、鉱石品位や採掘数量が下回ったことに加えまして、大雨による輸送障害などの想定外の外部要因により、収支と資金繰りが悪化して、オーストラリアの会社法に基づく任意管理手続きを開始することになったというリリースでございます。今後はですね、任意管理人が選任されまして、えー、豪州のアブラ鉱山の操業を継続しながら、方向性を決めていくことになります。なお、これに伴いまして、ですね、当社の債権額に相応の影響が出る可能性はございますけれども、メインバンクをはじめとする銀行団の支援のもと、当面の資金繰りに関しましては、ですね、支障がございません。で、ご報告いたします。以上がきのうのリリースしたもので、適時開示したもののご報告でございます。次に安中製錬所。まあ、安中製錬所については、亜鉛事業を取り巻く環境でございますけれども、電気代につきましては、ですね、ピーク時期よりは一服したものの、諸資材の値上がりはまだまだ続いており、なかなか出口が見えない、非常に厳しい状況が続いております。こうした中でございますけれども、先ほど協定書を更新させていただきました。今後とも、当社の、当社への、ご支援ご協力を賜りたく、どうぞよろしくお願いいたします。最後に大変恐縮でございますが、ここにご列席の皆様と、ご家族の皆様のご健勝を心より祈念いたしまして、私からの挨拶をさせていただきます。本日はどうも有難うございました。

以前、使用していた豪州のエンデバー鉱山とラスプ鉱山の原鉱石のサンプル


安中製錬所で使用されたり産出されたりする各種物質のサンプル

↑安中製錬所から年間数万トン産出される産業廃棄物指定の非鉄スラグ。東邦亜鉛では、「K砕」と呼び、有価物のように装っているが、実は鉛、ヒ素、カドミウムなど各種重金属が残留するシロモノ。実際に工場外のどこに、どのように「出荷」されているのか依然として不明

司会:えー、以上を持ちまして第33回工場視察会を終了させていただきます。どうもありがとうございました。なお、少しですけれどもお弁当、お茶菓子、用意をさせていただきました、忘れずにお持ちをいただきたい、というふうに思います。それとですね、お帰りの際に、下の1階の玄関ロビーのところで、花の苗をお渡ししたいというふうに思います、一人一つずつお持ち帰りをいただければ、というふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。それでは気を付けてお帰り下さい。どうもありがとうございました。

 以上、午前11時48分に全ての予定を終了しました。

■以上、第33回工場視察会のやりとりを報告しましたが、今回、以下の事項について、今後、詳しい背景調査が必要になろうかと思います。

(1)会社側がスクラップ・アンド・ビルドにようやく注力しはじめたこと。

(2)8年前に鳴り物入りで、非鉄スラグの「東」保管・出荷場を屋外に新設したが、最近、その稼働を停止したこと。

(3)この場所を、同社の新規事業のための工場建設用地として転用する方針が、決まっていること(ただし新規事業が何かは明らかにされていないこと)

(3)あらたに屋内型の非鉄スラグ「西」保管・出荷場を、旧第1電解工場跡地に設け、ベルトコンベヤや磁選機などを移設して、稼働させる準備をしていること。

(4)この関連で、屋内型の「西」保管・出荷場新設のため、土壌汚染対策法に基づく土壌調査を実施する必要があること。

(5)屋内型の非鉄スラグ「西」保管・出荷場を建設し、完了するまでの間、少なくとも複数年間、かつて使用していた公害防止対策が不十分な「旧」非鉄スラグ保管・出荷場の使用がなぜか可能とされて、現在実際に稼働していること。

■東邦亜鉛が、「8年前に鳴り物入り」で、非鉄スラグ保管・出荷場を完成させた際の経緯は、当会の次のブログ記事を参照ください。

○2016年5月16日:安中緑の大地を守る会総会でわかった東邦亜鉛安中製錬所スラグ置き場新設計画の驚くべき概要

■このブログ記事に掲載されているとおり、東邦亜鉛は「地域の皆様との共存共栄を求めて <ご質問にお答えします>」と題するチラシを住民に配布しました。内容を以下に示します。

*****「地域の皆様との共存共栄を求めて」*****
●K砕(ケイサイ)つて何?
1)ロータリーキルンという装置から発生する、形状は5~20mm径の大きさで、固く多孔質で、見た目の色は黒い焼き砂状のものです。
2)主成分は、鉄が40%、亜鉛が3%前後含まれており、年間50,000T程度発生しています。
3)主な販売先は、①鉄原料 ②建材用原料 ③サンドブラスト材 ④セメント用原料向けに販売しています。
●粉じんに有害物資は含まれないの?
1)製錬所内に保管されている様々な原料は、鉱石由来のカドミウムや鉛などの重金属が含まれており、どんな粉じんでも外部に漏えいさせないことが原則です。
2)K砕は、重金属を回収した最終工程から出るもので、土壌に溶け出すような有害物質を含まない「一般粉じん」の扱いで、屋外貯蔵も認められている物質ですが、粉じん発生は極力抑えるべきとの認識でいます。
●粉じんの有無を数値化できないか?
1)製錬所周辺の降下ばいじんは、県の環境保全課が毎月測定して、結果は毎年9月に発行される「環境白書」に報告されています。
2)西の平や伊勢宮では、ダストジャーにより24時間365日測定されていますので、粉じん発生量の増減があれば、現在でも数字で評価されています。
3)27年度の白書では、「過去5年間減少傾向である」と、良い評価を継続しいて頂いていますので、新K砕保管・出荷場整備により、評価が下がるようなことはしません。
●高い塀の設置は風向きや景観に悪影響はないか?
1)新しく6mの高い塀の設置を計画していますが、当然、地域の皆様に対して悪い影響が出ないよう、経過を観察しながら継続的な改善を目指します。
2)具体的には、これまでの荒地の景観を改善し、工場の騒音や粉じんを防止する効果を追求し、工場周辺の環境改善にっなげたいと考えています。
3)今後も地域の皆様からの情報に耳を傾け、会社は継続的に改善を図っていくべきと考えていますので、何か不具合等ありましたらご連絡頂きますようお願いします。
●工事の日程は?
1)4月に実施した地元説明会の後、直ちに群馬県に対して「設置届」を提出し、5月中旬からの工事着工を目指しています。
2)地元説明会において、地元の皆さんから出されたご意見・ご要望は、計画に織り込むように工夫して、最終的な完成は9月下旬を目標にしたいと思います。
3)長い工事期間となりますが、工事中に地元の皆様が不快な思いをなされないよう、万全な準備と細心の注意をはらい、安全に工事を進めたいと考えています。
**********

 ご覧のとおり、8年前は「●粉じんに有害物資は含まれないの?」という住民の不安に対して、
「1)製錬所内に保管されている様々な原料は、鉱石由来のカドミウムや鉛などの重金属が含まれており、どんな粉じんでも外部に漏えいさせないことが原則です。」
「2)K砕は、重金属を回収した最終工程から出るもので、土壌に溶け出すような有害物質を含まない「一般粉じん」の扱いで、屋外貯蔵も認められている物質ですが、粉じん発生は極力抑えるべきとの認識でいます。」
などと、説明していた東邦亜鉛ですが、その後、非鉄スラグに大量の鉛、ヒ素、カドミウムなどが混入していたことが判明したため、現在、群馬県では、東邦亜鉛安中製錬所が排出する非鉄スラグは、産業廃棄物に指定しています。
〇2020年12月8日;【12月8日】東邦亜鉛(株)安中製錬所から排出された非鉄スラグに関する使用箇所の解明等の状況について(廃棄物・リサイクル課、環境保全課)

 しかし東邦亜鉛安中製錬所が毎日排出する非鉄スラグには、鉛、ヒ素、カドミウムなど重金属が含まれていることから、本来であれば、廃棄物処理法第2条第5項に定める特別管理産業廃棄物のうち、特に有害性の高い物質あるいはそれらを含む特定有害産業廃棄物に該当するはずです(廃棄物処理法施行令第2条の4第5項)。

 今回の、従来の屋外型の非鉄スラグ保管・出荷場の閉鎖と、屋内型の非鉄スラグ保管・出荷場の新設計画、そして完成までのつなぎの期間に、あろうことか8年前まで使用していた旧・スラグ保管・出荷場の臨時使用という、異常な対応の背景には、上記の事情が反映されているのかもしれません。

■東邦亜鉛が何かしでかす場合には、本来の目的などを隠したまま、住民への説明が事後報告となるケースが多々あり、さらに行政も東邦亜鉛の立場を忖度しますので、今回分かった非鉄スラグ保管・出荷場の突然の変更申請の背景について、慎重に調査する必要があります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項おわり】
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三分咲きのサクラの中で開催された東邦亜鉛安中製錬所第33回工場視察会の一部始終(前編)

2024-04-14 17:40:29 | 東邦亜鉛カドミウム公害問題

当日朝、事務棟前から見た安中製錬所の様子

■安中公害は、昭和12年に安中製錬所が操業を開始すると同時に始まりました。操業にともなって出る有毒な煙のために、周囲の桑が枯れ、蚕がバタバタと死んでいきました。市民の憩いの場だった雉(きじ)観音の数十本のサクラもすべて枯死してしまいました。戦後の工場の大拡張、生産量の急増にともない、増大する重金属や亜硫酸ガスなどを含む排煙、排水のため、農作物被害は激しくなるばかりで、周辺に住む住民の農業経営と生活環境が破壊されるところまで追い込まれたのです。

 そのため、周辺の農業を営む住民は、長い間苦渋に満ちた生活を強いられてきましたが、昭和44年、東邦亜鉛安中製錬所の違法増設工場許認可取り消しの行政不服審査請求に立ち上がり、工場の拡張を阻止することができました。そして、昭和47年4月1日、東邦亜鉛を被告として公害による「農業経営と生活破壊」に対する損害賠償を求める訴えを提起しました。

 この裁判は、10年の審理ののち、昭和57年3月30日東邦亜鉛の「故意責任」を認める判決を下しましたが、損害の認容額が請求金額のわずか5%という低額であったため、東京高等裁判所に控訴して争われ、昭和61年9月22日、和解によって解決しました。

 この和解成立と同じ日に、周辺被害住民は、東邦亜鉛との間で「公害防止に関する協定」を締結しました。この協定に基づいて、昭和62年から毎年一回、周辺住民による立ち入り調査が行われました。この間専門の科学者のアドバイスや協力を得て、住民らによる立ち入り調査を充実したものとしながら、住民による発生源の監視を強めてきました。

 そして、平成3年4月14日に安中公害裁判原告団・安中公害弁護団と東邦亜鉛株式会社の間で確認書が交わされ、同日、安中公害裁判原告団は「安中緑の大地を守る会」に呼称をあらためるとともに、新たに東邦亜鉛との間で協定書を締結し、それに基づき、毎年4月(コロナ禍を除く)に安中製錬所工場視察会を開催してきました。今回、第33回目となる工場視察会には、地元から15名の住民が参加しました。


当日朝9時半からの工場視察会の開始前に、事務棟1階の待合用会議室に集う参加者の皆さん

■当日、朝9時30分からの視察会開始に合わせて、関係者が安中製錬所の事務棟2階の会議室に参集しました。そして、9時30分定刻に視察会が始まりました。




司会:大丈夫でしょうか。えー、皆様、おはようございます。(場内:おはようございます)事務部環境管理室を担当しています中島(正治)でございます。本日、工場視察会におきまして、会社側の司会を担当させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。それではまず、会社側の出席メンバーの紹介をさせていただきます。まず、本社のメンバーからですが、本日、業務都合によりましてWEBでの参加となるものがおります。まずはモニターのほう、ご覧ください。常務執行役員総務本部長の大久保(浩)でございます。



総務本部長:大久保でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

司会:次に、現地参加となります。総務本部長の高橋(宏)でございます。



総務部長:高橋でございます。よろしくお願いいたします。

司会:続きまして、環境安全室長の石井(光)でございます。

環境安全室長:石井です。本日はよろしくお願いいたします。

司会:再度、モニターをご覧ください。本社からWEBで参加となります、総務部顧問の安堂(英次)でございます。



総務部顧問:安堂でございます。よろしくお願いいたします。

司会:続きまして、総務部課長の山田(昌吾)でございます。



総務部課長:山田です。よろしくお願いします。

司会:続きまして、安中製錬所のメンバーでございますが、所を代表します常務執行役員所長の森田(英次)でございます。



所長:森田でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

司会:副所長の原澤(浩之)でございます。



副所長:おはようございます。原澤です。よろしくお願いいたします。

司会:次に製造部長の鈴木(達也)でございます。



製造部長:鈴木です。よろしくお願いします。



司会:それと私、事務部環境管理室を担当しております中島でございます。本日の工場視察会をこのメンバーで対応させていただきます。どうぞ、今日、よろしくお願いいたします。では、続きまして朝の代表者の挨拶を頂戴したいと思います。安中緑の大地を守る会会長、大塚義枝様。よろしくお願いします。



会長:皆さん、おはようございます。(場内:おはようございます)春爛漫のこの良き日に、本当に、会員の皆さんはじめ、弁護団の皆さん、また、市議会のほうの皆さん、大変ありがとうございます。私、あの、このような会長を引き受けるわけではなったのですけれども、時代と共に、やはり、こう、どんどんと、いなくなりまして。跡を継ぐ、今後この後、次ぐひとたちも、もうこれで、いろいろなことがわからなくなってきていると思います。でも、私たちの代で、この安心して暮らせる、これからを作って行ければなと思います。また、考えています。もうこれ、33回ですね。私の舅である父が、弁護団の団長をしまして、その後亡くなって、まあ、私ごとで申し訳ないのですけど、私の家も主人が亡くなって4年になります。あっという間ですが、長かったような、短かったような出来事であります。これから、このような私でも、どうしても皆さんに、「この会長を引き受けてくれ」と言われたのですけれども、このような立場になる資格も何もないですけれども、将来を考えますと、どうしても、これを引き受けて、次の世代には、安心してね。あのう、暮らせるような、最後の舅だった父が願った、土の入れ替え。まあ岩井のほうは済みましたけど、野殿地区の土の入れ替え。それが、目的を達成できるように、これからも皆さま方のご協力を得まして、ぜひとも私どもの世代に、成し遂げていきたいと思います。また、会社のほうもいろいろ大変でしょうけど、本日に当たって、いろいろ準備してくださいまして、ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします、挨拶にかえさせていただきます。(場内:拍手)


弁護団の皆さん

司会:ありがとうございました。えー、続きまして、会社を代表しまして所長の森田よりご挨拶を申し上げます。

所長:皆さん、おはようございます。(場内:おはようございます)所長の森田でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。新型コロナ感染もですね、まあ昨年、2類から5類とか、いうふうに変わりまして、まだまだ撲滅とか、消滅とか、そこまでには至っておりませんが、折からの円安もあって、このあたりでも多くの外国の人も見かけるようになりまして、もうそろそろ終わりかな、というふうに思っております。そんな中で、本年度に入りまして、安中緑の大地を守る会の役員さん方と、いろいろと本日に向けまして、お打ち合わせをさせていただきました。そういうことで本日4月6日、穏やかな日にですね、を迎えまして、やっとおもてのサクラも咲き始めたところでございますが、こういうことで33回目になりますか、工場視察会を開催するにあたりまして、まあ、行なうことができましたということでございます。この機会ですので、当製錬所のですね、足元の状況をですね、簡単にお話させていただきます。創立、今度の18日で、この工場も87周年を迎えることになります。もう、かなり古い工場でございますが、まあ、そういうなかで、冒頭お話しました長引くコロナの関係で、ですね、なかなか私たち事業を取り巻く環境も、ですね、まあ、なかなかモノがなかなか売れていないと言う状況でございまして。まあ、皆さんもご承知のとおりですね、もう2年にわたるロシアのウクライナ侵攻から始まりまして、最近では、イスラエルによる侵攻によりまして、ヨーロッパ全体が非常に景気が悪い、ということで、国際商品でございます我々の亜鉛につきまして、非常にそういうところに影響を受けるということでございます。まあ、そういう中で、まあ、お隣り中国の不動産バブルがはじけまして、非常に、ひところの景気がないという背景にございます。その中で既にご案内の通りでございますが、昨年度の中間決算においてですね、当社10年に及ぶですね、鉱山経営を行っておったわけなんですが、非常に不振でございまして、まあ、これを見限り整理をするということで、報告がされたことは皆さんにもご案内のとおりでございます。まあ、本年度の最終決算、ならびに厳しい新年度の計画に向けまして、現在企画進行中という状況でございます。まあ、年始早々ですね、能登半島の地震、また今は台湾に地震がありまして、非常に不安定な状況でございまして、1-2月は逆にこのあたりは非常になんですか、温暖で、どういうことかなという状況ではございましたが、3月に今度は急に冷え込んでいるということで、体調管理も大変な今年ではないか、というふうに思いますが、やっとですね、桜も咲き始めてきましたので、今日の良き日に、ですね、どうぞ工場の中をご覧いただきまして、本日の工場視察会を進めさせていただければ、というふうに思っております。本日はよろしくお願いします。簡単ではございますがご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。(場内:拍手)

司会:続きまして、本日の視察コースや受け入れにつきまして製造部長の鈴木よりご説明をさせていただきます。

製造部長:製造部の鈴木です。よろしくお願いします。例年と同じく、製錬所内の製造工程並びに公害防止設備を中心にご案内させていただきます。操業につきましては順調でしたので、安定して事業を進めている状況をご視察いただければ幸いです。最近、インフルエンザ等の感染症流行懸念もあり、予防対策としての会議等でのマスク着用ルール、所内では引き続き実施しておりますので、私の声が聞こえづらいかもしれませんがご了承をお願いします。視察についてですが、お手元の資料で、3頁になりますかね、工場視察会、視察コース、そちらのほうをご覧ください。今年もマイクロバスを1台、ワゴン車2台をご用意いたしました。健脚コースの第1班は視察場所ごとにバスから降りてのご案内となりますので、ヘルメットの着装をお願いします。案内は私、鈴木が案内いたします。楽々コースの第2班につきましては、ワゴン車の中からの視察となります。視察中はワゴン車の乗り降りは致しませんので、乗り降りがつらくなられた方の乗車をお勧めいたします。ヘルメットは不要です。案内は総務課の長岡が担当致します。では、工場視察前に注意事項についてご説明いたします。マスク着用は、個人判断ですが多人数での車での視察となりますので、引き続き着用を宜しくお願い致します。場内での写真撮影はご遠慮いただきます。カメラ等を場内に持ち込まないようご協力をお願いします。また、携帯電話につきましては持ち込み可能ですが、撮影機能の使用はご遠慮をお願いします。健脚コースの方は、バスを降りて工場内を歩いていただきますが、安全確保を最優先としまして、昨夜の雨で路面が濡れているところもございますので、お足もとにご注意いただくとともに、設備や製品には絶対に手を触れないようお願いします。今回も例年通り4月ということで、まあ、気温のほうも上昇したり下降したりと不安定ですが、視察中にご気分が悪くなられたり、体調に異変を感じられた場合は、遠慮なく申し出てください。注意事項は以上でございます。よろしくお願いします。

司会:では、工場視察に入っていただきますが、出発前に2階のテラスで、ですね、工場をバックに記念撮影をしたいと思っております。トイレ等を済ませていただきまして、テラスのほうにご移動をお願いいたします。では、よろしくお願いいたします。



 午前9時45分に、ちょうど工場のサイレンの吹鳴と同時に、ほぼ三分咲き程度のサクラを背景に記念撮影をしました。その後9時50分にマイクロバスに分乗して、工場視察に出発しました。筆者は連年通り健脚コースのバスに乗車しました。





 構内に入ると、鈴木部長がマイクを手にとって、説明をしてくれました。

製造部長:皆様、あらためて、おはようございます。(車内:おはようございます)場内視察をご案内いたします製造部の鈴木です。よろしくお願いします。先ほどご説明しましたが、まず製錬所のほうの上側ですね、最上部に上がってから、降りながら、順次、視察していただきますので、よろしくお願いします。弊社は主に亜鉛、鉛、銀の地金、その他ですけれども、電子部品、および粉末冶金部品などの生産を行っております。ここ、安中製錬所につきましては亜鉛地金、亜鉛合金地金、薄硫酸、粉末冶金による焼結部品などの生産を行っております。亜鉛につきましては年間14万トン、月に1万トンの生産能力を持ちまして、国内の20%強の生産力を誇っております。精算しました亜鉛につきましては、60%程が自動車などに使用される薄板鋼板メッキ、そちらの用途に使われております。それでは最上部の排煙脱硫工程のほうへ行きますので、お待ちください。

当会:鈴木さん?

製造部長:はい。

当会:今のご説明で、薄硫酸とおっしゃっていましたが、この薄硫酸は、まだここで製造していらっしゃるのですか?

製造部長:えっ?

当会:さっき「薄硫酸を使って」というか、私、ちょっと聞き取れなかったんですが。

製造部長:薄硫酸のほうは、弊社の小名浜製錬所のほうで、そちらで硫酸を今作っておりますので、そちらのほうをこちらに持ってきて、水で薄めて98%から75%の硫酸にして、ここから販売のほうをしています。

当会:焙焼炉を休止して、硫酸プラントを止めたけれども、やはり、販路は一定の維持をしなければならないので、それで、小名浜でつくったのを、こっちに持ってきて捌いているということですね?

製造部長:あと、工程上におきまして、硫酸ですが、こちらのほうで使う必要がございます。そういうことです。

当会:はい、分かりました。それと、どのように運んでいますか。

製造部長:ローリーですね。毎日運んでいます。

当会:折角小名浜から来るのだから、貨車でもいいのかと思ったんですけど。

製造部長:貨車はかなり昔に硫酸用の車両があったんですけど、今はもうないので。

当会:わかりました。

参加者:貨車も短くなったよね。

当会:うん、今は無蓋貨車がなくなってタンク貨車のみですね。

参加者:なんか大分短くなった。

当会:だから生産量が4割くらい少なくなったわけだ。

参加者:むかしは、何両あるか、踏切で数えたものだね。

当会:踏切の待ち時間が短くなった。

 午前10時ちょうどに、排煙脱硫装置の施設脇に到着しました。一同、バスを降りて説明に耳を傾けました。

製造部長:こちらの看板のほう、見ながらご説明させていただきます。こちらが排煙脱硫工程となっております。ロータリーキルンで発生する排ガスですね。こちらのガスは、ガスクーラーで冷却してバグフィルターで、粗酸化亜鉛ダストを回収致しまして、こちらの排煙脱硫工程へ送付されます。ダストを除塵後に、こちらの排煙脱硫工程では、亜硫酸ガスである排ガス処理として、亜鉛華TCA、苛性TCA,水TCAと、3段で脱硫、水洗浄、こちらで排ガスを、手前のほうに見えます高さ37mの排気塔より大気放出しております。排ガスの硫黄酸化物の測定は、赤外線分析計を、水TCA等の出口に設置いたしまして、硫黄酸化物の濃度測定を常時行い、管理しています。また、煤塵等の測定は、2か月に1度、定期的に行っています。後ろに見えますのが、亜鉛華TCAです。手前に見えます2つの塔が苛性ソーダTCAと水TCAになっております。質問等無ければ、次の工程に行きたいと思います。

当会:「2か月に1度、排ガスの測定やっている」ということですが、これは、行政のほうには報告していますか。

製造部長:そうですね。はい。

 参加者一同はマイクロバスに午前10時5分に戻り、出発したバスは坂を下り始めました。

参加者1:下の娘がよく視察会に何回か来ていたよ。この間39歳になったもの。小学校の時よくついてきた。上(の娘)は年が違うから、ついてこなかったけど。

参加者2:排ガスの脱硫は、昔より負荷が減っている?

司会:一時期よりは、一番やっていたころよりは、多少低いですね。

製造部長;ガス量はあまりかわらないですね。

司会:処理量が減っているからその分だけ負荷が減っていますね。

 バスは、エンジンブレーキを掛けながら急坂を下りてゆきます。

司会:そこ、左に入ってください。はい。

参加者3:視察会の為にシートを張っている。

司会:いらっしゃっていただくのできれいにはしました。何とか見るに堪えられるところは変えていないんですけれども、見るに堪えられないところは、こうしてあります。

参加者1;昔の建物そのままですもんね。

司会;そうですね。

当会:スクラップ&ビルドをしていないんですよ。よごれっぱなしなんですよ。

 車内各所で話がはずんでいるうちに、ロータリーキルンのある場所に着きました。

司会:ここで回ってもらえますか。

 午前10時9分にバスがRC脇の狭いスペースで何とか切り返しを繰り返して、法転換が完了しました。

司会:はいここで、開けてみてください。ちょっとだけ30、50㎝だけバックします。はい、大丈夫です。

 バスを降りると相変わらずの騒音です。すぐわきに酸素ボンベを格納したパレットが置いてありました。太陽日酸とあり、次回検査25年3月、前回検査は24年11月との記載が見えました。

製造部長:はい、先ほど視察いただいたのは排煙脱硫工程になりますが、そこに行くガスのもとは、こちらのロータリーキルン工程になっております。このロータリーキルンに投入する原料は、一次鉱滓といいますが、先に、この計器室の裏側にあるんですが、ドライヤーに入れまして、水分を、乾燥をさせます。次に、乾燥した一次鉱滓にコークスを混ぜてロータリーキルンへ投入します。ロータリーキルンの炉の先端にはバーナーが設置されておりまして、重油燃焼によりまして、炉内の温度は一番高いところで約1300度くらいまでに加熱します。そうすることによりまして、一次鉱滓中の亜鉛が還元揮発しまして、揮発した亜鉛、これが空気とまた、再接触することによりまして、酸化物、粗酸化亜鉛になることによって、炉尻ですね、炉の後ろのほうに流れます。流れたガスと一緒に、ガスクーラーやバグフィルターを使用しまして、粗酸化亜鉛を捕集しております。この酸化物、粗酸化亜鉛と称しますが、亜鉛原料として回収されます。キルンの炉前から出て来る鉄分が濃縮された廃棄物。こちらのほうはクリンカーと呼んでおりまして、これが、クリンカー、そのクリンカーは冷却、粉砕、したあとに、K砕出荷場へ運んでおります。ガスクーラーにつきましては、排ガスの冷却と同時に熱回収を行っておりまして、その熱は、またバーナー用の空気などに再利用されております。ちょうど今こちらに見えるのが、ロータリーキルンの炉尻側ですね。ガスが逃げていく方になります。その左隣にある設備がガスクーラー。後ろにある設備がバグフィルターとなっておりまして、そちらのほうで粗酸化亜鉛の捕集を行っております。はい、ロータリーキルンの工程につきましては以上となります。

 午前10時14分にロータリーキルンの工程説明が終了しました。
当会:このバグフィルターからは、これはホッパーは要らないのですか?入らない。ここでは何が取れます。まだ揮発していないですよね。

製造部長:ドライヤーの排ガスをこちらのほうで。

当会:除塵中のチリのなかの重金属はどうやって処理するのか?

製造部長:後ろのほうに電気集塵機。後段にございます。電気集塵機を通してから回収します。

当会:最終的には工程に戻す?溶かす?

製造部長:出てきたダスト類は工程に戻します。

当会:はい。

製造部長:それではバスのほうに移動します。

 現場では間欠的にブザーの吹鳴音が鳴り響いており、相変わらず酷い騒音でした。参加者がホッパーの振動かと理由を聞くと、バグフィルターのホッパーのダンパーの音だということです。

午前10時15分に、再びマイクロバスに乗り、ロータリーキルン工程を後にしました。

 先ほど下ってきた坂に合流する前に、バスの車窓からかつて使用していたスラグ置場が右側に見えました。

当会:質問いいですか?質問。

製造部長:はい。

当会:あの、右手に見えるこの昔のスラグ置場は、もう使っていないということだったが、今回、これ見ると散水していますし、いろいろこの・・・。

司会:すいません、小川さん。これ、今からご説明しますので、ちょっとお待ちいただいてよろしいですか?

当会:はい、じゃあ、丁寧にお願いします。

参加者1:まだ、入っているじゃない?



製造部長;はい、先ほどですね、ロータリーキルンから発生しましたクリンカーですね。こちらのほうはベルトコンベアで、こちらのK砕出荷場に送られます。一応、ここは「中央」K砕出荷場と呼んでおりまして、このあと見学します「東」K砕出荷場を稼働する前に使用していた元のK砕出荷場となります。以前の「東」K砕出荷場ですね、こちらのほうは、広さとコンクリート敷を活かしまして、まあ、ちょっと、新規事業のほうに使用を検討しておりまして、一時的にこの「中央」K砕出荷場。これを使用して、またさらに後で見学いたします第一電解跡地、こちらのほうに、K砕出荷場をさらにまた移設したいと、今のところ検討しております。

当会:ええ!よくわからないな。なにか事業をされるために、今の東側にある、まあこれから見せていただくところが、なにか改築もしくは改装するために、一時的にここを、昔使っていたところのここを再使用しているとこういう認識でよろしいですか?

製造部長:はい。で、更にその、こちらのほうからまた、西のほうに移設すると。

当会:えっ、まあ、その辺は、後でじっくりお聞きしたいと思うんですけどね。これ昔使っていて、ここ一応問題があったわけですよ、例えば、全部コンクリートで地下浸透しないようなかたちになっていないということもあって、だけど、そこまた使っていいんですか?このような形で。こう見ますと、側壁のところは、何かユンボでひっかいたような爪の跡がありますけども、ああいうところから、このスラグは重金属が非常に多く含まれていることはご承知ですよね。

製造部長:ええ。

当会:ここにこれだけまた再度使用して、堆積させて使用しても構わないという十分な措置はとられたんですか?今、これ見て、私、びっくりしたんですけど。

製造部長:・・・。

当会:まあ、すぐ答えられないのであれば、あとでいいですよ。

製造部長:はい。

当会:まずは、スケジュールをこなしてください。

製造部長:わかりました。

参加者4:この水はどうしているんですか?

当会:この水をどうしているのかも含めて、これを排水処理施設に誘導しているのかどうかも分からないですよ。

参加者4:これが、田んぼでも入ったらね、困るね。

 当会が質問したため、一時的に止まっていたバスは再び始動し、急坂を下りて、製錬所構内の一番東にあるK砕出荷場に向かいました。車内では引続き、元のスラグ置場を再使用している現状について意見が飛び交っていました。

当会:だから、こういうところが無頓着なんですよ、昔これ使っていてやばいからというので、あそこにきちんとコンクリートで全部浸透しないように、隔離したかたちで、管理するストックヤードを作る、という話だった。そのためにこのベルトコンベアであそこまで誘導しているんですよ。今日見たらあそこ使っているから、えっと思ったので、操業量が減っている筈なのに、なぜまたあそこを使っているのかというのはやっぱり、すぐ「おかしいな」と思ったんですけどね。あのように、コンクリートで覆われていない側壁などから、重金属を含んだ雨水が地下浸透してしまうわけです。で、地下水を汚染するわけです。もう汚染されていますけど。

 参加者を乗せたマイクロバスはエンジンブレーキを掛けながら坂を下っていきます。午前10時21分に「東」K砕置場に到着しました。

司会:(運転手に)右側におりていただいて、いいです。

運転手:はい。

参加者1:こっちは、きれいになっているじゃない。ねえ。

司会:そうですね。こちらはゼロにしました。(運転手に)このまま中でぐるっと回っていただいて。

参加者1:ここよりあそこのほうが近くていいよね、距離が長すぎるので相当電気量が要るんじゃない。あそこなら安くて済むよね。

参加者2:このあれ、電気設備とか昔のPCBがあって、まだそのまま残っているんじゃないの?

司会:いや、これはもう全部抜いてあって、クリーニングしてあるので、そっちの心配はないです。ただ、中のモノは残っています。

全部きれいになったね、本当に。

司会:(運転手に)はい、ここでいいです。

製造部長:こちらの方が、ですね。「中央」K砕出荷場の前に使用していた「東」K砕出荷場となっています。磁選機とか、そちらの前方に、左、左前方ですね、見えるのが、ございましたが、こちらの磁選機と一部設備を「中央」のK砕出荷場のほうに移設して、使用しております。あと、出荷待ちで置いておきましたK砕のほうにつきましては、整理して今は、えー、見た通りのカラの状態となっております。

司会:はい、以上でお願いします。(運転手に)それでは電解工場のほうへお願いします。

 午前10時23分にマイクロバスは出発し、すぐ近くの電解工場に向かいました。
1分足らずで第3電解工場の前に着きました。参加者はバスを降りて、電解工場前の展示物の前に集まりました。

製造部長:はい、こちらのほうが、第3電解工場です。以前は「新」電解工場として説明しておりましたが、10年経ちますので、いつまでも「新」電解工場というのもなんなので、まあ、「第3」電解というふうに名称を変えております。ここでは、亜鉛の溶解液を電気分解して、金属の亜鉛を採取しております。えー、電解液ですね、こちらのほう、不純物を除去した硫酸亜鉛溶液になるんですけれども、こちらのほうをですね、各電槽、電解槽に供給いたしまして、直流電流を流しまして電気分解をさせることによりまして、こちらの真ん中にあります陰極板、これはアルミニウムでできているんですけれども、こちらの陰極板側に亜鉛が、その右の・・・にあるものですけれども・・・にありますように、亜鉛がアルミ板のほうに電着、析出します。計画された電力量に達しましたら、陰極板に電着した亜鉛カソード板を自動剥離機に搬送して剥離いたしまして、カソード亜鉛。ちょうど一番右に見えます薄い灰色の板状のものなんですけれども、カソード亜鉛として、回収します。電解後の亜鉛濃度の低下した液につきましては、亜鉛尾液として、溶解工場にまた戻しまして原料を溶解する溶液として使用しております。一応、こちらの一番左側ですね。そちらに見えてございますのが陽極板、プラス側ですね。こちらは鉛板になっております。以上が第3電解工場となっております。

当会:すいません。あの陽極板はだんだん消耗すると思うんですけど、どのくらいで替えています?

製造部長:約7年くらい。

当会:そんなですか。メンテナンスはあまり要いらないですね。

製造部長:やはり、表面の付着物がつきますので、それを落としてやらないといけないんです。

当会:では、あまり減耗しないんですか?

製造部長:鉛ですか?

当会:板そのものは?

製造部長:そうですねやはり、析出物とか、物理的に取りますので、そういった時に少しハツリとかしますが。

当会:もっと、この、薄くなってもいい、というか、それは許容値あるわけ?

製造部長:そうですね、やはり鉛なので強度的な問題になります。

当会:鉛はやわらかいですからね。銀を入れたとしてもね。はいわかりました。

製造部長:はい。それでは次の工程に移っていきます。

 結局、昨年までのように電解工場の中に参加者は入れてもらえないまま、バスに戻り、午前10時28分に、溶解工程に向けて出発しました。

参加者1:今日は中に入らないのね。

当会:見てもあまり変わりばえしないから。或いは何か見られると困る事情があるのかもね。すぐにそういうふうに考えてしますね。しかし、それにしても、鳴り物入りで1ヘクタール以上のこのストックヤードをつい数年前に作ったのに、もう使わないというのはいくら減産しているといっても、驚きましたね。

参加者5:新規事業と言っていたね。新規事業をすると言っていたが、いったい何をやるのかね?

当会:じゃあ、また何かそこで、何かまたやばいやつだと困るんだよね。新規事業か。あとできいてみよう、また企業機密だというだろうけど。

 移動のバスの車窓から見ると、銀さいなど、鉱滓置場の建物も撤去してあったのには驚きました。

参加者1:昔は火が出ていたのでこわかったね。ドロドロしたようなのがね。皆作業服が焦げていた。

当会:やはりかなり減産しているから、今、稼働していないようだね。今、溶解炉使っていないね。今ね。

 午前10時31分に、溶解工程の施設の前に到着しました。早速バスから降りて現場視察です。

製造部長:はい、こちらの方がですね、先程の電解工場で生産しましたカソード亜鉛。こちらのほうを溶解して鋳造します鋳造工場になっておリます。えー、亜鉛製品につきましては、100種類を超える品種ですね、多種多様な製品を製造しております。そのうち6割のほうが手前に見えております「調合亜鉛」と呼ばれる製品となっております。調合亜鉛につきましては、高炉メーカーですね、えー、こちらのほうへ納入いたしまして自動車用のボディ、などですね、薄板鋼板メッキ用に使用されております。調合亜鉛には他の金属を添加しない純亜鉛のものや、アルミなどですね、金属を添加する亜鉛合金がありまして、こちらのカソード亜鉛を低周波誘導溶解炉。電気を使用して溶かす炉がありますが、こちらの溶解炉のほうで、500℃まで昇温しまして溶解します。アルミにつきましては、重油バーナー溶解炉で地金のほうを溶解して、手前の中段に見えます調合炉のほうに必要な亜鉛、アルミ、その他金属ですね。こちらのほうの量を調整して、投入しまして、合金を手前の型に流し込んで、生産しております。調合炉につきましては3基ございまして、生産能力としては1日当たり240トン。それ以内になります。調合炉は自動傾倒、手前のほうにこう傾きまして、ユーザー各社指定の金型に流し込みまして、冷却、凝固させます。そのあとにですね、底部から自動押上機というのがございまして、そちらのほうで押して突き出して、製品となっております。じゃあ、続きまして、電気亜鉛のほうの工程のほうに進めて行きますので、ちょっと歩いてで、すいませんが。

 午前10時35分に電気亜鉛の工程のほうに移動しました。1分足らずで電気亜鉛製造工程に着きました。いつものとおり、ここはかなりの騒音です。特に金型から亜鉛のインゴットを抜くための振動音がすごいです。

製造部長:はい、こちらほうが、電気亜鉛を製造しております工程となっております。手前の左奥ですね、こちらの方が電気亜鉛を、聞こえません?はい、えー、左の方が電気亜鉛の工程となっておりまして、こちらのほうで電気亜鉛を製造しております。電気亜鉛は、メッキや伸銅製品に使用している純亜鉛の製造で、調合亜鉛同様、カソード板を低周波誘導溶解炉のほうで、500℃で溶解しまして、1枚当たり20キロのインゴットケースで鋳込んでおります。こちらのほうを製錬するのは・・・こちらのほうですね、鋳造、凝固いたしまして抜き出されましたスラブと呼ばれる製品はロボットにて積み上げて結束されます。こちらのスラブのほうはですね、1枚20キロで、50枚積まれて一山1トンで計測されて出荷します。ちょうど後ろにあります。こちらのスラブのほうですね。これが、50枚重なった1トンのものとなっております。一応冷却はしているんですけれども、熱は冷えないので、それもありますので、表面はかなり熱く触ったら火傷するくらいの温度になっております。はい、以上が鋳造工程となっております。では、引き続き次の工程に行きますので、バスのほうへお願いします。

 午前10時39分、バスに戻り次の工程に出発しました。

参加者2:塊にSHGと書いてあったけど、あれはグレード?

司会:そうです。スペシャルハイグレードで、日本語で最純度と呼ばれているものです。(当会注:SHGは、亜鉛純度99・995%以上となる亜鉛インゴットの品質を表し、これはLME(ロンドン金属取引所:London Metal Exchange)で取引される亜鉛地金の純度を示す用語。国際市場で取引可能な品質を確認するもので、具体的には、純度99.995%以上の亜鉛を指す)

製造部長:自動車用薄板鋼板向けで、多分メッキの層がでかかったり、小さかったりするので、それに合わせて、ああいうでかいやつや小さいのを使ったりしていると思います。プラスチックの場合は使わないが、鉄の防食用に亜鉛が使われます。

司会:(運転手に)もう少し行ったところで右側に寄せていったところで、水色のタンクの前くらいで。もう少し前で大丈夫です。

 午前10時42分排水処理施設前に到着しました。

製造部長:足元に段差がありますので、気を付けて下さい。

参加者6:ここから先、延長放流したあの先、金ケ崎までの流路。そこまでの流路は河床にあるわけですよね。その管理はどうやっているのでしょうか。

当会:何もしていないと思います。この先、市道というか、碓東小学校の裏の、田んぼの間のところ、ちょっと広めの、でもすれ違うのがやっとの道の下に埋設してあるんですが、点検している・・・半世紀絶つけれど、全くないですね。

参加者6:あれば埋設してから50年。もっと?

当会:もっともっと経過していますね。公害で騒がれてからもう半世紀ですから、

製造部長:はい、こちらは、排水処理工程です。製錬工程の雑排水を、集水池になります。集水池に集めておりまして、製錬工程内の、さまざまな水溶液は繰り返して利用しております。そのため、工程外のほうには出ません。ただ、それ以外の雑排水ですね、たとえば床を掃除した洗浄水、道路洗浄した洗浄水、生活排水などの雑排水がこちらの集水池に集められております。集水された排水は、ポンプで揚水されまして、流量を調整して中和槽のほうへ送液されます。中和槽では、苛性ソーダでpHを、アルカリ性ですね、することによりまして、排水中の金属亜鉛が水酸化物として沈殿していきます。次にシックナーと言われる固液分離設備に送りまして、この中和液に凝集剤を添加して沈殿を促進させながら、上澄み液と濃縮スラッジに分離します。濃縮スラッジのほうは自動フィルター濾過機で濾過して、その濾液は再び沈殿池に戻します。濾過滓は、再び亜鉛電解原液で溶解して製錬工程の原液として戻します。シックナーの上澄み液、こちらのほうは、まだ微細な固形分がございますので、それを更に除去するために砂濾過機のほうで濾過しまして、濾液のほうは、また、沈殿池を経由して、pHを調整いたしまして、約8.5前後に中和しています。その水は、延長放流水で、金ケ崎まで導水されて碓氷川のほうに放流されております。逆中和処理につきましては、pHを常時監視しておりまして、pHが異常な場合は、安全ダンパーが作動しまして、再び集水池に回収されます。なお、亜鉛鋳造工程とかで使用しております間接冷却水ですね。そちらの用水につきましては、水量等をチェックしたのち、旧放水水路から柳瀬川のほうに流水されております。はい、こちらの方が排水処理となっております。じゃあ、それでは、次の工程のほうに移りたいと思いますので、バスのほうに、下りましょう。

 マイクロバスに戻る際に、たまたま近くに本社から参加した石井環境安全室長がいたので、声がけをしました。

当会:最近たまに(安中に)来ている?

本社環境安全室長:いやあ、なかなか。

当会:もうコロナも空けたし、ここはメイン工場なのでお願いしますよ。

本社環境安全室長:・・・。

 午前10時50分、排水処理場前をマイクロバスが出発、第1電解工場跡へ向かいました。車中、付近の参加者と会話が弾みました。

当会:第1電解工場を片付けた跡地で、ここで。客土の仮置場にしたらどうかという話もあった。行政が不熱心なのか、会社側がOKしないのか、私はここが客土の仮置場として一番良いと思います。

製造部長:えー。こちらは「西」K砕設置予定場になっております。第1電解工場の跡地になります。キルンからこちらのほうにクリンカーを運ぶためのベルトコンベア。こちらのほうを持ってきました。設置しまして、さらに「中央」K砕出荷場にあります磁選機。こちらのほうですね、設備を移設して、まあ、建屋を建設して、屋内置場として、する計画となっております。はい。では事務所に向かいます。

当会:すいません。いいですか?移動中で。なぜ移設して、それも建屋の中でストックしなければならなくいけないということになったのでしょうか?なぜ鳴り物入りで・・・。・

製造部長:ああすいません、今ちょっと(ほかのかたからの)質問が。ああ、延長放流?

参加者6:あの放水、延長放流、地下何メートルなんでしょうか?

司会:えーとですね。深いところ浅いところあるんですけど、一概には言えないんですけど。深いところで1m半とか、そんなものかな。浅いところでは1mとか、もっと浅いところもあります。50センチくらいのところもあるでしょうね。

参加者6:掃除は?

司会:そのときどきですね。私になってから2回。ただ全部が全部、できるわけではないですね。マンホールのところは全部開けてやります。私になって、12、13年になりますが、4年に1回くらいですかね。

製造部長:はい、すいません。

当会:あのね、だから今、その、なぜわざわざ鳴り物入りで数年前に1ヘクタールのちょいのK砕ヤードを設置されたにも関わらず、今回こちらのもうこれも7、8年前ですかね。第1電解工場跡地の整理したところに移設、また新たに作るという、それも屋内で行うということは、どういう理由でそのようにされたのですか?イニシャルコストもかかると思いますけどね。

製造部長ら:・・・

当会:企業機密?別に、あのう、屋内でやったほうがいいというのは前々から防塵対策でよいというのは分かっていましたけどね。

司会:屋内でやるというのは、今、小川さんおっしゃるとおりなんです。あの、防塵をしっかりやろうというのがひとつ。屋内にするという理由の一つとしては挙げられる。すいません。移設の件に関しては、ちょっとまだ申し上げられる段階ではないので、ちょっと新しいことを考えての、そういうところまでで、すいません。今日は勘弁していただきたいと思います。

当会:じゃあ、社内で検討、予算とか・・・。

司会:はい、まだ検討中です。確定はしていません。

当会:そうですか、でも(実施は)まちがいないですよね、時期的なところはともかく、答え辛そうだな。

 午前10時55分、事務棟に戻りマイクロバスから下車しました。

当会;(運転手に)運転おつかれ様でした。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・後編に続く】
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