■東京ガスが法律でガス供給事業者として義務付けられているガスの付臭を怠っていた問題で、当会は平成25年9月23日付けで東京ガス本社に公開質問状を提出しました。ところが、東京ガスは期限の9月27日までに回答をよこさず、10月4日付けで同日午後5時過ぎにFAXで回答を送りつけてきました。
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OCT.04.2013 17:01 027 323 9662 トウキョウガス グンマシシャ ソワムG #0472 P.001/003
平成25年10月4日
FAX送信のご案内
いつも大変お世話になっております。下記のとおり送付いたします。
送付先 小 川 賢 様
FAX番号 027-381-0364
件名 「貴公開質問状に対する弊社回答」のご送付
送付枚数(送付表除く)
A3 枚 備考
B4 枚
A4 2枚
B5 枚
合計 2枚
発信元 東京ガス株式会社
群馬支社 総務部
〒370-0045
群馬県高崎市東町134-6
電 話 027-322-2523(代表)
FAX O27-323-9662
平成25年10月4日
小川 賢 様
東京ガス株式会社
群 馬 支 社
平成25年9月23日付貴公開質問状に対する弊社回答
拝復 中秋の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、平成25年9月23日付貴公開質問状について、弊社の見解を下記のとおり回答申し上げます。 敬具
記
<貴公開質問状1・2・4・5・6・7・8・9・10・11・23こついて>
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。
【参考】
付臭措置については、「ガス工作物の技術上の基準に定める省令」(以下、技省令と略称)第二十二条に、以下のとおり定められています,
(一部抜粋)ガスの使用者及びガスを供給する事業を営む者に供給されるガス(ガスを供給する事業を営む者に供給されるものにあっては、低圧より供給されるものに限る)は、容易に臭気によるガスの感知ができるように、付臭されていなければならない。
<貴公開質問状3について>
ターシャリーブチルメルカプタンとシクロヘキセンを混合したものです、技省今に基づき、添加しています。
<貴公開質問状12・13・14・15について>
異常を検知した場合、アラームを発報する仕組みとなっています。なお、発災時の対応マニュアルは事前に作成してあり、マニュアルを確認しつつ、一連の復旧作業を実施いたしました。
<貴公開質問状16・17・18について>
緊急時は、各時点においてその状況に応じた広報活動を行うこととし.ています。この度は、緊急かつ迅速な作業が必要だったため、周辺住民の皆さまに十分な事前説明ができなかったことをお詫びいたします。
<貴公開質問状19について>
地元との災害防止協定については、地元行政との協議を通じて検討するものと考えています。
<貴公開質問状20・21・22について>
9月19日21時の時点で、供給エリア内の広い範囲の付臭濃度の確認を行ったものです。なお、未付臭ガス送出の間は、上記技省令に適合しない状況が生ずるため、経済産業省に自主的に報告しました。また、付臭したガス供給への復旧を日的に、自主的に設置した非常事態災害対策本部(関係部門で構成)は、9月19日21時に、付臭状況の観測の結果を踏まえて「復旧」と判断し、本部体制から、群馬支社長をトップとする体制に移行にました。
連絡先 総務部
電話 027-322-2523
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■なぜ東京ガスはいつも当会の公開質問状に対して、それぞれの質問項目ごとに回答せず、十把一絡げで回答してくるのでしょうか。同社の上から目線、住民軽視の体質を象徴しているかのようです。
上記の回答では質問との関連性が分かりずらいので、あらためて、当会の公開質問状ニ沿って、東京ガスの回答を当てはめてみました。
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2013年9月23日
〒105-8527東京都港区海岸1-5-20
東京ガス株式会社
代表取締役社長執行役員 岡本毅 様
(写し)〒370-0045高崎市東町134-6東京ガス群馬ビル
東京ガス株式会社 群馬支社長 殿
〒379-0114安中市野殿980
小川 賢
FAX:027-381-0364
E-mail:ogawakenpg@aol.com
公 開 質 問 状
貴殿並びに貴社におかれましては、平素より県内のエネルギーの安心・安全・安定な供給に尽力されていることと存じます。
ところが、平成25年9月19日付の貴社ホームページによれば、ガスの安全な使用のために義務付けられている付臭装置が1日間にわたり作動せず、無臭ガスが供給されていたことが判明しました。また、同9月19日の夜に、地元北野殿地区にある貴社の放散塔付きのバルブステーション施設で、大掛かりな工事が実施されていました。
これらのことについて、次の質問がありますので、誠意ある回答をお願い申し上げます。
なお、本質問状及び貴回答は、ひろく公表することを前提としていますので、あらかじめご了承ください。つきましては、平成25年9月27日(金)当方必着にて、書面又はFAXもしくはE-mailにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
質問1:貴社のホームページでは、現時点で、付臭装置の不作動の原因については調査中との事ですが、調査結果はいつごろどのような形で、公表する方針ですか。
【東京ガスの回答1】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。
質問2:今回、付臭義務が果たせない原因となった作動トラブルを起こした付臭装置が設置されていた施設の所在地はどこですか。
【東京ガスの回答2】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。
質問3:付臭に使用されている物質の名称とそれらの構成割合、また1ノルマル立方メートルあたりの添加量を教えてください。
【東京ガスの回答3】
ターシャリーブチルメルカプタンとシクロヘキセンを混合したものです、技省今に基づき、添加しています。
質問4:北野殿地区にあるバルブステーションで9月19日の夜から翌日未明にかけて実施された作業目的、作業内容、作業人数、投入機材内訳、作業結果、作業の安全対策措置など、当該作業に関する詳しい情報を教えてください。
【東京ガスの回答4】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。
質問5:当該作業が高圧導管内に滞留していた高圧ガスの除去であった場合、その必要性を判断するに至った経緯と理由を教えてください。
【東京ガスの回答5】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。 ←当会注:東京ガスは当会の質問に答えていません。
質問6:その場合、高圧導管内からどのように高圧ガスを除去したのか、質問4にも関連しますが、その除去方法を詳しく教えてください。
【東京ガスの回答6】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。 ←当会注:東京ガスは、」「導管中の未付臭ガスを、配管と脱臭装置を接続し、放散塔から放出した」と言っていますが、具体的な方法が分かりません。図解でも示せるはずです。
質問7:除去した高圧ガスのボリュームはノルマル表記で何㎥でしたか。
【東京ガスの回答7】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。 ←当会注:東京ガスは当会の質問を完全に無視しています。
質問8:除去した高圧ガスは、フレアとして燃焼させたのですか。それとも生ガスのままでしたか。
【東京ガスの回答8】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。
質問9:除去するガスは、フレアとして燃焼させた場合と、生ガス状態で排出したときの環境負荷の程度と差異について、地球温暖化効果の観点も含めて教えてください。
【東京ガスの回答9】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。 ←当会注:東京ガスは当会の質問にまったく答えていません。環境重視の社是はいったいどこに?
質問10:磯部のステーションで付臭装置を使って付臭作業を行っていた場合には、高圧の状態でガスに付臭していたことになります。ガスの使用者がガスを使う場合には低圧で使用されることから、高崎市下小塙町のガバナステーションで減圧した段階で付臭するほうが、すなわちガスの使用者に近い段階で付臭するほうが合理的と考えますが、貴社がそうしない理由について教えてください。
【東京ガスの回答10】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。 ←当会注:東京ガスは当会の質問を完全に無視しています。
質問11:ガスの安全な使用のために付臭が義務付けられていることを示す法令や規則等がありますか。あれば、どのようなものか、またどういう内容なのか教えてください。なお、付臭義務を怠った場合の罰則等はありますか。
【東京ガスの回答1】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。
【参考】
付臭措置については、「ガス工作物の技術上の基準に定める省令」(以下、技省令と略称)第二十二条に、以下のとおり定められています,
(一部抜粋)ガスの使用者及びガスを供給する事業を営む者に供給されるガス(ガスを供給する事業を営む者に供給されるものにあっては、低圧より供給されるものに限る)は、容易に臭気によるガスの感知ができるように、付臭されていなければならない。 ←当会注:どうやら罰則はないようだ。
質問12:付臭装置の作動が停止した場合、当該装置にはアラームなど異常を検知する機能はなかったのでしょうか。無い場合は、なぜそうした機能をつけなかったのか、その理由について教えてください。
【東京ガスの回答12】
異常を検知した場合、アラームを発報する仕組みとなっています。なお、発災時の対応マニュアルは事前に作成してあり、マニュアルを確認しつつ、一連の復旧作業を実施いたしました。 ←当会注:付臭装置作動停止の場合のアラーム機能の有無を聞いているのに、東京ガスは「異常検知の場合、アラームを発報する仕組みとなっている」としか答えない。何かよほどの答えられない訳があるらしい。
質問13:マスコミの報道によれば、臭いの無いガスが供給されたのは貴社では初めての事態だということですが、今回のトラブルはあらかじめ想定されていましたか。
【東京ガスの回答13】
異常を検知した場合、アラームを発報する仕組みとなっています。なお、発災時の対応マニュアルは事前に作成してあり、マニュアルを確認しつつ、一連の復旧作業を実施いたしました。 ←当会注:東京ガスは当会の質問をわざと無視した。
質問14:可燃性のガスの取り扱いについては安全第一が社是だと思われますが、臭いの無いガスが供給された場合の対処マニュアルは、事前に作成してあったのしょうか。
【東京ガスの回答14】
異常を検知した場合、アラームを発報する仕組みとなっています。なお、発災時の対応マニュアルは事前に作成してあり、マニュアルを確認しつつ、一連の復旧作業を実施いたしました。 ←当会注:未付臭の場合について質問したのに、東京ガスはわざと回答をはぐらかした。
質問15:今回の北野殿のバルブステーションで深夜にかけて行われた一連の作業は、そうした対処マニュアルに沿って実施されたものでしょうか。
【東京ガスの回答12】
異常を検知した場合、アラームを発報する仕組みとなっています。なお、発災時の対応マニュアルは事前に作成してあり、マニュアルを確認しつつ、一連の復旧作業を実施いたしました。
質問16:今回の北野殿のバルブステーションで深夜にかけて行われた一連の作業では、事前、事後、作業中のいずれの期間においても、地元住民への広報活動による周知徹底が行われた形跡がありません。実際にはどうだったのでしょうか。
【東京ガスの回答16】
緊急時は、各時点においてその状況に応じた広報活動を行うこととし.ています。この度は、緊急かつ迅速な作業が必要だったため、周辺住民の皆さまに十分な事前説明ができなかったことをお詫びいたします。 ←当会注:都市部のガス利用者には未付臭ガスの注意喚起の広報活動をしているのに、ガス放散塔周辺住民はツンボ桟敷ということらしい。しかも緊急かつ迅速な作業が必要だと釈明しており、こういう場合は免責になるらしい。
質問17:対処マニュアルの類がある場合、地元住民等ステークホルダーに対する広報等による周知徹底義務に関する記載がありますか。
【東京ガスの回答17】
緊急時は、各時点においてその状況に応じた広報活動を行うこととし.ています。この度は、緊急かつ迅速な作業が必要だったため、周辺住民の皆さまに十分な事前説明ができなかったことをお詫びいたします。 ←当会注:東京ガスは当会の質問を故意に無視した。これは対処マニュアルが不完全か未作成か、あるいは作成していても無視していることを示している。
質問18:それとも、当初から地元住民等ステークホルダーに対する広報等活動による周知徹底は想定していなかったのでしょうか。
【東京ガスの回答18】
緊急時は、各時点においてその状況に応じた広報活動を行うこととし.ています。この度は、緊急かつ迅速な作業が必要だったため、周辺住民の皆さまに十分な事前説明ができなかったことをお詫びいたします。 ←当会注:つまり当会の指摘どおり、東京ガスは高圧ガス導管敷設沿線住民のことは眼中にないことがわかる。
質問19:私は、貴社による高圧導管敷設計画が地元で伝えられた当時、こうした事故やトラブル時に地元住民に対する説明責任を明記した災害防止協定の締結を、貴社と地元との間で締結されるべきだと提案していましたが、貴社には全く取り合っていただけませんでした。今回のトラブルを踏まえて、地元との災害防止協定の締結について、再考するつもりはありますか。再考するつもりが無い場合、その理由についてお聞かせ願います。
【東京ガスの回答19】
地元との災害防止協定については、地元行政との協議を通じて検討するものと考えています。 ←当会注:高圧ガス導管敷設に先立ち、東京ガスは岡田義弘安中市長と密約を交わし、地元岩野谷地区の代表区長だった赤見秀夫に「必要な手続きは全部済んでるから問題ない」と岡田市長を使って誘導し、高圧ガス導管敷設地域に住む地元区長には一言も説明せず、高圧ガス導管から1キロ近くも離れたところに住む代表区長の合意書を取り付けたとして強引に導管敷設工事を強行した。だから、「地元行政との協議」という言い方をする。親方日の丸という点で東電と同じ体質であることが伺える。
質問20:貴社の9月19日付ホームページに「21:00 臭いの付いたガスへの復旧」とありますが、この意味をわかり易く教えてください。即ち、臭いの付いたガスが末端の使用者まで届けられるようになった時点を指しているのか、それとも、付臭装置の再稼動により臭いの付いたガスの送出がスタートした時点を指しているのか、あるいはその他のどんな事象をさしているのか、など、どのような意味でこのように発表したのでしょうか。
【東京ガスの回答20】
9月19日21時の時点で、供給エリア内の広い範囲の付臭濃度の確認を行ったものです。なお、未付臭ガス送出の間は、上記技省令に適合しない状況が生ずるため、経済産業省に自主的に報告しました。また、付臭したガス供給への復旧を日的に、自主的に設置した非常事態災害対策本部(関係部門で構成)は、9月19日21時に、付臭状況の観測の結果を踏まえて「復旧」と判断し、本部体制から、群馬支社長をトップとする体制に移行にました。 ←当会注:東京ガスの回答によれば、規定濃度の付臭ガスが末端の利用者まで行き届いた9月19日21時の時点を復旧と指しているようです。であれば、なぜ北野殿のバルブステーションの放散塔から生ガスを大気中に放出させたのか。
質問21:同様に「13:45 東京ガス本社ビルに『群馬支社未付臭ガス対応非常災害対策本部』を設置」「14:20 経済産業省に第一報を報告」とありますが、非常災害対策本部の設置や経済産業省への報告は、法令・規則等で義務付けられているのでしょうか。もしそうであれば、どのような法令・規則等なのか教えてください。
【東京ガスの回答21】
9月19日21時の時点で、供給エリア内の広い範囲の付臭濃度の確認を行ったものです。なお、未付臭ガス送出の間は、上記技省令に適合しない状況が生ずるため、経済産業省に自主的に報告しました。また、付臭したガス供給への復旧を日的に、自主的に設置した非常事態災害対策本部(関係部門で構成)は、9月19日21時に、付臭状況の観測の結果を踏まえて「復旧」と判断し、本部体制から、群馬支社長をトップとする体制に移行にました。
質問22:群馬支社未付臭ガス対応非常災害対策本部とはどのような役割を義務付けられ、どのようなメンバーで構成されているものなのか教えてください。また、この対策本部の設置の解除が発表された日時はいつでしたでしょうか。
【東京ガスの回答22】
9月19日21時の時点で、供給エリア内の広い範囲の付臭濃度の確認を行ったものです。なお、未付臭ガス送出の間は、上記技省令に適合しない状況が生ずるため、経済産業省に自主的に報告しました。また、付臭したガス供給への復旧を日的に、自主的に設置した非常事態災害対策本部(関係部門で構成)は、9月19日21時に、付臭状況の観測の結果を踏まえて「復旧」と判断し、本部体制から、群馬支社長をトップとする体制に移行にました。 ←当会注:東京ガスは当会がお願いした具体的なメンバー構成について教える気持ちがないらしい。
質問23:今回のトラブルを踏まえて、貴社ではどのような再発防止策を講じましたか。あるいは講じる予定ですか。
【東京ガスの回答23】
付臭設備が停止した原因は現在調査中です。判明次第、再発防止策と合わせて公表することを予定しています。
作業としては、ガス導管中の未不臭のガスを、安中バルブステーションの放散塔から、燃焼させることなく放出(配管と脱臭装置を接続し、放散塔を通じて上空へ放出)しました。作業員は7名、機材としては脱臭装置、ラフタークレーン、ユニック車等を使用しております。作業にあたっては、通常のガス工事と同様の安全対策を講じております。
なお、付臭設備の設置場所は、効率性を踏まえ、適切な場所を選定しており、具体的な場所に関しては、保安上重要な設備であるため、公表できません。 ←当会注:東京ガスは当会の質問に答えようとしない。原因調査中だということはまだ再発防止策まで至っていないということになる。
以 上
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■このように、10月4日の時点で東京ガスは、原因調査中を理由に当会の質問のうちの半分はまったく答えませんでした。
ところが、それから5日後の10月9日に東京ガスが突然「未付臭ガスを供給したのは、作業員がガスに臭いを付ける装置の作動を確認しなかったことが原因だった」と発表したのです。
■平成25年10月10日のマスコミ各紙は次のように報じています。
**********上毛新聞2013年10月10日社会面
東京ガス無臭ガス供給 装置の確認怠る 作業員、停止気付かず
東京ガスが先月、臭いをつけていないガスを県内8万2千軒に供給した問題で、同社は9日、作業員がガスに臭いを付ける装置の作動を確認しなかったことが原因だったと発表した。無臭のガスが送られていることを知らせるアラームは切られていた。同社が無臭のガスを一般家庭に供給したのは初めて。経済産業省ガス安全室も、「このような事案は全国でも聞いたことがない」としている。
同社によると、磯部ブロックバルブステーション(安中市磯部)で先月18日に仮説の配管を使う訓練をした際、ガスに臭いを付けるポンプが自動停止したのに気付かず、翌19日まで約24時間にわたって無臭のガスを供給し続けた。
無臭のガスが送られていることを知らせるアラームも、2010年に同ステーションが稼動した直後から、最長で3年間にわたって設定がオフになっていた可能性がある。
消費者がガス漏れに気付くよう、ガス事業法は事業者がガスに臭いを付けて供給することを定めている。影響があったのは前橋、高崎、渋川3市の一部の約9万2千軒で、供給量は約60万立方メートル。各市は防災メールなどを通じ、喚起をした上でガスを使うように市民に呼び掛けるなどの対応に追われた。健康被害や事故は報告されていないという。
県庁で記者会見した同社の皆川量一群馬支社長は「お客さまや関係者にご迷惑とご心配をおかけし、深くおわびします」と謝罪。社員教育の徹底やアラーム設定のプログラムの改善などの再発防止策を示した。
**********東京新聞2013年10月10日朝刊群馬版
無臭ガス、供給原因は社内ミス 東京ガス発表
東京ガスは九日、九月下旬に前橋、高崎、渋川三市の一部で、ガス漏れたい策のためにつけているにおいが消えたトラブルについて、原因は社内的なミスだったと発表した。
同社によると、トラブルは九月十八日正午前から丸一日、安中市のガス中継施設からガスが無臭のまま供給され、三市中心部の約八万二千軒に届いた。
同社によると、当時、中継施設でガスの配管を検査中で、社員がバルブを一時的に閉じた際、においを付けるポンプが連動して自動停止。しかし、自動停止する仕組みは同社のマニュアルにはなく、社員も知らず、検査後にポンプの稼動を確認しなかったという。無臭ガスの供給を知らせる警報装置もオフだったが、原因は不明。
同社は経済産業省に報告後、県庁で記者会見し、群馬支社の皆川量一支社長は「お客さまにご心配をかけ、深くおわびします」と陳謝した。(菅原洋)
**********読売新聞2013年10月10日群馬版
無臭ガス供給 付臭ポンプ停止
東京ガスが9月、前橋、渋川、高崎市の一部に一時的に無臭のガスを供給した事故は、同社が配管検査訓練のため電動式の開閉バルブでガスを止めた際、臭いを付けたポンプも連動して停止したのが原因だったことがわかった。
同社が9日、県庁で記者会見で明らかにした。一連の装置を運営する同社群馬支社(高崎市)の社員で、開閉バルブとポンプが連動していることを誰も知らず、社内の引継ぎが徹底されていなかったという。
同社によると、安中市の中継施設で9月18日午前11時47分、同月末に予定されていた配管検査の訓練のため開閉バルブを止めた際、同時に付臭ポンプが停止し、無臭ガスが仮設配管から供給され続けた。翌19日午前11時30分頃、毎日の定期点検でポンプの停止が見つかるまで、推定60万立方メートルの無臭ガスが3市の約8万2000件に供給された。
同社群馬支社の皆川量一支社長は記者会見で、「お客様や関係者にご迷惑、ご心配をおかけしました。深くおわび申し上げます」と謝罪した。
**********朝日新聞2013年10月10日群馬版
■ガス無臭の原因発表
東京ガスは9日、9月18~19日にガス漏れを知らせる臭いをつけず都市ガスを送ったことについて、同18日午前11時45分ごろ、社員が配管検査の準備で導管を閉めた際、臭いをつける装置が連動して停止することを知らず、停止状態でガスを送り続けたことが原因と発表した。翌19日午前11時半ごろ、定期点検で社員が気づいて再起動した。警報装置も止まっていたという。
高崎市や前橋、渋川で約8万2千件の契約先に無臭ガスを送った可能性があるが、健康被害などの報告はないという。
**********毎日新聞2013年10月10日群馬版
付臭ポンプ停止気付かず 東京ガス ガス臭い付け忘れ
東京ガスが9月、臭いを付けない都市ガスを前橋、高崎市など約8万2000件に約24時間にわたり供給した問題で、同社の皆川量一・群馬支社らが9日、前橋市内で調査結果を発表した。ガス送出の電動バルブの仕組みを知っている社員が支社内にいなかったのが主な原因。バルブを閉めると、自動的に臭いを付ける装置も停止しアラーム機能も切られていたという。
同社によると、9月18日午前11時45分ごろ、安中市のガス供給の中継施設で、社員が設備の配管検査を行った際、ガスを送出するバルブを一時的に閉めた。
その際、付臭ポンプも停止したことに気づかず検査後も放置。同19日午前11時半に、定期点検でポンプの停止が発覚したという。
電動バルブの仕組みを知っている社員が支社内に一人もいなかったうえ、配管検査のマニュアルでも触れられていなかった。同設備でバルブのみを一時的に閉めたのは初めてだったという。
また、ガスの未付臭を知らせるアラーム機能が少なくとも約3ヶ月間オフになっていたことも判明。同社によると、約3年前に調節して以来、オフのままだった可能性もあるという。
同社は今後、バルブとポンプの仕組みを周知することや、ポンプとアラームの稼動状況の確認を徹底するなどし再発防止に努めるとしている。【塩田彩】
**********産経新聞2013年10月10日群馬版
無臭ガス供給 原因は人的ミス
都市ガス特有のにおいを付ける装置(付臭ポンプ)が停止し、東京ガスが県内約8万2千世帯に無臭ガスを供給していた問題で、同社は9日、装置のシステムを社員が把握していなかったことが原因とする調査結果を公表した。
東京ガスによると、先月18日、群馬支社のガス中継施設(安中市)で、配管検査訓練を実施するため、ガス管のバルブを閉止。付臭ポンプはこのバルブと連動しており、同時にポンプも停止した。しかし、群馬支社員は誰もこの連動システムを把握しておらず、訓練終了後も付臭ポンプは停止状態となっていた。
県庁で会見した東京ガス群馬支社の皆川量一支社長は「今後はお客さまが安心してガスを使えるように努める」と謝罪。連動システムを社員に徹底周知するなどの再発防止策を掲げた。
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■ガスパッチョ東京ガスが、当会の公開質問状に対しては上から目線で回答していましたが、わずか4日で、低姿勢で記者会見を行ったのはどうした風の吹き回しなのでしょうか。
おそらく経済産業省あたりから何らかの指導があったため、原因についてしぶしぶ公表せざるを得なくなった事情があるのでは、と推察されます。
となると、もしかしたら当会が9月25日付で茂木経済産業大臣宛に提出していた苦情の申立を、同省の商務流通保安グループ保安課ガス安全室(直通電話:03-3501-4032)あたりが目にしたのかもしれません。しかし、当会の苦情の申立は、放散塔から未付臭ガスを大量に空中に拡散したにもかかわらず、近隣住民らには一切何の説明もなかったことに対する是正措置を求めるのが目的でしたので、未付臭ガスを送っていた事に関する謝罪の記者会見とは趣旨がことなります。
東京ガスは、地震など緊急事態に遭遇した際に、安全にガスを空中に放散するために放散塔を設置したと地元住民らに説明してきましたが、今回の人的ミスが原因でなぜ放散塔を使用して生ガスを空中に放出する必要があったのか、きちんと説明していません。
やはり、直接東京ガスの責任者から説明を聞く必要があるようです。
【ひらく会情報部:東京ガス未付臭ガス放散事件調査班】