単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

フォワード

2019-10-19 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

学生の頃来日した「赤い悪魔」の桁違いの強さが、今もトラウマとなって残っている。

トーナメント初戦では、40年来のリベンジ、ウェールズとの対戦が観たかった。

勝ち負けよりも、今の代表チームのラグビーが、いつか観られなくなることが寂しい。

 


 

日本中、ビックリ!するほどのラグビー熱ですが、我が家は至ってクール。

奥サン、スポーツ全般、ビックリするほど無関心。大相撲の遠藤関は、大好きだけど。

チャンネル権を彼女に明け渡し、ボクは三代目の帳場で、「のどごし生」と一緒に観ている。

 


 

ひとつのことをみんなでやり遂げた時の達成感。

今朝のTVで、仕事の喜びについて誰かがそう言った。ボクの仕事場では体験できなかった。

地味だったけど、フォワードでよかったと思う。バックスとはちょっと違う仲間意識。

いい歳した男同士が、抱き合いくっ付き合う。血が滲むほど顔をこすり合う。普通はないよ。

 


 

前後して、盛岡から同窓会とクラス会の案内状が届いた。どうしよう。

クラス会は12年振りと書いてあった。ボクは一度も参加したことがない。

学生時代のヌマザキの顔がおぼろげに浮かんできた。みんなと会って何を話す・・・?

 


 

ゴール前のモールに右ウィングの松嶋が参加するのを観た時、不覚にも・・・

おこがましくも、あのモールの中にボクもいた。

ボクの時代を思い出しながら、祭りのあとを覚悟しながら、明日もひとりで観ようか。


2019夏 仲間たち(3/3)干拓地

2019-08-26 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

集合9時にあわせ、早朝3時、暗いうちの出発なんて、今は考えられないし。

大曲に前泊して、当日、田沢湖辺りで拾ってもらおうとヤスに話してみたら・・・

 


 

「うち泊まる?」のありがたい返信メール。いつも、悪いなあ・・・。

彼の帰宅時間に合わせ、電車から降り立った。鉄路で訪ねるのは初めてだなあ。

 


 

午後からの登山なんて論外とオサム。おかげで楽しい時間が生まれた。

やす子さんのおもてなしは、いつもながら、ボク如きに・・と恐縮するほど暖かい。

ヤスは本当に幸せもんだと思うよ。

 


 

早朝から迷惑かけちゃいけないと、家人が起きたところを見計らったつもりだったけど・・。

「いつもの犬との散歩の時間なんで・・・。ちょっと、散歩してきます。」

時間ですか? 今、4時45分かな。

 


  

JR奥羽本線を越えれば、八郎潟の大干拓地帯が広がる。

田園風景は庄内に住むボクには日常ですが、ここには、広大さに隠れた重い歴史がある。

 


 

72年11月発行とあるから、農業土木学生になって間もない頃かなあ。

ケツの青い、聞きかじりの書生論を恥ずかしげもなくほざいていた頃だなあ。

ブログ投稿を機に、読了以来、初めてペラペラめくっていたら、虻川・・・?!!

 


 

その瞬間、朝の散歩で渡った踏切の「虻川」の文字がひらめいた。

「この辺りは、立派な家が多いね。」というと、「昔、旦那衆が多かったんだよ。」

 


 

物心ついたころには、もう、工事が始まっていて、完全な湖の姿を観たことがないという。

たられば言ってもしょうがない。象潟や 雨に西施が ねぶの花 も、そう。

でも、象潟は天変地異だけど、八郎潟は・・。得たものと失ったものを天秤にかけたら・・・

 


 

姫神山目指し出発するボク等に、「忘れ物は・・」と、やす子さんが念押ししてくれたのに・・

山用リュックに入れた新調したばかりの雨具をリュックごと忘れたことに、現地で気付く。

チェックアウト後、ホテルに携帯を置き忘れているのを紫波のグランドで知らされたり・・・

 


 

気が緩んでいるんじゃない? 呆れ顔を通り越した、ヤスの呆れ顔。

ヤスに便乗している時に限ってだね。気の緩みかあ、やっぱり。認知症じゃあ、ねーよ。

リベンジに、今秋、栗駒~須川のお散歩は、どう? 現役の応援を兼ねてもいいし。

栗駒だったら、キクちゃんも参加しやすいし、ヤスだって、このままじゃあ、終われないだろ。


2019夏 仲間たち(2/3)朝のコーヒー

2019-08-25 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

ジュンちゃんとこで、本格的な盛り合わせを注文した記憶がない。

六十路半ばを過ぎても、ジュンちゃんの前では、上田会館をうろうろする貧乏学生なのだ。

 


 

このために登ったといっても、半分以上は当っている。

太ももの力が抜けると言ってリタイヤしたヤスも、かいな力は十分。

 


 

紅一点のキクちゃんを気遣って、オサムが嫁さんを連れてきてくれた。

店のカウンター席には、小さな子供を連れた若いファミリーが何組かいたし・・・

いつもと違う雰囲気も、またいいね。

 


 

気遣いのオサムだな。さすが、本日のリーダー。

いっそ、カツと交代して、会長になればいいのに。

 


 

メンツが違っていても、締めはいつもの「食道園」なんだあ。

冷麺は確かに別腹だ。

手ブレ具合そのままに、今回もボクは千鳥足だったらしい。

 


 

それでも、翌朝の体内時計は、きちんと機能した。

毎朝のお役目、チビとの散歩時間には、きっかり目が覚めた。

 


 

5時頃、宿を出て、近くのコンビニでコーヒー飲んで、不来方城址へ。

巨大な石垣群を目の前にすると、何とも言えない気を感じ、心が鎮まる。

 


 

二の丸跡からの旧ロイヤルホテルは、高校の卒業アルバムに映りこんでる。

二年の時の修学旅行のスナップ。記憶は全くないけど縁があったんですね、この街とは。

 


 

ガンジョ。

ボクが所属していた講座の事務職員の女性がここの出身だったなあ・・。

高松マンションで暮らしたボクには、ガンジョよりクボコウにより親近感がある。

なんのこっちゃ。

 


 

そのチームの選手であるための要件がラグビーらしく選手ファーストで、そこがいい。

観客席にいることが出来れば、心から楽しむだろうし、釜石も一生に一度のお祭りだ。

オサムは二枚確保したって言ってたっけ。

 


 

すっかり夜の飲食店街になってしまった「大通り商店街」に、ボクの時代の看板が掲げてある。

高校時代の後半あたりから見えづらくはなっていたけど、初めてのメガネはここだった。

盛岡を離れる直前だったかなあ。間違いなく、「大通り商店街メガネの松田」

 


 

この店も昔からここだったなあ。ここを通る時は、どうしても思い出す。そして、苦笑い。

学ラン、整列、OB、そして、押忍!が、キーワード。

今だったらどうなるだろう・・。迎えられるOBの中には、嫌だった人もいたとおもうけど。

ボク等の年代までかなあ。ヤスやオサムは、やったかい。いや、やらされたかい?

 


 

早朝の6時前、初めて見たのは川徳デパートの街区だったので、店回りの清掃作業かと・・

映画館通り、大通り交差点、結構、広範囲で、引き回す用具も摩訶不思議なもの。

じーっと観察していたら、やっと謎が解け、おおいに感心した。

 


 

作業中のおじさんに訊いたら、市からの委託だといっていたけど。

「街路の植栽は、街路樹と植栽桝」という固定概念が崩れた朝だった。

この高さに華やいだ色があっていい。文句も苦情もないだろうし、合理的だよ。

 


 

朝の散歩を終え、部屋に戻ったところで、キクちゃんからコーヒーのお誘い。

ラウンジっぽいところを探したけれど、結局、7時半の開店を待って「スタバ」

ブレンディ愛好家のボク、スタバは未体験ゾーン。キクちゃんについて行く。

 


 

注文の品を告げて、ボクは席で待つ。

薄緑のワンピースの裾を翻し、イキった若い女性が入ってきて、奥の席に座った。

やおらノートとペンを出して・・・なんだ、見え見えの計算ずくじゃん・・あざとい。

ボク等はこの女を「スタバの女」と呼んだ。

 


 

軽く朝食も済ませ、九時過ぎに「また、遊びましょう!」といって、キクちゃんと別れた。

ボクは、懲りもせずいつものドタバタ騒ぎをやらかしながら、ヤスを誘って紫波の運動場へ。

山内先生、ダルさんらの諸先輩、GM、T君等に挨拶して、帰路についた。

T君が「出ませんか?足んないんですよ。」と言った時、外交辞令でも・・、やりたかった。

そんな気持ちをヤスに口説きながら、男鹿・八郎潟を目指して、帰ったとさ。


2019夏 仲間たち(1/3)姫神山

2019-08-24 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

三年越しに叶った。

滝沢インター近くのコンビニに全員集合し、渋民の啄木記念館の駐車場に車を止めた。

ここからは、オサムの車に便乗して一本杉園地キャンプ場に向かう。

 


 

ヤスとオサムとボクの三人かなあ・・と思ってたところに、キクちゃんも加わった。

ヤスは、キクちゃんが来ることを、昨日、ボクが口にするまで知らなかった。

マジか。この連絡網の不徹底さ、妙に可笑しい。

 


 

管理棟に置いてある入山者名簿に四人の名前を書いた。

一丁前の登山愛好家になったような気分。

 


 

9時45分スタート。

それなりの覚悟はそれぞれにしているけど、心配するこたーないって。

おれら、最強のラガーマンだぜ。

 


 

出発してまもなく、明るい草原のずーっと遠くに姫神山の頂が見えた。

マジ、あそこまで行くのかあ・・・

 


 

ヤスー! ちょっと速くねー。

これじゃあ、キクちゃん、もたないよ。

 


 

快晴とまではいかないけど、木漏れ日が差すコンディションに気分も高揚する。

台風の影響を最後まで心配していた。文字通り、千歳一隅の好機に恵まれた。

 


 

「二百年ぐらいは経ってんじゃない」と、うん蓄を垂れるオサム。

そう、山は全くのド素人のボク等三人にとって、オサムが頼り。

今回のリーダーは、オサムさん。

 


 

登り始めて20分ほどで、膝に手を当てるヤス。

筋肉が慣れるまでのこのぐらいの時間が一番きついんだよ。

ヤスを除く三人が、うん蓄を垂れる。

 


 

大丈夫ー?! ちょっと、ヤバそう。

力が入らないようなことを言っていた。

 


 

オサムが今日のために買って来た「岩手県の山」を開きながら、この先をガイドしてくれた。

「いまここで、ここから何分で五合目、あともうじきだからあー。頑張ってヤッさん!」

さすが、リーダー。

 


 

これも山登りの鉄則なんだって。

「今の限界が解るって、立派だよ」って、キクちゃんがヤスを褒めた。

一人で下りるヤスが少し心配になったけど、冷静なヤスのこと。大丈夫・・・・

 


 

登り始めて35分。五合目にたどり着いた。

下りてきたおばさんグループに遭遇。カメラを渡し撮ってもらった。

夏休み最後の週末。人も多かったけど、子供の少なさが意外だった。

 


 

ボクは、格好から入るってこたあ、しないんだ。

にやけているのは、「姫神のひと」と言葉を交わしたからじゃないぜ。

いいなあ、素敵なひとだったなあ・・って繰り返すボクに、「おまえ、バカかあ」はねえだろ。

 


 

元気、もりもり。

終始、不安気だったけど、ここまでくれば大丈夫だよ。

正直、ボクは心配していなかったよ。キクちゃん、筋肉も関節もしなやかだもの。

 


 

オサム、何故、背を向ける。

ここは手を差し出すところだぜ。

でも、今日はコン先輩がキクちゃんを支えていると思うよ。

 


 

登り始めて1時間40分。

「あと、もう少しだからあ!」と、励ますリーダー。

 


 

頂上のちょっと手前。急に視界が開けたあ!

たまらず、それぞれに記念撮影。

そうかあ。スマホは自撮り画像を見ながら押せるんだあ。

 


 

ボクの安いカメラじゃあ、これが限界。

キクちゃんの腕のせいじゃない。

でも最高の記念になる一枚だよなあ。

 


 

登り始めて1時間50分、1123.8mの姫神山山頂に到達した。

なんとなく呟いていたことが、本当に実現したことに感激しているボクです。

 


 

みなさんの顔が、全員笑顔に満ちて穏やかだ。こんな人だかりって、ありそうでないかも。

格好を見ても、山慣れした人たちだってわかる。

ボクなんかは、旅先の居酒屋の暖簾をくぐった一見さんみたいなもん。

 


 

想像はしていたけど、このパノラマを観たくて登って来たんだ。

「このぐらい雲があった方が、かえっていいよ。壮大な雲の景観も堪能できるし・・」

口惜しまぎれの強がりを言ってみたけど・・、もう少し晴れてたらなあ。

 


 

岩手山の東側に「七時雨山」が見えた。

ボク的には、「次は、七時雨山」だけど、今、誘ったらドン引きされるかもなあ。

名前に魅かれた山だけど、七時雨の名は伊達じゃない。慎重に考えないとね。

 


 

岩手山に背を向けるように東の北上山系の方に目をやると、風車群が微かに見えた。

葛巻高原かあ。平庭があって、山形村を越え、その先の久慈、小袖海岸・・、あまちゃんだあ。

ボクの気持ちが、三陸の海まで飛んじゃってる。

 


 

1千メートルを超えた岩だらけの山頂に多くの蝶が舞ってるって、ボクには意外だった。

でも、待てよ。羽根を広げて留まるのは、蛾かあ?

「蛾じゃないよ。舞い方が蝶だよ。」と、オサムとキクちゃんは言うけれど。

 


 

高名の木登りの教えじゃないけど、登る時から下りのことは考えていたよ。

達成感に満たされた後のどうでもいい感、やっつけ仕事的な脱力感は、要注意。

湿り気のある濡れた下り坂は用心しないと大けがの元。

 


 

まあ、この様子じゃあ、無気力とか脱力感とは無縁だよ。

下りたあと、「一週間分は笑ったわ。」とキクちゃん。

いやいや、ボクは、少なくとも、半年分は笑ったよ。

 


 

午後1時35分。

一本杉園地キャンプ場の駐車場で待つヤスの姿を見つけ、正直、ホッとした。

キクちゃんの「顔色よくなかったよ。」が気になり、何度も電話したのに、出ねえしっ!

「みんな静かに下りてくるのに、どこのガヤのグループ・・と思ったら、やっぱり」だとよ。

 


 

一応、勝利のVサイン・・、二人だけかあ。

リーダー・オサムのチョットだけ苦虫かみつぶしたような顔。

「スリッパじゃだめだよ、Okaさん。」のアドバイスは、今後に活かしましょう。

 


 

近くの「ユートランド姫神」に寄ったら、こんなところで出身高校に出会うとは。

訊けば、盛岡で高校文化祭の大会があって、ここが宿泊所になっているとか。

どうでもいいけど。

 


 

特にこれといった特徴のないお湯っこでしたが、ぬるめの肌触りのいいお湯っこだった。

もう少しゆっくり湯に浸かっていたかったけど、みんな、早いんだよ。

さあ、あとは盛岡帰って、「いかり」でグイ―ッだね。

 


 

今までは、遠くから「優美なお山だなあ。」と眺めるだけだったけど、この瞬間から変わる。

ああ、姫神山ねえ。なかなかいい山だよ。初心者にはちょうどいいんじゃない・・なんてね。


2019ラグビー部OB会

2019-05-07 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

  

仙岩峠を越え、岩手に入って、やっと日差しに暖かさを感じるようになった。

五月の岩手路は、目に映るすべてが、鮮烈で、穏やかで、優しい。

 


 

 

渋滞を避けるため早々に国道を降り、雫石町内に入ってきた。

通り過ぎた後方で、立派なカメラをセットして、何かを待ち構えている風の人がいた。

 


 

岩手山の雪解け水を集める葛根田川。架かる鉄橋はJR田沢湖線。

カメラのあの人は「こまち」待ちかな。

 


 

なんてこった!!そうか、「軽トラ市」かあ・・・再び、46号へ。

十年は過ぎたかなあ。ヤスと一緒、内山を冷やかしに来たことがあった。

懐かしい思い出だけを残して、時間だけがどんどん過ぎていくんだもんなあ。

 


 

再び46号を下りて、繋温泉を経由するルートをいく。

御所湖は、御所ダムが雫石川を堰き止めて生まれた人造湖。

でも、この景観は計算ずくで造られるもんじゃないだろ?!

 


 

なんという眩しさ!

踏み入れずとも、芝生の柔らかさ、みずみずしさが感じ取れる。

ツーリング中でも離れなかった不安が少しばかり消え、意欲が湧いてきた。

 


 

「観でえ!岩手山」スタンドにオサムがいた。

そう、これ以上の舞台はないね。ありがたいやら、もったいないやら・・・幸せだなあ。

やっぱり、来てよかった。

 


 

間もなくして、現役と若手OBの一戦が始まった。

こんな素敵な会場での仲間との再会が嬉しくて、試合の方に目が向かなかった。

前半はOBが獲ったけど、結局、後半スタミナが切れたのかな、現役が勝った。

 


 

ボク等の仲間は、地元勢のテツ御大、オサム、カンチャン、GM、岩井沢。

遠来組は、アネとボク、それにコン先輩。オサムはコン先輩譲りの白パンを履いていた。

ボク等は電力と消防との混成チームに入り、その名も「オール盛岡」。

対戦相手は、盛工OB中心のエリス。15分クオーター制で、ボク等は二本出させてもらった。

 


 

 

「5分で交代するからね。」と言っていたオサムも、肉離れに耐え15分間出尽くした。

ボールを持って突進してくる相手に、「来るなあ!!」と叫んで、相手を停めたらしい。

「相手の隙を見つけて抜けていく」とアネに言わせるオサムは、どこに行った?

 


 

一人で抜けようと思ったら Oka さんがいたので、つい・・と言うアネからパスをもらった。

二次攻撃でたまたまSOの位置にいたら、SHの岩井沢がパスを出してくれた。

早々、ラックで首を痛め、今、むち打ち状態だけど・・、楽しかったよ。

 


 

試合に備え走っていたつもりだけど、ハアハア息をあげているのはボクだけだった。

試合後、宿に向かう途中、南大橋の路肩にバイクを寄せた。カメラに収めたかった岩手山。

三月、一関へ向かうヤスの車の助手席から観た岩手山と北上川と盛岡の街。美しかったなあ。

 


 

カラカラの喉、フラフラの足取りで駅横の会場に着いたら、「ここじゃなくて・・」だあ?!

だったら開運橋わたって、すぐ曲がってりゃあ、とっくに着いてたじゃねーか。

 


 

昔の話をするつもりはないけど、もうボク等の時代の雰囲気はどこにもない。

その象徴のひとつは、女子マネの多さかな。

何でこんなにいるんだあ? アネが何度も口にした。

 


 

そのアネがOB会の事務を担当する元女子マネにセクハラまがいの話を連発する。

そういうの今はセクハラだぜと言うと、「いいんだ、オレは。同郷だし。」

元女子マネも、「セクハラは受ける方の感情ですから、いいんです。」だと。骨あるなあ。

 


 

最後の締めは恒例の部歌。

三番まで、まあまあ、歌い切ったけど、どこだったかメロディに違和感が・・・

作詞は仲間内だけど、作曲は偉い先生にお願いしたと聞いてる。正確に引き継がないとね。

 


 

懇親会終了後、オサムとふたり、蕎麦屋を探し歩いたけど、どこも店じまい。

夜の盛岡を60代半ばのオサムとボクがフラついているこの縁って、不思議だなあ。

ところで、オサム。純米だから美味しいってもんじゃない。金印をバカにしちゃあいけない。

あの大将は、酒の味を知らないんだ。そう思うだろ。

オサムと別れた後、創業昭和十三年の暖簾にほだされ、大盛りを食った。やたら、熱かった。

 


 

翌朝、覚悟はしていたけど、首が痛くて回らない。幸い、手足に麻痺はなかったけど。

雨雲が東側から接近してくるというので、早々に宿を出て、お土産の調達に「福田パン」へ。

満車の駐車場、店内に入りきれない行列が外まで続いている・・・8時前だぜ。諦めた。

 


 

帰りは、雫石から横手方面へ抜ける盛岡横手線を走った。

山伏トンネルを抜け沢内村に入ると、秋田県との県境に和賀岳が鎮座する。

この辺りには、岩手山や八幡平とは趣が異なる奥羽山脈の風景がある。

 


 

春先の雫石・沢内間の盛岡横手線を、ボクは「花街道」と呼んでいる。

沿道のあぜ道や農家の庭先には、切れ目なく色とりどりの花々が咲いている。

特別にこしらえた感が全くしない自然体の花々がいい。植えた人々がいい人なんだ。

 


 

路面の凹凸による振動が首筋にボディブローのように効いてきて、首筋が耐えられなくなった。

あと30キロほどのところでバイクを降り、ヘルメットを脱ぎ、路肩に腰を下ろした。

こんな重いもの被ってちゃあ、首がもたねーよ。

 


 

 

最上川の川風に当り、ボーとしているうちに眠気が差してきて、夢見心地の気分に陥る。

「こういう場所で、このぐらいの内容だったら 、年一回ぐらいは、いいね。」

5分で交代すると言っていたオサムの顔が浮かんできた。

 


 

そういう思いはあるけど、前回は肋骨で今回は首。身体がラグビーを忘れている。

走るだけじゃあ、気持ちだけじゃあ、身体が順応しないんだよ。そこが問題だあ。

ラグビー、仲間、岩手山、北上川、いかり、盛岡、五月・・・・

この刺激から遠のいてしまった後のボクは、もっと問題になる。そこは問題だ。


2019早春 仲間たちと

2019-03-30 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

秋田駅の東口で、これほど高い空を見上げるのは初めてだなあ・・・。

いつも駐車場で待っていてくれるヤスが、今回は「改札口にいるから。」

ヤスを見つけ、「おーっ!!」と声をかけた時、視界の横から奥様が現れた。

「今度、いつ会えるか・・」 ボクは元気です。またすぐに会えますって。

 


 

仙岩峠を下り岩手に入ると空気が一変する。

ボクだけの個人的な感傷だと思っていたけど、ヤスも同じように感じているみたい。

前景を変えながら何度も現れる岩手山に、「いいなあ!!」を連発した。

 


 

雫石町国道46号沿いにある「山重」は手打ちそばの専門店。

上品なそばの味もいいし、決して広くはない店内は静かで落ちつく。

ここの窓からも、岩手山。

 


 

二八と十割のセットを注文した。これは二八。食べた後、同量の十割が出てくる。

初めて来た前回、オーダー伺いはオヤジさんだったけど、今回、純朴で明るい娘さんが現れた。

早春の雫石川のせせらぎのような「あねっこ」・・・決してほめ過ぎじゃあないよ。

 


 

網張の湯は久し振りに岩手山国民休暇村を選んだ。

スキーに熱をあげていた頃、何回か家族で来て以来、四半世紀ぶりかな。

 


 

係のひとは新旧という表現はしなかったけど、まずは旧館の風呂へ。

湯の華の混じる硫黄臭の強い印象があったけど・・、記憶違いか、日々の変化か。

新館へは一度羽織って反対方向へ戻ることになるが、これも料金のうち。しっかり堪能した。

 


 

網張スキー場は春スキーの様相ですが、さすがに空気は冷たい。

汗が引かない湯上りの身体に岩手山の澄み切った空気が気持ちいい。

本当に、気持ちいい!!

 


 

「手づくり村」に行ってみる?のヤスの問いかけで、ふと、思い出した。

同じ高校の一年先輩が、この辺りに窯を開いていると何かで観たことがある。

ここの施設の案内板に「北杜窯」の名を見つけた時、この偶然って、何?!

 


 

当時、「特美」の学生は風体だけでそれと分かるほど特徴的だった。

学内の鶴南同窓会で何回か会っただけですが、彼女もどこか垢抜けていた印象がある。

思い切って「いらっしゃいますか?」と尋ねたけど、お留守でお会いできなかった。残念・・。

 


 

御所ダムの向こうは、ボク等の時代は情緒も残っていた繋温泉。

教養部に所属している二年間、大学から繋温泉まで15キロのマラソン大会があった。

教養部在籍のラグビー部員は参加が義務。落とした体育の単位は、完走と引き換えだった。

「マラソン走った後でも、練習あったからなあ・・」ヤスが今でも呆れる当時のラグビー部。

 


 

大学のラグビー場に人だかりを見つけ近づいてみれば、華奢な面々と地べたにはフリスビー。

投げたフリスビーを追いかけっこする・・、訊いたけど覚えられい。

春合宿中かなと思って寄ってみたけど、なわけねーな。

 


 

グランドの傍に建つ学生会館に消えて行ったヤスを追いかけた。

ここからは、ジジイ二人の時間旅行だ。

 


 

ヤスが指でひし形を作りながら、「大学の徽章、売ってないかなあ・・」と探し始めた。

見つかったのは、ボク等が目にしたことのない缶バッチ?とガンちゃん。

ラグビー部の正装だった学ランの襟に着けていたのは、渋~い銀色の「桐の葉」だったけどね。

 


 

二人の足が書棚の「数学」のところで止まった。行列式と偏微分かあ。

車中、「もっと勉強しときゃよかったなあ」と、二人がぼやいていたのが応用数学。

書籍コーナーの文庫本の少なさには驚いた。ヤス曰く「電子書籍で読む」だと。ホントかなあ。

ここでも「北杜窯」を見つけた。でも、「岩大牛乳」は消えていた。ガッカリ。

 


 

宿泊先の小田島旅館で、仙台からのガン先輩を5分ほど待って、三人でブラブラ歩いた。

ガン先輩は、歩いては振り返り、キョロキョロしてる。「この通り・・、懐かしいなあ。」

 


 

ガン先輩が足を止めた。「ああ、国際会館かあ。ここだあ、ここ。」 

当時、ガン・コン両先輩の主戦場だったパチンコ屋。

若き「いかり」の大将も、戦友でしたよね。

 


 

あっ、戦友が仕込み中。表に暖簾が掛けてあったので、臆せずに入った。

先約があり遅れるオサムは、ボク等に気を使ったのか、カツにも連絡していたようだ。

 


 

「カツオとホヤだよ。」ボク等が来ると必ず用意してくれるジュンちゃんの心遣いが嬉しい。

いつもよりは飲まなかったとヤスは言うけど、ボクは飲んだ。飲みすぎるほど、飲んだ。

ガン先輩の「壁に鼻つけて、思い出すまで立たされた。」は覚えてるけど、あとは・・・

そうだ、ボクの庄内弁を聞いて、「私たちも鶴岡です。」というご夫婦とも面会した。

 


 

そのあと、オサムに連れていかれた先が、とんでもない騒音のるつぼ。

頭にきたボクは早々に脱出、中華そば屋を探し歩いてたのは覚えているけど・・。

足跡は、残されたデジカメの画像で知るしかない。

 


 

そうだ、にんにくラーメンだ。それは覚えている。

撮った時刻が午後11時15分。ガン先輩とヤスがホテルに戻った時間だそうだ。

先に出たボクは、どこからどこをどうほっつき歩いていたんだろう。

 


 

翌朝、散歩がてら、家族へのお土産にしようと近くの「福田パン」を目指した。

しかし、酒の残る身体に「福田パン」は遠かった。あとでヤスに乗っけてもらい出直そう。

飲み疲れの身体に、盛岡の朝の冷気は応えた。

 


 

 

予定より30分ほど早い7時30分ごろ、一足先にボク等が出発。

矢巾パーキングエリアでガン先輩と落ち合い、コン先輩んちには10時前に着いた。

庭をゆっくり眺めながらいただいたコーヒーの味は、本当に美味しかった。

 


 

日頃から肩が凝るというガン先輩の肩甲骨周りを三人の整体師が熱烈矯正。

ガン先輩の肩を触診した女性整体師は、フッカーらしからぬ可愛い肩に思わず吹き出していた。

キクちゃんのお母さんの話は、ガン先輩の思い出すまで立たされた話しと同じぐらい、ワロタ。

二人に共通するユーモラスな話術って、きっと、持って生まれたものなんだろうな。

さしずめコンビを組んだら、ガン先輩の大ボケに、キクちゃんの鋭いツッコミかな。

 


 

お昼には、天ぷら付きの美味しい蕎麦までご馳走になり、1時過ぎに先輩んちを辞した。

今だから言うけど、本当はキクちゃんの手料理を肴に一杯やりたかったんだけど。

みんな、偉くなっちゃって忙しいみたい。そうなんだろ、オサム。

ひとり揺られる帰りの夜汽車は、ホント、寂しいもんだぜ。


罪滅ぼし

2019-02-17 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

宮城への県境越えの峠道は、結構、吹雪いていた。

月山越えに比べれば可愛いもんだけど、春の陽気を期待した裏の人間には、ガッカリ。

 


 

話しのタネになればと、鳴子の温泉街に立ち寄り、鳴子まんじゅうを調達した。

宿泊客が宿を出る時間帯だったので、ボクの前にも後からも、お客さんが続いた。

 


 

 

国道4号に出てからも、わずかに薄日が射すだけ。曇り空の下での岩手入り。

峠の雪道を考慮して四時間はかかると思っていたけど、三時間半で着いた。

 


 

線路のある風景は好きです。

視界が限られた東北本線のこの風景も、懐かしさを感じる風景になった。

 


 

大人げない突然の訪問だったけど、いつも通り迎えてもらった。

ボクがボロの「軽」で来たことが可笑しいという。チョット、何言ってんのか、わかんない。

近況を話すボクに、「また、ボヤキかあ?」とキクちゃんがダメ出し。

あいかわらず、んだなあ・・・。

 


 

実家にあったはず・・と、探し出してきた一枚を渡した。現役の頃の写真は少ない。

練習中に写真を撮るなんて、そんな軟派くさいことは出来ない雰囲気だったなあ。

貧乏学生にカメラは貴重品で、持っている人間も少なかったような気もする。

 


 

初めて見た写真だと言って、結構、喜んでくれた。

同日のものとみられる、もう一枚がある。ヤスは持ってるかい? 内山もいるな。

昔の仲間と酒を飲みながら、また、泥臭い話をしたいなあって、ボヤいた。 

くいしん坊」のカウンターで、ガン・コン両先輩と一緒に飲んでいた頃のように。

「それって、これからは、大事なことだよ」って、キクちゃんが後押ししてくれた。

 


 

息子さんたちの来訪を機に、先輩んちを辞した。

思ったら、すぐ、やろう。時間はそう残されていない・・、その通りだ。

暇なのは誰だ・・・? ボクがやろう。

44年前の罪滅ぼしには、ならないだろうけど。


カウンターの端っこ

2018-10-03 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

♪♪ 雲よ 風よ 空よ  お前たちは 知ってるかい・・・

朝、チビと外に出る。天気を伺うでもなく、遠くの空を仰ぐ。

気持ちだけが、どこか遠くへいっちゃっているんでしょうかねえ。

 


 

先週の金曜日の夜のこと。

20時57分、ボクのガラ携が鳴って・・・、オサムだあ。

「Okaさん、オレ、今、カウンターの端っこでひとりで飲んでんですよ~~」

その後も、21時24分、21時34分・・・、オサムだあ。

 


 

「姫神」が流れてしまって、オサムが気にかけてる事・・・分かってるよ。

大将とジュンちゃんからは気合を入れられた。

まだ、つながっている縁があった。感謝です。

 


 

この連休に予定していた「姫神」だったけど、続けざまの台風の影響で微妙だったかもね。

ところで、オサム。カウンタの端っこって、どっちよ?

一見さんの入り口側かい。それとも常連さん、定席の奥の端っこかい?


ここだあ!!

2018-08-10 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

夜明け前、瑠璃色に広がる暁の空。

恬淡虚無の世界を感じ、それに感動するという未熟者の矛盾。

死ぬまでハンパもんのままだね。

 


 

1974年11月 青森県大鰐温泉。

四十年以上も過ぎて訪れた時の思いをブログに投稿して以来、今も囚われたまま。

記憶をたどりながら探し歩き、近くに来ていると感じながらも探し得なかった。

知りたいという思いが抑えられず、なんと大鰐町役場に電話をかけるという暴挙に出た。

 


 

 

素性を明かし、記憶に残る唯一の手掛かり、「旧国鉄の保養所」の所在地を尋ねた。

当時を知る職員の方が親切に教えてくれた場所をストリートビューで辿り・・・、

あったあ!! まさに、まさかだ。タクシー会社はなくなっているけど、まさに、ここだ。

 


 

朝の散歩を終え、宿舎であった国鉄の保養所前で撮った一枚。

シャッターを切ったのは誰だったんだろ・・。尽きることのない当時への思い。

後ろを振り返ってばかりいる自分を情けないなあと思いつつ、それでもいいんだとも思う。

国鉄の保養所は、今、ディサービスセンター「ゆけむり荘」になっているという。

また、必ず、ここに行こう。


潰せえ!

2018-06-17 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

ボクの住むところの水道水は、全部、地下水でまかなっていた。昔の話ですけど。

月山ダムが完成してからここのため水に替わり、味が・・、いや、料金が高くなった!

人口は減るし、負担は重くなるし・・。女神さん、空見上げてる場合じゃねーよ。

 


 

東北地区高校ラグビーを観戦しようと、天童市に向かっています。

昨日の夜、突然、ワクワクしてきた。なくなってはいなかったんですねえ・・、血が。

頂上に雲のかかった月山。これから行く先はお山の反対、90キロほど先です。

 


 

県海岸部の庄内と内陸部を繋ぐ国道112号は県内交通網の大動脈。

山岳部は 「月山道路」と呼ばれ、開通以来、豪雪と地滑りにはずーっと痛めつけられている。

春夏秋冬、この道の美しさと厳しさは走ればわかる。冬はやめた方がいいよ。

 


 

ピークを越え、西川町に入るといつも目を惹くスポット。

寒河江川上流部。下流にある寒河江ダムの背水がここまできている。 

 


 

月山道路は磐梯朝日国立公園内を走る景観美の優れた観光道路でもある。

緩やかなワインディング・ロードは走っていても快適だ。でも、避けています。

昔の話ですけど、仕事で使った出張の道。嫌なんだよね、まだ、何となく。

 


 

会場に着きました。ここは92年の「べにばな国体」のメイン会場として整備された。

何っ! 黒沢尻工業が秋田工業を零封。反対の山も秋田中央が青森北を零封。

こりゃ、楽しみだ。ワクワク。

 


 

二部の決勝戦が始まっていた。

秋田県でも合同チームなんだあ・・。えっ?! 秋田南と秋田だって?!。

ヤスとアネじゃん。ちょっと笑っちゃったよ。三本木農業に圧勝したよ、先輩!

 


 

三位決定戦は秋田工業と青森北。負けた後だからか、どっちも元気ないなあ。

秋田のママさんは超元気。行けえっ! ボール観ろ! 前で潰せえ!(今、潰せはマズい)

気合だけなら、サクラ・フィフティーンを凌ぐ。いや、もっとラグビーを知ってるかも。

 


 

いよいよ、決勝戦が始まった。

開始早々、黒工のFWが圧倒。秋田中央も巧みだ。相手のミスをBKが鋭く突く。 

どちらもタックルがいい。特に、黒工は低く前で止める。どこかの大学にもいいお手本だ。

黒工のスクラムハーフもいいなあ。彼の動きをじっと追っていたら、楽しくなってきた。

 


 

同じ「赤ベコ」つながりで、つい、黒沢尻を応援してしまう。

でも、こんな華奢な身体から、よく、あんなデカい息子が生まれたねえ 。母はもっと強い。

 


 

選手も頑張ったけど、秋田のママさんたちに感激してから、こちらの方が観ていて楽しい。

再三のドライビング・モールでは、「押っせ!押っせ!押っせ!」の大合唱。楽しんでるなあ。

黒工の強かった時、選手だったお父さんたちだろうか。岩手はパパさんが主導権を握る。

 


 

楽しかったなあ。久しぶりにラグビーを堪能した。

帰り道の月山は雲の合間から稜線が見えた。

やっぱり、地元の山は「月山」です。