行先を決めないまま、出てきた。何処という当てがない。
当てがないので、気持ちの高揚が、いまいち。天気は最高なのに。
日本海から出てきて、近道して、また、日本海へ戻ろうとしている。
雄勝から本荘へ、国道108号を走行中、「鳥海山」が、一瞬、見えた。
「猿倉温泉に行こう。帰りも楽だし。」 雄勝トンネルあたりで、当てを決めていた。
県道291号線を走行中、猿倉温泉と「法体の滝」との別れ道に出くわした。
「法体の滝」は鳥海山系でも有数の名瀑。見たことないし、心が動いた。
沿道の酒屋で尋ねたら、「滝の近くまでバイクで行けるし、そのまま温泉に周れる。」
それなら行こう! 今を逃すと、二度と行かないような気がする。
滝を見れば、気持ちがスッキリするかも。子吉川の上流。清々しいなあ。
思いの外、開けた空間の向こう、そこだけが清涼感に包まれたような「法体の滝」。
周囲に響き渡る轟音。雪解けのころだったら、もっとすごいんだろうなあ。
気持ちが急いて、駆け上がる。いや、駆け上がれるもんじゃない。
急だし、先がが見えなし、ボクでさえ?、結構、脚にきた。
つづら折りで急勾配の石段・・、登った先に展望台。
「滝」の上流に、更に、二ノ滝・三の滝があった。
展望台から、きわどい遊歩道を登ると、二ノ滝・三の滝が間近に見える。
そこで、ドキドキしながら、目一杯、腕を伸ばして撮った「一枚」。
滝の上からは、遠く鳥海山の稜線が望めた。下界に広がるのはキャンプ場。
滝の周辺が、こんなに開放的で、整備されている空間だとは、意外。
山男の中には、素人でも簡単に拝めるところが「気に入らねー!」という輩もいるとか。
素人のボクは、簡単に拝める滝のおかげで、鬱々としたものが、少し晴れた。来てよかった。