単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

かもしかハイキングコース

2015-12-12 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

前日とは打って変わって、お持ち帰りしたいほどの晴天。

美味しいコーヒーと朝食をご馳走になった上、先輩の車で、駅まで送って頂いた。

8:59発盛岡行きで北上まで。そこから、一両電車横手行きに乗り換える。

 


 

薄らと積もった雪がまぶしい「ほっとゆだ」駅で途中下車。次の横手行きまでは三時間半。

車中、温泉だけでは持て余す時間の使い方をずーっと考えて、ふと、妙案が浮かんだ。

 


 

駅裏の川尻神社から始まるトレッキングルートを、十何年ぶりに歩いてみよう。

JR東日本「駅からハイキング」にも載る、錦秋湖を望む『かもしかコース』全長4km。

 


 

計算違いだったのが、想定外の雪。今さら、後戻りしたくない。天気も最高だし。

雪は10センチ程度、この先もこの程度であることを川尻神社に祈願して、出発。

 


 

いきなり「きつい坂」ときたか。どっこい、ただの六十路ジジィじゃないぜ、ボクは。

でも、これは、ほんの序の口。この先、いろいろありました。

 


 

雪で迷いそうになることもありましたが、雰囲気を頼りに歩を進めました。

圧倒されるような真っ青な空と冬木立の美しさに感動!!「来てよかったあ!!」

 


 

こんな感じの尾根道が続いています。あちこち、立ち止まっては、パチリ。

他に人の歩いた形跡はありませんが、この雪の程度なら、問題なさそう。

 


 

登り始めて20分ほどで、木立の先に「錦秋湖」が見えてきました。

葉が落ち切った、この時季ならではの冬木立と錦秋湖の眺望が、なんとも、美しい。

 


 

案内板には、1548mの焼石岳を最高峰とする錦秋湖南側の山々。

 


 

防寒着はリュックの中。上着を脱ぎ、更に、ラグ・ジャーを脱いで、シャツ一枚。

結構、いい運動です。 登り始めて45分ほど、ここで、ちょっと小休止。

 


 

門外漢ですが、これは「ブナ」ですよね。その存在感に思わず、「お、おっ!」。

 


  

登り始めて約一時間。北に眺望が開ける展望台。

スタート地点の案内板にあった標高447mは、多分、ここ。

 


 

眼下に湯本温泉、更に、沢内村かな。遠方の白い頂は、和賀山塊最高峰の和賀岳1439m。

天気は最高、カモシカコース最高の眺望に、ボクの感動も、最高峰!!

 


 

靴に入った雪をこまめに払っていましたが、途中から諦めた。靴の中は、びしょ濡れ。

この程度の不快感は、この素晴らしい体験に比べれば、どうってことない。 

 


 

青空に映える冬木立の美しさを体感するのは久し振り。

スキー場から遠ざかって以来、こんな冬の風景とも、ご無沙汰になっていた。

 


 

実は、少し恐怖感を抱え、びくびくしながら、歩いていたのです。

ウサギと思しき足跡ばかりと思っていたところに、「デカい・・、まさか、クマか?」

クマ除けの鈴の代わり、♪♪ ここラグビー部に 栄あれ 栄あれ・・と、歌いながら歩いた。

「ガサッ!!」という音がするたび、肝を潰しながら。

 


 

後半の下り坂は難所が多く、頼りなく張られたロープでも、助かりました。

登り始めて一時間半、疲れを感じ始めた足腰。早く、温泉入りたい。

 


 

これは珍しい。 分水嶺・・、いや、分雪嶺??でしょうか。

 


 

二時間足らずで、川尻保育園側の登り口に到着しました。

思えば、少し無茶だったかもしれませんが、好天気に助けられました。

でも、暖冬のこの時季、クマって、どうなんでしょ・・、もう、起きてますか?

 


 

横手行きの時刻まで、一時間ちょっと。温泉で疲れを癒すには十分です。

駅向かいの「湯夢プラザ」で、湯上りに飲んだ、自販機のブレンドコーヒー120円。

ナント、美味しかったこと!!。 

 


 

さあ、あとは帰るだけ。14:23発の横手行きを待ちます。

 


 

横手で奥羽本線に乗換え、新庄へ。陸羽西線余目行き18:30まで、二時間の待ち。

駅近くの飲み屋を物色。チェーン店ばかりで足が向かず、駅待合室で、ちびり・ちびり。

 


 

温泉に浸かってから、ずーっと裸足。靴の中も濡れたまま。

でも、楽しかったなあ。

 


 

最後の乗換え駅 余目(あまるめ)。鶴岡到着は19:35の予定。

コン先輩・キクちゃん、大変お世話になりました。

おかげ様で、とっても素敵な二日間になりました。

 


 

神様が導いてくれたとしか思えない「絶景」。

すばらしい命の洗濯ができた。