My Foolish Heart は、61年リリースのLP「Waltz for Debby」の最初の曲。
色恋に翻弄され、傷ついた我が身を、半ば自嘲気味に、自ら慰める・・。
ビル・エヴァンスのピアノは、傷心の主人公に、優しく、穏やかに、静かに、寄り添う。
ずーっと、そう思っていた曲の内容が、全く違っていた。
魅惑の恋の魅力に、どんどん弾き込まれていく、我が心の高まりを歌っているんだとか。
都会派、洗練、静寂、知的、ストイック、孤高、繊細・・、とっつきにくいと思っていた。
「My Foolish Heart」を聴いて、彼のイメージが、少しばかり変わった。
まい ふーりっしゅ はーと ・・・とな。誰がじゃあ?
邦題「愚かなりし我が心」だと思っていたけど、「し」は余計だったみたい。
いくら走っても、ピッ!としない。バネが外れた蝶つがいのようなボクの膝。
嗚呼・・、愚かなりし我が足腰よ。