西和賀町錦秋湖に架かる天ヶ瀬橋。
国道107号を降り、橋を渡れば、耳取地区。
ゆだ錦秋湖駅の旧名が陸中大石だったので、ずーと「大石地区」だと思っていた。
この時季は、錦秋湖というより、本来の和賀川ですね。
ダム湖の宿命だけど、これはこれで、何故かホッとする風景。
陽の光、風の感触、最高に気持ちのいい日和。
どっどど どどうど・・・、草原を揺らす風の勢いに、賢治さん風の生命を感じます。
いつも静かな、穴ゆっこ。
いや、静かだろうな・・・と思われる時にしか、訪れない。
湯量不足でいろいろ制限縮小しているけど、ここはずーっと残してほしい。
湯上りのせいか、気温が上昇してきたのか、日向にいては、暑い。
地区集会所の外壁にもたれ、ボーっとしている間は、至福の時。
ここは静かです。
ここは、地元の観光パンフには、まず載っていない。
地区の人たちだけの領域・・という雰囲気さえする。
池の周りをたくさんのトンボが舞う。結構、野性味のあるトンボもいる。
水がきれいだ。ここはトンボを始め、虫たちだけの楽園。
思い出したかのように、底から一粒の水泡がすーっと上昇し、同心円の波紋を広げていく。
こじんまりとした池が二つあって、こっちの池の畔からは、せせらぎの音が聞こえる。
さっきの池からこっちの池に導水していた。
向こうの白い木柱には、「和賀川の清流を守る会」と「八重桜8本」の文字。
休み処の支柱の一本に、何故か、ほうずき。
ベンチの手入れ加減が絶妙でいい。よそ様用じゃないところがいいです。
時々、無性に訪れたくなる場所ではあるけど・・・
いればいるほど、日常に戻りたくないという気持ちが強くなるので、時々でいい。
表題の I 've gotta find me a place in the sun は、「太陽があたる場所」の歌詞の中のフレーズ。
今日、この風景を目の当たりにした時、この歌が降りてきた。
オリジナルはステーヴィー・ワンダーだけど、知ったのはラスカルズのLPでだった。
ラスカルズの方が本家よりソウルフルに仕上がっているのが、妙と言えば妙。
ラスカルズといえば、山下達郎のFM番組のテーマ曲に使われている「Groovin'」が有名かな。
Like a long lonely stream I keep on・・・
Movin'on movin'on Like a blanch on a tree・・・
知ってるところの歌詞を口ずさみ、途中は、hu・・hu・・n
何度も繰り返しながら、そうやって40分ぐらいの時間がここで過ぎていきました。