鶴岡市出身の藤沢周平の小説に登場する海坂藩は、ここ庄内藩がモデルだという。
その海坂藩の城下を流れる五間川(内川)沿いに建つ正覚寺は、ボクんちの菩提寺。
山門前には、ここに眠る後世に名を遺す庄内藩所縁の偉人の紹介が掲示されています。
ボクんちなんかは西の方から流れて来た無宿人のじいさんの代からですから、ここでは新参者。
冷たい雨の降るお彼岸になりました。
眼を閉じ手を合わせていても、「いつも不遜なオマエが・・・」と思うのはいつものこと。
法然様はすべて御見通しだね。
彼岸過ぎても暖かくならないね。
そぼ降る雨のなか、樹皮に生す苔はとても活き活きとしている。
その静かな佇まいには、気持ちを持っていかれるような、深みのある生き様を感じるよ。
枝に滴る雨の雫に目が留まり、ぼうーっと眺めていたら、ハッ!と気づいた。
チビがいないんだあ・・・ずうーっと一緒に春を迎えていたチビがこの春は傍にいない。
この停滞感は、そういうことかあ・・・・・・やばい、やばい。