路の途中、一年ぶりに鳴子饅頭8個入りを二つ買い求めた。
一つはボクんち用、そしてもう一つは、これから伺うコン先輩んちへのお土産。
店の奥さんと思しき女性の余りに控えめで圧のないもの静かな対応がいいんですよ。
築館町の市街を過ぎたあたり、国道4号のバスベイに車を止め、栗駒山をしばし眺めた。
目論見では、四年前の姫神山の次のお山として、もう山頂に立っていたはずなんだけどね。
もたもたしている間に、どんどんお山が遠のいていくぜ。
この冬は、奥羽山脈を挟んだ表も裏も、雪の量は少ないようだね。
伊豆沼に近いこの辺りの上空には、いくつもの水鳥たちの群れが飛び交っています。
これから始まる北帰行の準備だよ!と言わんばかりに、物凄くせわしなく見える。
ピンポーーンと押しながら、インターホンに「来たよーーー!」とご挨拶。
ドアを開けてくれたキクちゃんと一年ぶりの再会。そんなに間が空いてしまったんだね。
玄関に入ると、優しいお香の香りがほんのり・・・・、上品ないい香りだね。
珈琲を飲みながら、お互い自分の歳に馴染めないというジジイとババアのお喋り。
傍で若い人たちが聞いていたら、「すっかりジジイとババアだよ」というかな。
先日、ヤスに話したこのゴールデン・ウィークの予定をキクちゃんにも告げた。
あとは御大のガン先輩には・・・今がいい、早速、電話・・・出た!
「いいねえ、楽しみにしているよ」と言って頂き、ホッとした。
「先輩には今も敬語なんだね」とキクちゃん。そりゃ、そうだよ。
お喋りしている間にスゴイね。手際の良さにびっくりだよ。
相変わらず、天ぷらの揚げ具合も最高だし、調理師免許は伊達じゃなかったんだね。
コメをざるに上げていたのが見えたけど、まさかの炊き込みご飯・・・さすがだよ。
三陸海岸は、この方向かなあ・・・
キクちゃんにお願いして案内してもらったのは、車で5分ほどの小高い丘の上。
穏やかな青空の下だったから、なお一層解放感にあふれ、とても落ち着けた。
おおっ! セプター(SCEPTRE)じゃん! 思わず満面に笑みがこぼれた。
素手で撫でながら、その手触りを確かめた・・・いいねえ、あの感触。あったかいよ。
キャプテンの蹴りだすボールをコン先輩とガン先輩が追いかけ、ラン・パスで戻ってくる。
お久し振りに練習に来たいつもの二人が、「ドンドン」を繰り返す・・・黙々と繰り返す。
先輩、走ってくださいとお願いしながら、フラフラの二人の背中をボクとハシヅメが押す。
そうだよなあ・・・ボクらは、茶色の革製のあのセプターの時代だったんだよなあ。
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