バート・バカラック、そしてついこの間は、デビッド・クロスビー・・・
心の中で大事にしていたものが、ひとつずつもぎ取られていくような思いです。
バカラックが自身の曲を自ら編曲し指揮を執り、渋い声で歌も披露した一枚。
小遣いが足りず、いいアルバムだからと弟の小遣いで買わせ、ボクのものにした。
お洒落の意味が解らないボクが、彼の音楽が都会的でお洒落と言われると腑に落ちるのです。
デビッド・クロスビーという名は、当時購読していた音楽誌でよく目にしました。
活字や写真をいくら読んでも観ても、彼の音楽をイメージすることができませんでした
今のように古今東西の名曲を簡単に聴ける時代じゃなかっし、まして片田舎ではね。
高校時代、CS&N そしてその後の CSN&Yで初めて彼の音楽を聴いた。
時代は、ニュー・ロック、アート・ロックという言葉が飛び交っていたころ。
彼の音楽は、時間をたっぷりかけてボクの心に沁みてきた。ボクが大人になってからね。
そして、ジェフ・ベックも・・・・
ジミヘン、クラプトンの音が聴こえてきても、彼のギターはなかなか聴こえてこなかった。
デビッド同様、音楽誌にはよく登場していたんだけどね。
レンタル・レコード店の閉店セールでやっと見つけたこのアルバムが、唯一の一枚。
50年以上も前に制作されたレコード盤に今も針を落として聴いています。
少ない小遣いの中で厳選したものばかりだけど、欲しいレコードはその何倍もあった。
ウォーカー・ブラザースは、今でも最高のボーカル・グループだと思っている。
スコットとジョン二人の対照的なボーカリストによるハーモニーには心震えるよ。
ジョンも、そして、スコットも・・・・、仕方のないことだけど、寂しいよ。
そういえば、バカラックのLPタイトルになっている「Make it ease on yourself」
ウォーカーズも取り上げて(邦題「涙でさようなら」)、全英一位を獲得したんだよ。