◎11月8日(水)晴れ…<別府~八幡浜フェリー>→松山道→高松道→(瀬戸大橋)→瀬戸中央道→山陽道(340㎞走行)

宿“七色の風”と月

金鱗湖から流れ出る大分川の紅葉
■壮麗な由布岳、湯煙けぶる別府
今朝は明け方に元職場のK専務が夢枕に立たれた。どうやら社長就任祝賀会(実際に12月に昇格される)の席のようだ。新社長が私に声を掛けてくださるのだが、内容は定かに覚えない。何を示唆していたのだろうか?
5時20分起床、早朝の露天風呂から満天の星を眺める。北斗七星のひしゃくで、あたかも由布岳の頂を潤しているが如くにこうこうと輝く。また南天にはオリオン座のペテルギュースを挟んで、おおいぬ座のシリウスと満月が対極点に並んで燦然と輝く様に、しばしうっとりと見惚れた。
この後、夜が明けてから再度露天風呂に入る。泉質はナトリウム塩化物泉で無味、無臭。効能は慢性皮膚病、筋肉痛、運動麻痺、冷え性、疲労回復…などに効果があるという。壮麗な由布岳を一望し、心身ともにリフレッシュできて至福のひと時だった。

朝風呂で至福のひと時
由布岳は東峰と西峰2つのピークからなり、標高は1584m(東峰)。円錐形の形をしていることから豊後富士と呼ばれ、九州一の美峰である。独立峰のために風が強く、冬期は霧氷の名所として知られている。
古来より信仰の対象として崇められ、『古事記』や『豊後風土記』にもその名が登場する。昨年、朝のテレビ小説”風のハルカ”のロケ地になった所。

由布岳と倉木山(右)
朝一で湯布院の観光名所金鱗湖を訪ね、静かな湖畔をゆっくりと散策した。湖畔の真っ赤に色づいた紅葉は見ごろで、まさに一幅の絵のようだった。今回のテーマ“錦秋の九州路”を冠するに値する景色だった。

金鱗湖

金鱗湖から流れ出る大分川の紅葉

金鱗湖辺の紅葉の下で
隣接して湯布院民芸村がある。安心院の士族屋敷、両替屋、酒蔵などを移築して昭和54年に開村。古陶磁、民具などを展示する他、陶器、ガラス、竹工芸などの工程を見学できる。

金鱗湖に隣接する湯布院民芸村
湯布院ICから大分自動車道に乗り、別府ICまでは距離にして23.9㎞、30分ほどで湯煙けぶる別府に着く。
別府温泉では地獄めぐり(八カ所の地獄あり)のうち、鬼石・海・血の池の三地獄をまわる。なかでも最大の海地獄は、コバルトブルーの色をしていて、地獄というのがふさわしくないほどの美しさだった。ここでの楽しみにしていた名物の温泉たまご(5個300円)の美味しさは、味が濃厚で格別だった。

別府海地獄

別府血の池地獄
別府港からは宇和島運輸フェリーで八幡浜まで2時間40分かかる。長距離ドライブで疲れた身には格好の休息タイムである。

宇和海2景
昨日の夕方から点きだしたセルシオのエンジン系統の警告マークが気掛かりで、八幡浜に上陸後速やかに修理工場へ。丁寧なおじさんが対応してくれ「関係まわりを見たが異常は見当たらない。運転していてエンジンの不調を感じなかったら大丈夫。帰宅してからディーラーへ持ち込みセンサーを取り替えるといい。どうか良いご旅行を!」と見送ってくれ、ひと安堵すると同時に人情溢れる最後の温かい一言にジーンときた。この旅の締めくくりにふさわしいワンシーンだった。

伊予灘SAから見た松山の夜景
午後8時半に無事我が家に帰着した。道中Uの体調を気にしながらも、つつがなく3日間日程を終えホッとした。Uの奥さんが家のかみさんに「(病気のこともあり)このような旅行はもう出来ないかも知れない。いい旅をさせてもらった」としみじみ洩らした。こちらこそお陰でいい旅をさせていただいた。
これまでU夫婦との旅行は、昭和62年1月徳島、平成6年5月松山に次いで3回目となり、更に良い思い出が加わった。今回の旅行を機に、Uが自信をつけて正真正銘復調し、これからも折を見て4回、5回と続けたいと切に願う。

宿“七色の風”と月

金鱗湖から流れ出る大分川の紅葉
■壮麗な由布岳、湯煙けぶる別府
今朝は明け方に元職場のK専務が夢枕に立たれた。どうやら社長就任祝賀会(実際に12月に昇格される)の席のようだ。新社長が私に声を掛けてくださるのだが、内容は定かに覚えない。何を示唆していたのだろうか?
5時20分起床、早朝の露天風呂から満天の星を眺める。北斗七星のひしゃくで、あたかも由布岳の頂を潤しているが如くにこうこうと輝く。また南天にはオリオン座のペテルギュースを挟んで、おおいぬ座のシリウスと満月が対極点に並んで燦然と輝く様に、しばしうっとりと見惚れた。
この後、夜が明けてから再度露天風呂に入る。泉質はナトリウム塩化物泉で無味、無臭。効能は慢性皮膚病、筋肉痛、運動麻痺、冷え性、疲労回復…などに効果があるという。壮麗な由布岳を一望し、心身ともにリフレッシュできて至福のひと時だった。

朝風呂で至福のひと時
由布岳は東峰と西峰2つのピークからなり、標高は1584m(東峰)。円錐形の形をしていることから豊後富士と呼ばれ、九州一の美峰である。独立峰のために風が強く、冬期は霧氷の名所として知られている。
古来より信仰の対象として崇められ、『古事記』や『豊後風土記』にもその名が登場する。昨年、朝のテレビ小説”風のハルカ”のロケ地になった所。

由布岳と倉木山(右)
朝一で湯布院の観光名所金鱗湖を訪ね、静かな湖畔をゆっくりと散策した。湖畔の真っ赤に色づいた紅葉は見ごろで、まさに一幅の絵のようだった。今回のテーマ“錦秋の九州路”を冠するに値する景色だった。

金鱗湖

金鱗湖から流れ出る大分川の紅葉

金鱗湖辺の紅葉の下で
隣接して湯布院民芸村がある。安心院の士族屋敷、両替屋、酒蔵などを移築して昭和54年に開村。古陶磁、民具などを展示する他、陶器、ガラス、竹工芸などの工程を見学できる。

金鱗湖に隣接する湯布院民芸村
湯布院ICから大分自動車道に乗り、別府ICまでは距離にして23.9㎞、30分ほどで湯煙けぶる別府に着く。
別府温泉では地獄めぐり(八カ所の地獄あり)のうち、鬼石・海・血の池の三地獄をまわる。なかでも最大の海地獄は、コバルトブルーの色をしていて、地獄というのがふさわしくないほどの美しさだった。ここでの楽しみにしていた名物の温泉たまご(5個300円)の美味しさは、味が濃厚で格別だった。

別府海地獄

別府血の池地獄
別府港からは宇和島運輸フェリーで八幡浜まで2時間40分かかる。長距離ドライブで疲れた身には格好の休息タイムである。


宇和海2景
昨日の夕方から点きだしたセルシオのエンジン系統の警告マークが気掛かりで、八幡浜に上陸後速やかに修理工場へ。丁寧なおじさんが対応してくれ「関係まわりを見たが異常は見当たらない。運転していてエンジンの不調を感じなかったら大丈夫。帰宅してからディーラーへ持ち込みセンサーを取り替えるといい。どうか良いご旅行を!」と見送ってくれ、ひと安堵すると同時に人情溢れる最後の温かい一言にジーンときた。この旅の締めくくりにふさわしいワンシーンだった。

伊予灘SAから見た松山の夜景
午後8時半に無事我が家に帰着した。道中Uの体調を気にしながらも、つつがなく3日間日程を終えホッとした。Uの奥さんが家のかみさんに「(病気のこともあり)このような旅行はもう出来ないかも知れない。いい旅をさせてもらった」としみじみ洩らした。こちらこそお陰でいい旅をさせていただいた。
これまでU夫婦との旅行は、昭和62年1月徳島、平成6年5月松山に次いで3回目となり、更に良い思い出が加わった。今回の旅行を機に、Uが自信をつけて正真正銘復調し、これからも折を見て4回、5回と続けたいと切に願う。