ブログご近所のmariさんが、昨日のブログ<「肯定思考」と「ジャッジしない」>のなかで、“懐の深さ”について言及されているのを拝読した。
それに触発されて私自身のお恥ずかしい話をひとつ。
入社して間もない頃のこと。販売所で組織する○○会の総会があった。本社幹部並びに全販売所長ら総勢二百数十人の参加の下、盛大に繰り広げれる年に一度の“お祭り”のようなもの。
会議を終えて酒席となり宴たけなわ、酔狂したF所長が、○○会の頂点に立つO会長に食ってかかり揉み合いとなり、弾みでO会長のメガネが飛んだ。O会長は何事もなかったかのように「もう一つある」と懐から悠然とスペアーを取り出して応じた。見兼ねた本社のI部長が分けて入り、挙句は柔道技でねじ伏せて事なきを得た。
それにひきかえ、時が下って私が油の乗切った30歳半ば、やはり本社と販売所長との酒宴でのこと。その会には酒癖の悪い三羽烏がいた。心して臨んでいたのだが、案の定、その中の一人G所長が酔狂して私の襟に手をかけた。 間髪を入れず相手の襟を掴み返し「襟を正すという言葉があるが、その襟を掴むとは何事か!」と応じた。
長老のO所長が分けて入り、席を蹴った私の後を追い「顔色が変っとったよ。これから本社を担っていく人がそんなことでは務まらんよ」と諭された。
O会長のエピソードを目の当たりにしておきながら、あの場面でどうして思い出せなかったのか。若気の至りでは済まされない。いまこそ忸怩としてその非礼を謝す。
あの時のO会長が今の私の年恰好だ。氏の言動から、“懐の深さ”を悟るまでに35年も経っている。 O会長は本社の常務も務められた。 あの時に関係した6人のうち4人は鬼籍に入り、健在は私とG所長だけだが、そのGさんも今は体調を崩し入院中と聞く。あの時の詫びも兼ねてお見舞いをしたいと思っている。
それに触発されて私自身のお恥ずかしい話をひとつ。
入社して間もない頃のこと。販売所で組織する○○会の総会があった。本社幹部並びに全販売所長ら総勢二百数十人の参加の下、盛大に繰り広げれる年に一度の“お祭り”のようなもの。
会議を終えて酒席となり宴たけなわ、酔狂したF所長が、○○会の頂点に立つO会長に食ってかかり揉み合いとなり、弾みでO会長のメガネが飛んだ。O会長は何事もなかったかのように「もう一つある」と懐から悠然とスペアーを取り出して応じた。見兼ねた本社のI部長が分けて入り、挙句は柔道技でねじ伏せて事なきを得た。
それにひきかえ、時が下って私が油の乗切った30歳半ば、やはり本社と販売所長との酒宴でのこと。その会には酒癖の悪い三羽烏がいた。心して臨んでいたのだが、案の定、その中の一人G所長が酔狂して私の襟に手をかけた。 間髪を入れず相手の襟を掴み返し「襟を正すという言葉があるが、その襟を掴むとは何事か!」と応じた。
長老のO所長が分けて入り、席を蹴った私の後を追い「顔色が変っとったよ。これから本社を担っていく人がそんなことでは務まらんよ」と諭された。
O会長のエピソードを目の当たりにしておきながら、あの場面でどうして思い出せなかったのか。若気の至りでは済まされない。いまこそ忸怩としてその非礼を謝す。
あの時のO会長が今の私の年恰好だ。氏の言動から、“懐の深さ”を悟るまでに35年も経っている。 O会長は本社の常務も務められた。 あの時に関係した6人のうち4人は鬼籍に入り、健在は私とG所長だけだが、そのGさんも今は体調を崩し入院中と聞く。あの時の詫びも兼ねてお見舞いをしたいと思っている。