てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

最期の後始末

2006-11-19 20:44:37 | 暮らしと生活
 義父の好物のサワラの刺身、ワタリガニと弁当、新米を少々持参し、昼から二人で一献傾けた。事前にメールを入れていたのでガレージの扉を開け、私のためにカキモチを油で揚げて待っていてくれた。私がカキモチが好きなのを承知で、心を込めて手作りしてくれたもの。

 盃が進むうちに「遺言ではないが、もしもの時には近くの○○○祭典を頼んで欲しい」という。現在は我が家も、義父も別の冠婚葬祭場△△△の会員で、既にこれまでに葬式を2回、結婚式・披露宴で1回利用している。とりわけ不満はないのだが、近場にホールが相次いでオープンした。次回は乗り換えてもいいかなと思っていた矢先だった。

 帰宅して、早速に高校の時の同級生Aが社長をしている○○○祭典に連絡をとった。生憎留守だったが、折り返しAから電話が入り事情を話した。
 直ちに支配人が飛んできて、詳しく説明を受けた。乗り換えの件も併せて相談し、秘策を授けて貰った。そして○○○祭典への会員入会手続きをとった。

 Aは産廃業者から身を起こし、警備保障、○○○祭典まで手広く手掛け、今では県南に5ホール持つなど成功を収めている。高校卒業以来の出会いで、すっかりご無沙汰だが、「また近くに会おうや」ということになった。持つべきものは友と感謝した。

 義父も唯一気掛かりだったらしく「これで胸の痞えが下りた」と感謝のメールがきた。それにしても自分の最期の後始末にまで気を配るとは、やはり90歳でなおかくしゃくとしている人は違う。私もかくありたいと思う。
コメント (2)
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