
ご近所のI村さんが「灘オレンジ」を届けてくださった。愛媛県八幡浜出身のI村さんご夫婦は、いつも国元から届いた海の幸、山の幸を、こうしてお裾分けしてくださる。
この時季は柑橘類の端境期と思いきや、灘オレンジは5月上旬~9月中旬が旬である。一般的に「河内晩柑」「美生柑」(みしょうかん)という商品名で流通していて、佐田岬半島(三崎半島)でできたものだけを高級「灘オレンジ」として取り扱われている。文旦系の晩柑類で新しいフルーツだそうだ。
見た目はグレープフルーツにそっくりで、和製グレープフルーツとも呼ばれるが、味は似て非なるもの。プリプリで柔らかな食感の果肉に加え、とびきりジューシーで香りが豊か、グレープフルーツのような独特の苦味がない。よって「ジューシーオレンジ」とも呼ばれている。
食べ方は少し皮が厚いので、グレープフルーツのように半分に切ってスプーンで果肉をすくって食べる。暑いこの季節、冷蔵庫などで冷やして食べると、乾いた喉を潤してくれる。
無造作にビニール袋にどっさりと入っていたが、全柑橘生産量の僅か1%にも満たない希少な柑橘でもあり、贈答パッケージで求めると1個が○百円の高級品として扱われる。
I村さん、ご馳走さまでした。
※灘オレンジの果重は200~500g前後とされるが、頂いたものは約360gあった。