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縁台で涼をとる家族連れ
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子ども達の曳く「檀尻」
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獅子舞
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祇園祭といえば京都の八坂神社の祭礼が有名で、大阪の天神祭、東京の神田祭とともに、日本三大祭のひとつに挙げられており、その歴史の長いこと、またその豪華さ、祭事が1カ月にわたる大規模なものである。
およそ1100年前、神泉苑に日本全国の国の数の鉾66本を立て、祇園の神を祀り災厄の除去を祈る祇園御霊会を行ったのが始まりと伝えられている。
規模は比ぶべくもないが、わが隣町・祇園の素盞嗚神社(通称祇園様)でも、26日~27日に夏祭り・祇園祭があった。ここの夏祭り・祇園祭は地元では「おぎおんさま」と呼ばれ、夏の風物詩として親しまれている。
正徳2年(1712年)から始まり祇園上、祇園下から各1頭の獅子が出て、これに多数の「ひょうけぢぢい」と呼ばれる子供たちが加わり獅子をからかう。太鼓唄のお囃子は、現在は1頭の獅子について太鼓1人・鉦1人であるが、横笛の復活が計画されている。
27日、夕食後のウォーキングの序に、懐かしさに後押しされのぞいてみたら、子どもの頃の賑わいはなく、すっかり様変わりしていた。祭りにはつきものの露店の姿はなく、ノスタルジアを誘うガス灯のにおいも、今では心の中だけの幻となった。町内の保護者の手による、僅か数店の夜店だけが並んでいた。
小欄「2006/5/29 泥の河」で紹介した映画「泥の河」では、昭和30年代の世相が見事に描かれている。とある夏の夜、友達と近くの稲荷神社の縁日に行った時のワンシーンが心に残る。映画の中の二人の少年は自分と同世代と思われるが、その時の彼らの心情が伝わり、ついつい涙が出そうになる。
伝統行事として住民に親しまれ、行われてきた夏祭りや盆踊りだが、核家族化・少子化や地域社会の崩壊による対人関係の希薄化、生活様式の変化に伴い、年毎に衰退しているのが気掛かりだ。