中林仲哉氏による
「アルハンブラの思い出」の独奏
ギタリスト中林仲哉氏の主宰する音楽教室の生徒らの発表会が21日、岡山県立図書館多目的ホールで開かれ、部外者なれども鑑賞させていただいた。
発表会のサブタイトルには「音のアトリエ和 比較文化センター」(Comparative Culture Center)とあり、一風変わったプログラムであった。
オープニングは尺八と筝で、中林仲哉さんが筝を始めたばかりのヨスマル夫人との共演である。
続いては今回の開催に先駆けての呼びかけに応じて一般参加者のフルートの独奏があった。更に生徒と中林仲哉さんによる三重奏。
後は一般参加者と同音楽教室の生徒が交互に独奏やら二重奏など、日頃の練習の成果を次々に披露された。中でも今年の3月から初めてギターに手を染め、「主よ人の望みの喜びよ」(J.S.Bach)、「素朴な歌」(佐藤弘和)、「TripticoよりARMIDA」(Antonio Lauro)の3曲を見事に弾きこなした松岡奈津実さんのガッツは見上げたものだ。ギターレッスンに精進する身としては、ライバル意識が芽生え、大いに励みになった。
最後は、中林仲哉さんのギター演奏をBGMにスペイン語による詩の朗読があり、最後はお待ち兼ねの「アルハンブラの思い出」で締め括られた。
よく冷気の効いたホールの中ではあったが、クラシックの名曲を始め唱歌まで幅広いジャンルの曲を、外の猛暑をはね返すほど熱気に満ちた素晴らしい演奏を聴かせてくださった。
今日まで馬鹿の一つ覚えのように「アルハンブラの思い出」ばかりいい続けているが、もっと視野を広くと促されているような、そんな素敵な音楽会であった。
【関連サイト】
◎ギタリスト中林仲哉の主宰する 岡山市にある音楽教室
◎岡山のあるギタリスト中林仲哉の公式ブログ
中林仲哉夫妻を真ん中に尺八と筝の演奏
フルートとギターによる三重奏
深澤隆雄(右)、佐藤潔両氏による二重奏
ギター歴5カ月の松岡奈津実さん
プロ顔負けの木多隆志さん
ギター演奏をBGMにスペイン語による詩の朗読