
ブドウの房のような無数の蕾
15年以上も前から栽培している観葉植物カポックの枝の先端に、まるでブドウの房のように小さな無数の蕾がついた。どうやら花芽が上がったようだ。
カポックは、生長して木が古くなってくると、白っぽい花を咲かせる。未熟なうちは黄色、やがて桃色になり、熟せば赤色になる実がつくということを初めて知った。
永年風呂の脱衣場においていたのだが、春先に大きい鉢に植え替えをし、ゴムの木と一緒に戸外に出している。多少日焼けして葉の色はあまり良くないが、1カ月ほど前から次々に蕾が出始めた。ここからはとてもスローペースで、花が咲くのはまだまだ先のようだ。皮肉にも庭先のピオーネは花芽が数えるほどしかつかなかっただけに、「吉兆」ではと蕾と共に胸を膨らませている。
カポックの正式名は「シェフレラ・アルボリコラ」で、0℃程度の低温にも耐え、乾燥や日光不足にも強く挿し木、取り木で増やせる。丈夫で草姿がよく花言葉は「とても真面目」だそうだ。
序ながらネットで調べたら『カポックノキは、アジアの熱帯地域で、20m以上にもなる。10㎝くらいの紡錘形の実をつけ、熟すと実が割れて「カポック」とよばれる綿毛がとれる。これがカポック繊維で撥水性に優れ、枕やクッションなどの詰め物として使われている。第二次世界大戦中は、救命胴衣などにも利用されていた。それで、今でも競艇界では救命胴衣(ライフ-ジャケット)のことを「カポック」と呼んでいる』とのこと。

蕾がやがて白っぽい花を咲かせる

色とりどりの実