楽の音にあわせて

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足下への信頼 スカイツリー2

2012-09-26 09:57:00 | ホームページ関係




昨日のスカイツリーの続きです。上の写真、右手前には東京ドームの屋根が見えます。左寄り奥に見えるのは都庁でしょうか。

面白かったのは下の写真です。低い方(340メートルぐらい)の展望台に設けられた、下を見るための床の窓。この高さで床に窓があるというのは、なかなか肝(きも)試しになります。



十分安全性を確認して設計されているのですから、上に乗ったからといって、いきなりガラスが割れて落下するということはあり得ないのですが。それでも皆さん、わたしを含めて、足を乗せるときは「そっと、そっと」の感覚で。つま先立って通り抜ける人もありました。

学生らしいカップル、女の子のほうは上に乗って楽しげに下を眺めています。「ねえ、来ないの。よく見えるよ」と声をかけられて、友だちはガラスには足をかけないまま、横から返事していました。「よくそんなところに乗ってられるなあ。落ちたらどうするんだよぉ~」

たいていの人にとって、足下に何もない感覚は、時に耐えられないぐらい恐ろしいものです。重力がいつも下に向かって働いているのに生まれて以来ずっと慣れていると、視覚的に足下に何もない、足の裏が宙に浮いているというのはあり得ないと、脳が考えるのでしょう。

足下(あしもと)をよく見て、とよく言われます。脚下照顧(きゃっかしょうこ)という禅のことばもあります。下ばかり向いていてはいけません、とも言われます。確かな自分の存在の上にしっかり両足で立って、天を仰ぐ、そういう姿勢が問われているのでしょうか。己(おのれ)を観る、神仏を観る、その視界の中に周りの人々との絆を入れるということでしょう。

自分探し、自我の確立などなど、いろいろなことばがありますが、自分の足下に信頼を置くということが、そもそものスタートラインだとおもいます。