雪の結晶 立体視 撮影

2023-02-12 09:45:42 | 雪の結晶撮影

[ 中空六角柱 ]

 

 雪の結晶の写真撮影を始めたのは何時の事だったか? 撮影装置2号機の完成記事の日付が2014年3月だったから、およそ10年前になるのだろう。

 撮影は60mm マクロレンズの直下に降雪の中から平面ガラス上に採取した雪を置き、 六本の樹枝の雪の結晶が見せる複雑な模様を撮影することに熱中して来た。 しかし真上から見下ろす平面的な撮影方法では降雪の中に時折混じる鼓型と呼ばれる物を見つけ撮影しても、

 

 「エ」の字に見え、「鼓の形」をイメージするのは難しく感じる写真にしかなりませんでした。

 

 そこで今シーズンからは撮影対象の斜め上方位置から撮影することを試みました。 そして得られたTop写真を含めた幾つかの写真を見ていただきます。

 

 上図の左側に在る様な(Top写真と同一では無い)雪の結晶に対して斜め上方から撮影した時に得られた [ 中空六角柱 ] とも見える画像がTop写真でした。

 

中途半端な鼓型

 

極小サイズの鼓型 雲粒付着

 

鼓型の推定サイズは 1mm

 

角板形の結晶の厚みに注目

 

 今迄の撮影行で感じていた-1℃~-2℃程度の温度域における、角板形の結晶の融解による型くずれしにくさの原因、 それはガッシリとした「個体の氷を思わせる構造に依るものだ!」と納得しました。

 

 今回の草津での撮影中に採取出来た鼓型の結晶は大きさや形が満足出来るものでは有りませんでした。 しかし色々な知見が得られて面白い撮影行となってくれました。

 

 今現在の撮影では撮影装置8号機の筐体からカメラを取り外し、 斜め撮影可能な治具にカメラを移し替え、 フォーカス合わせ等の調整(マクロレンズのフォーカス領域の設定ダイヤル切り替え)を含めた作業に1分を超える時間が必要でした。 これは寒い中では意外と大変、 次回からは手持ちしている旧モデルのデジカメ本体がありますので、 それを斜め撮影専用に持参しようと考えています。 マクロレンズが不足する難点はどこかで資金調達しなくちゃなりませんがね。

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良型の降雪に出会った@草津・10 Feb 2023

2023-02-11 10:16:10 | 雪の結晶撮影

ネックレス用に鎖? が付着した雪

 2月10日(金)は南岸低気圧の接近による降雪で八王子から中津川までの中央高速道路や長野道などの通行禁止、 東京地方に大雪警報発令などと大騒ぎになった日だった。

 

 しかし「南岸低気圧さん大歓迎!!」の僕は前日の9日の内に草津の宿に入り、 10日は降雪の始まった早朝6時半頃から午後2時まで宿の駐車場に置いた車の中で雪の撮影に熱中し、 (今朝確認したところ)100回もシャッターを切ってました。

 

 

 

 何より嬉しかったのは今まで出会った中で最高の対称性を見せる樹枝状の結晶に出会えたこと。 

 

 その他に立体構造を見せる雪の形を立体視出来る様に斜め位置にカメラをセットしての撮影でもそれなりの絵が撮影出来た事、 今年から使い始めたバッテリーの寒冷地での機能低下の話、 帰り道で遭遇した交通渋滞の様子等々、 書きたい事はたくさん有るのだけれど、 たくさんの写真の編集整理で、 ブログ記事を書く時間が不足。 今日は2枚の写真をUpするだけになりました。 明日以降に追記します。

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試料ホルダ ラップフィルム クリーニング素材

2023-02-04 19:08:59 | 雪の結晶撮影

試料ホルダ表面に付着した雪のクリーニング方法

 の記事で話題にしたクリーニング素材は超吸水性をうたったペーペータオルの素材は繊維クズが付着する欠点があった。

 そこで繊維くずの発生が生じない可能性に期待し、 不織布素材のマスクをクリーニング作業に試用してみた。 最初はメガネのレンズ拭き布を用いて効果を確認し、 効果有りと確認した。 しかし消耗品的に使うには入手面で問題が有ると感じたので、 この所市場にあふれるほど流通している不織布素材のマスクをクリーニング用に使用してみた。

繊維くずや細かなゴミクズを付着させたラップフィルム面

ラップフィルム面のゴミを不織布マスクで拭き取り

 

 メガネ拭きとほぼ同じ効果が確認出来たので、 次回の撮影行には持参して実地で使ってみる予定。

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忘れていた「バージョンアップ計画」

2023-02-02 17:15:16 | 雪の結晶撮影

去年の4月

雪の結晶撮影装置 バージョンアップ計画 見直し

そんな記事を書いたまま、具体化作業をしないまま2023年の雪のシーズンを迎えた。 そして降雪の中にH型にしか見えない、 ミシンのボビンの様な鼓型の結晶(Top写真)を見つけ、 「ああ、 俺はこれを鼓型に見える斜め位置から撮影する計画をしていたんだっけ」と想い出したと言う訳です。

 

 次回にはそんな撮影が出来る道具も積み込んで出かけてみます。

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試料ホルダ表面に付着した雪のクリーニング方法

2023-01-29 19:23:19 | 雪の結晶撮影

 僕が雪の結晶撮影の際に用いる主要な小道具として試料ホルダが在る。

それは塩ビ板に70mm X 90 mm の角穴を明けてあり、 塩ビ板表面に両面テープを用いて透明のラップフィルムをピーンと貼ってある。 それを手にして降雪を受け止めることで撮影対象の雪の結晶を採取している。

 

 その試料ホルダーをカメラのレンズの下に挿入し、 フォーカス等を合わせた後にシャッターを切っている。 撮影後はラップフィルムの上に乗った雪片を全て落とすクリーニング作業が必要だ。

 

 そのクリーニング方法だが、 左手で試料ホルダーを保持し、 右手に持った虫眼鏡のレンズ枠を試料ホルダの四辺の塩ビ板部分を打ち付けるとラップフィルムは楽器の小太鼓の様な音を発し(振動し)ラップフィルム上の大半の雪片は(上手くいけば)フィルムから脱落してクリーニングは完了する。

 

試料ステージ 雪の結晶撮影用

 

 上記の動画ではラップフィルムが発する音を聴く事が出来ます。

 

 

 ところが、虫眼鏡の枠を打ち付けてラップフィルムを振動させただけでは雪片が完全に落ちてくれない場合があり、 気温が高くて撮影中に雪片が溶けて水滴になる様な場合は上記の方法では付着した水滴は除去出来ないのです。 そこで大王製紙の「超吸収」とうたう「エリエール」なるキッチンタオルを用いてラップフィルム表面を軽く撫ぜて水滴や雪片をクリーニングすることにした。

 

 ところが、 それはそれで新たな問題を発生するのだ。 キッチンタオル素材の紙の繊維がラップフィルム上にゴミとして付着するのです(多分静電気的な力が働いて吸着する様に見える)。

 

 以下に撮影視野の内部に観察される、 繊維ゴミの付着の様子をご覧いただきます。

 

 

 今後色々なメーカーの製品をクリーニング素材として試用してみる予定です。

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草津の雪@27Jan2023

2023-01-28 19:47:09 | 雪の結晶撮影

真珠の様にも見える少量の雲粒が付着した雪

 南岸低気圧の接近で東京でも雪が降る予想が出た昨日、 日帰りで草津に出かけて雪の写真撮影をして来ました。 撮影は午後2時から6時まで天狗山スキー場第四駐車場で行いました。 気温はー4~ー6℃、 風も弱く、今シーズン最良の降雪と撮影条件が整いました。 降雪の中の結晶は大半が樹枝状結晶。 ごくまれに角板状と鼓型の物が混ざって落ちて来た。 針状結晶は皆無だった。

 

 

同一結晶に背景画像変化を加えてみた

 気温がー5℃以下になって呉れて、 試料ホルダ上での融解型崩れの進行も遅く、 背景画像を取り替えて同一結晶を撮影する事も容易に出来ました。

 

 同一視野に複数の結晶が並んでくれた様子

 

 

 

 草津への日帰り撮影の旅は流石に草臥れた、 現地で夜の6時まで撮影し、 車の中を片付けて出発。 走っている間に眠くなったので高坂SAで休憩を入れたが、 チョット仮眠のつもりがタップリ30分も寝込んでしまい、 帰宅したのは夜の11時過ぎとなった。

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ー14℃ での降雪 @草津 25Jan2023

2023-01-26 09:52:14 | 雪の結晶撮影

試料ホルダーで採取した粉雪の降雪

 今シーズン「最強の寒波襲来」、 日中の最高温度がー10℃の予報を見て、北海道・朱鞠内湖を訪れた際の六華の結晶がザラザラと降り積もる世界を想い出し、 それを期待して24日の夜は草津の道の駅で車中泊、 25日は夜明け前から正午まで頑張ってみたものの・・・

 

25日 06:00 車載メーターが示した外気温 -15℃

 

道の駅に面した道路に設置された温度計 -14℃

 

 マイナス14℃の中で降る雪はいわゆる粉雪、 その中に混じっていた結晶はサイズが小さく、 また良型の完全な姿を見せてくれる物は少なく、 残念な撮影行となりました。

 

 ダブルシュラフの装備でも夜の耐え難い寒さなどの事は後日の記事でUpするとして、 今日は25日に撮影した写真だけUpします。

 

降雪の中に在った 雪の結晶とそのサイズ

 

 

 0.32mmサイズの角板形結晶

 

今回出会った最大サイズの樹枝状結晶、直径 約 0.9 mm

 

撮影終了した13:00 時点の道の駅での外気温 -13℃。 草津の山を降り、 八ッ場ダムサイト付近(気温 ー6℃程度)でも降雪の状態をチェックしたが、 標高の高い草津と同じく粉雪状態で降雪の中に良型の結晶は見当たらなかった。

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草津へトンボ返り@24Jan2023

2023-01-24 10:33:27 | 雪の結晶撮影

 昨日の午後に草津から帰宅したばかりだが、 一夜明けた今日、 再び草津にトンボ返りする事にした。 なにせ今シーズン一番の寒気が日本列島を覆う予想で、

 明日の草津は 最高気温 が -10℃

 気温だけで無く、降雪も今日・明日とバッチリと降る予報になっている。  だったら「何も昨日帰宅しないで草津で連泊していたらどうなのさ?!」 そう考えるのが世間の常識だろうけれど、 そうも行かない我が家の事情が有ったのですよ。 「昨日の内に東京に一度戻らなければならない」 理由がね。

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降雪を期待して草津温泉にやって来た

2023-01-22 19:35:40 | 雪の結晶撮影

 一昨日辺りの天気予報では明日の月曜日の明け方の時間帯には南岸低気圧絡みの降雪が草津で見込めそうな予報となっていた。 そこで日曜日の今朝に家を出発。 予約を入れた草津のホテルニュー紅葉さんに3時少し前にチェックインしました。 道中、 長野原駅付近までは降雪があった痕跡も殆ど無い乾燥した路面走行ができました。

 

 空はほぼ快晴に近く、 関越高速を走行中、北方の上信越国境には白銀の山々の稜線がくっきり見渡せる状態にあり、 雪雲なんて見えません。 西方の両神山や更に背後の甲州・武州国境の山並みにも雲は無く、 湿度が低い気象のためか、 異常とも思える視界が広がっていました

 

 宿に到着後、 あらためて草津町の一時間天気予報を確認したところ、 日曜日はずーっと晴れ、 月曜日も明け方の降雪予報は消えてなくなり、 明け方から夕方まで晴れマークの連続した予報に変化しています。

 

 とりあえず宿の駐車場に停めた車の後部座席には撮影システムをセットアップして明朝に雪が降りさえすれば撮影が開始出来る態勢だけは済ませておきました。 

 

 そして、宿の夕食は3x3の小さな九つの凹みのついた角皿にバイキングの食材を載せ、 思う存分腹いっぱい夕食をたべました。 出来るだけぐっすり眠って明朝を待ってみるしかありません。

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ヤナバ・中綱湖湖畔で撮影@04 Jan 2023

2023-01-05 22:47:16 | 雪の結晶撮影

 試作した結晶ポインターの使い心地の確認を主目的にした撮影を実施した。

 

   試用の結果 : 使い物にならない!

           使う気にならない!

 

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