増大する痴呆老人

2012-09-22 09:30:29 | タナカ君的偏見
 昨晩のNHKの”特報首都圏”番組のテーマは300万人を突破痴呆高齢者問題だった。 その内に国民の8人に1人が痴呆高齢者になるとの数字も語られていた。 健康保険制度や医療環境の肥大化に応じて生存期間が延びたは凄いことだけど、どんな事にも付随する2面性、ボケ老人の増加と言う負の側面もまた致し方の無い現象か。  しかしそんなになったら国力は更に低下し尖閣諸島騒ぎに見られるような近隣諸国からのちょっかいは益々酷い事になりそう、嫌だなー。 

 そんな悪化こそすれ、回復の見込みのない痴呆の症状に陥ったら、出来るだけ静かに人生を終わらせる対処法が採られれば良いとおもうのだけど、 世の中は生存期間の長さだけを目標にする社会になってしまっている。 流動食を与え、胃ろうを設けて食事を流し込み、点滴で栄養を補うと言った具合に。 そして家庭で死亡すると警察が検死にやって来たりして面倒くさい。 家庭で(在宅で)自分で食事を摂れない人を支えきれなくなったら、食事を与えるのを止めて衰弱死するのを待つ、 それを法律は罰しない。 そんな風にして片付けるしか無いでしょうと僕なんか考えるんですけどね。

 番組で紹介されていた痴呆男性は食欲あり、ウンチはおむつの中、世話する妻を罵る状態だった。 あんな状態の人間を高齢の奥さん独りで面倒見るなんて無理でしょう。 番組の中では例によってそんな状態の人を受け入れる特別養護老人ホームのような施設の少なさを嘆いて見せて締めくくる。

 あんな旦那でも死んでしまうと一家の年金の受取額が少なくなって、奥さんの生活に支障が出るなんて裏事情でも有るのだろうか? それとも永年連れ添った夫を見殺しに出来ない人間としての感覚で世話をしているのだろうか? いずれにせよボケた人間を支え続けるのは大変なことです。 個人で支えるのは無理だから、社会的に支えると言ったって、その費用をどうするのか考えたら、それまた大変。

 僕が小さい頃に無くなった祖父は先日の墓参りの時に聞いた話だが、囲碁を打っている最中に倒れ、翌日死亡する簡明な終わり方。 母は50代前半で癌で無くなり、父は70少し前に老人系病院に入院中、叔母達の噂だが看護婦の手にかかり殺された。 おばあさんは百歳を目前にするまで矍鑠と生き、見事に死んで行った。 そんな訳で僕の身内では痴呆症状を介護する苦労を見ていない。 これから先の人生、どうなるかな?
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