朝の早い時間、 寝床の中の僕の耳に玄関のガラス戸を叩く音が聞こえた。 「何事か?」と思って、 「ハーイッ!」と返事をしながら窓を開けて玄関を見ると、 隣のオバサンがいて 「田中さん、 虹が出てるだよ」、 「おっきい奴が」、 「珍しいよ」とやや興奮気味の声で教えてくれた。
時計を見ると時刻は6時、 すぐさま着替えてカメラを持って飛び出そうとしたのだが、 カメラにはマクロレンズが付いていて、 広角レンズをどこに置いたか直ぐに見つからない。 虹なんて時間勝負、 仕方なくコンパクトデジカメと蟻の撮影で使ったマクロレンズを付けたままのOM-Dを持って周辺が見渡せる田んぼの中の道へと急いだのでした。
オバサンに教えられた時に窓から見た虹は暗い雲をバックにクッキリと連続した大きな半円を描いて居たのだが、 全部見渡せる農道に到着した時刻には虹の半円がやや途切れ始めていた。 確かに大きな虹だった。 南は有明山の山頂から東南に伸びる尾根の末端近くに始まり、 天空高く立ち上ったそれは餓鬼岳をまたぎ、 鍬ノ峰の北側に突入していたのだ。
当然ながら虹の全体像はコンパクトデジカメの広角側でも視野に収まりきれないからパノラマモードでの撮影となりました。
家に戻ってから落ち着いて広角レンズを探しだしてレンズを付け替え、 再度撮影現場に戻りました。 もう太陽は東山の尾根から顔を出して、 状況が変化していました。 前景になっていた黒かった林には日が当たり、 僕の身体にも日が射して、 田んぼの上に長い影となっていました。
この様子は山だったら大きな虹を伴った、ブロッケン現象といったところでしょうか。
時計を見ると時刻は6時、 すぐさま着替えてカメラを持って飛び出そうとしたのだが、 カメラにはマクロレンズが付いていて、 広角レンズをどこに置いたか直ぐに見つからない。 虹なんて時間勝負、 仕方なくコンパクトデジカメと蟻の撮影で使ったマクロレンズを付けたままのOM-Dを持って周辺が見渡せる田んぼの中の道へと急いだのでした。
オバサンに教えられた時に窓から見た虹は暗い雲をバックにクッキリと連続した大きな半円を描いて居たのだが、 全部見渡せる農道に到着した時刻には虹の半円がやや途切れ始めていた。 確かに大きな虹だった。 南は有明山の山頂から東南に伸びる尾根の末端近くに始まり、 天空高く立ち上ったそれは餓鬼岳をまたぎ、 鍬ノ峰の北側に突入していたのだ。
当然ながら虹の全体像はコンパクトデジカメの広角側でも視野に収まりきれないからパノラマモードでの撮影となりました。
家に戻ってから落ち着いて広角レンズを探しだしてレンズを付け替え、 再度撮影現場に戻りました。 もう太陽は東山の尾根から顔を出して、 状況が変化していました。 前景になっていた黒かった林には日が当たり、 僕の身体にも日が射して、 田んぼの上に長い影となっていました。
この様子は山だったら大きな虹を伴った、ブロッケン現象といったところでしょうか。