手塚耕一郎撮影 毎日新聞より転載
午後1時32分から4回、同2時38分から5回撮影した合成写真
午後1時32分から4回、同2時38分から5回撮影した合成写真
午後1時ちょいと過ぎた時刻に囲碁の対局を楽しむために公民館を訪れた。 その敷地に赤道儀付きの三脚を据え、 反射望遠鏡のせて南の方向の上空に向けた望遠鏡のアイピースを覗き込んでいる人達がいた。
「こんな昼間に何を見ているんですか?」 そう質問する僕に 「もうじきに金星食が始まるんです」の返事があった。 「えっ、こんな昼間に金星が見えるんですか?」 「僕も望遠鏡を覗かせてもらえますか?」の問いかけに快く見せてくれました。 なるほど、 視野の中には半月よりも少し太った状態の金星の姿が見えました。
金星食はおよそ30分後の午後1時46分に始まるとの話。 それまで僕は囲碁の対局をはじめ、 食の始まる寸前には対局を中断して外に出ました。
そして望遠鏡の廻りの人に声をかけると「雲が出て、 見えなくなってしまいました」 「駄目ですね・・・」残念そうな声が返ってきました。 確かに南の空には雲が広がっていました。 更に時刻が進むとにわか雨も降る日でもありました。
そして夕食を済ませた日没後、 洗濯物を取り込むためにベランダに出ていた妻が「貴方、 月が綺麗に見えてますよ!」と知らせて呉れた。 なるほど、 うすーい雲は広がっていたものの、 金星を右下にした月がかなりクッキリと見えていました。 急いで三脚とカメラを持ち出し、 月と金星の2ショットを撮影しました。
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月と金星 @ 18:20頃 08Nov2021
Top写真では金星の半月状態が見てとれますが、 僕が300m望遠で撮影した写真では金星の形を正確に描写出来ていませんね
2017年には皆既日食見物のためにアメリカまで出かけた僕だけど、 今日が金星食の日である事を全く知らない、 今は昔の天文好き少年の名残をとどめた爺さんなのでした。