1週間前にUpした記事の事なんて覚えている人はごく少数だろうと想います。 しかし僕にとって昨日の水曜日は待ちに待った日になりました。
まんぷく亭のおばさんは交通事故に遭って右足に後遺症が残り、今もリハビリ・トレーニングに通っていて、 ここ1年、車の運転から離れているのだ。 そして「車を動かせないと困るのよ、 でも足が自由に動かないから運転なんて出来るか全く判らない」、 「医者の証明書を警察に出して、 免許の更新期限を8月末まで延ばしてもらってあるけれど」、「高齢者講習受けて、実技講習を受けても、車が動かせるか?」そんな悩みとも愚痴話とも言える話をカウンター席で食事しながら聞いた。
その時に左隣に座っていたおばちゃんに。
「俺の左足の靴をアクセルペダルと想って、右足で踏んでみて!」と言って踏んでもらったところ、 おばちゃんの右足は十分な力強さで僕の左足を踏んづけたのです。
「大丈夫、これなら絶対に車の運転は出来る」
「もし仮に、右足だけでアクセルとブレーキペダルの操作が出来なかったとしても、 右足でアクセル、左足でブレーキの様に分担操作で車は動かせますよ」
「とにかく車を安全に動かせる良い場所を知ってますから、 そこで試しに練習してみませんか?」、「僕もお手伝いしてあげますよ!」
そんな話で昨日の午前中に実施した運転訓練、 事前に作成した訓練メニューでは 運転準備の後、 以下の手順での車の発進/停止操作から訓練をを始める予定でした。
1. 左右の足で分担してブレーキとアクセルを操作
2. 左足だけでブレーキとアクセルを操作
3. 右足だけでブレーキとアクセルを操作
ところが、 現地でいざ訓練を開始直後、 おばちゃんからの提案がありました。
「私し、 順番を替えて、最初に3番をやってみたい」
「右足 動くかも知れない・・・」
「車の座席、 少し後ろに倒れているでしょ、
その影響か 右足を結構動かせる感じがするのよ!」
そんな積極的な提案を断る理由は有りません。
直線走路で車の走行を試しました。
なんと右足だけでアッサリと走行/停止が出来ました。
おばちゃんも僕も大喜び!
予定した午前中2時間の訓練、途中に休憩を含め
直線での発進・停止
方向転換
車庫入れ
バックでの段差乗り上げと
乗り上げ直後にブレーキ操作で停止
外周走行(一時停止動作も含め)
時速10km、20km、での走行
直線部分での時速40kmまで一時的な加速
クランクルートの通過
予定外の項目も含めて充実した運転訓練が実施出来ました。 おばちゃんも「私 大丈夫だね、 高齢者講習受けて免許貰って来る」 嬉しそうにそう言って呉ました。
蛇足:
物は試しのおばちゃんによる、右足と左足を使ったアクセル・ブレーキ操作ですが、 一応それで運転は出来ました。 ただし、 左足でのブレーキ動作は数回やってみた結果ですが、 一言で言えば「急ブレーキ」と感じる状態での停止となりました。 強く踏みすぎているんでしょうね、なめらかなブレーキ操作には左足の訓練が必要です。