直近にUpした記事の中で以下の如き書き込みをしている僕。
寒い撮影現場で10号機の最終動作チェック
「10号機が寒さの中で問題なく現地で撮影装置のセットアップや撮影が問題なく出来るか試して見よう」
これを読んで下さっている人からみたら、 「タナカ君って随分慎重なんだね」と言われそう。 「間違いなく動く装置を設計して作った積りでも、 気づかなかった問題が有って動かない」現役時代の仕事の中で、 そんな経験を山ほどした事があるから、 つい慎重・慎重・・・慎重となる癖が出てしまうのです。
今回の10号機の設計の中だって、 主題のコンパクト化を目指して、 5Vでドライブする表面照射光源ランプの電源は「大容量バッテリーのUSBコネクタの5V出力を利用すれば役立つだろう」と思い込み、 新規設計した制御回路ユニットから三端子レギュレータを使用した5V電源回路は削除したのです。
そして本日の動作チェックの中でカメラをドライブするための防寒グッズのヒーター電源となる「8V近い電圧出力は問題なく使用出来るのに」、 同時に組み込まれている「USB・5V出力は1分もしない短時間の内に出力が落ちてしまう」事が判明しました。
理由は5V電圧を使用する負荷(具体的にはスマホ)の場合、 充電完了を検知したら自動的に電源をOFFする、 そんな当たり前の気を利かせた機能が組み込まれていて、 5V電源回路には出力電流の低い状態が連続すると満充電と判断し電源が切れてしまうようになっているのです。
つまり、 人間の経験値なんてそんな程度のもの、 最初から完全な物なんて設計出来ないのですよ。 とりあえず僕としては初期の頃のスマホ充電を主目的とした5V出力専用電池の中にも、「電源スイッチの長押し」で低い出力電流であっても、 電源出力が持続するタイプの電池が有った(手持ちしている)事を思い出して、 それを探し出し、 降雪地域に近々出掛ける際の持ち物に加え、 10号機全体の動作テストは実行する予定。